のろかめ日記 牛窓田舎暮らしと食の話題を中心に。

普段は大阪在住のアラカンおばさんです。週3日お勤めしながら、毎週末、牛窓ポラン亭に通うのが楽しみ。海、山、魚、野菜❤️

のろかめ日記10月20日 仏像に思うこと

2018-10-20 00:14:23 | 日記
先日、千体の千手観音像を見に三十三間堂に行きました。



立像が千体に大きな坐像が一体で正確には千一体の千手観音像です。
これで手は何本になるでしょうか。
1001000本。
千手と言っても実際に手が千本あるわけではなく、象徴的な意味で、
万能を表してるんだろうと思うのですが。

よく忙しい時、手が足りないとか、猫の手も借りたいとか言いますが、
これだけ手があれば凄いですね。

この仏像を見た時、「一人の小さな手🎶 何もできないけど♫
それでもみんなの手と手を合わせれば♬ 何かできる♫ 何かできる🎶」
というピート・シーガー作曲、本田路津子訳詞の歌が心に鳴り渡りました。
いつまでもいつまでもなかなか鳴り止まず、今でもふと、口ずさみます。

信仰心はほとんどないのですが、手を繋いで協力し合う人がたくさんいれば、
人生怖いものなしの楽しいものだと、たくさんの手を持つ仏様が教えてくれた
ような気がします。
生きるのが楽になり、最近心が塞ぐことが多かったけど、力づけられました。


ちょっと前になりますが、よく似た気持ちを経験したのが宇治平等院でした。







雲上供養菩薩という仏様で、写真以外にも楽器を演奏したり舞を舞っていて、
人がこの世の命を終え瞼を閉じる時、雲に乗ってやって来て、あの世へ案内
してくれると言うのです。

長年連れ添った愛馬を天国へ見送ったばかりの頃で、その時にも感じた、
悲しみと救い、安堵。

必ず命は終わる、悲しいけれど避けられないから、出来るだけ平穏に。
あの世でまた巡り会う。先に行ってらっしゃい!私が逝く時は迎えに来てね。

だから私は死んだら乗馬で天国の門をくぐる。

その時にはこの菩薩様の集団が行進曲を奏でてくれるのか。

死ぬのはすこーしも怖くないなって思いました。
安心して、死ぬまで生きていようって。


三十三間堂の千手観音像のうち5体は国立博物館に常時貸し出されているので
普段は千体同時に見られないけれど、大改修完成記念法要で里帰り、今だけ、
お揃いの姿を拝観できるのだそう。

貴重な経験をしました。