鈴木の「窓に西陽が激しく当たる部屋」melow

メジャーとマイナーの漂流者・鈴木。
常に両極を嗜好するわたくしの徒然ブロ&グー。

(映)「DAETH PROOF in GRINDHOUSE」

2007年09月13日 | 【シアター&ホームシアター】
あなたは映画館で1人、声を上げ笑ったことありますか?

…私はある。
先週した!!

そのエンディングたるや見事なまでに潔く一気に終わるため誰しも
「エエッ!」
っと面食らって笑わざるを得ない。ま、笑うと言っても
「だはっ」
と記すが一番近いのだが。

時は先週水曜レディースデー。地元の隣駅にある某映画館である。
点在している昼間の観客はみなこう思っていたに違いない。

「おおおわりなんだな!ここここでおわりなんだな!」

男も女も裸の大将である。

その映画は今月頭から公開している
「DEATH PROOF IN THE GRINDHOUSE」(デスプルーフ・イン・グラインドハウス)。
監督は、天才なのかイっちゃってるのかいやいやどっちも合ってるあの人、クエンティン・タランティーノ。
主演はジャパニーズ竹内力、カート・ラッセルだ。
タランティーノにカートラッセル…聞いた瞬間はげしく匂うよね!←なぜか笑顔
香りを問われれば「テレ東の平日昼」と答えたい。
もしくは「民放初OAが深夜枠」
そんな香りである。

ちなみにタイトルの意味わかんないでしょうので訳しますと
『防死加工車』(字幕確かこんな)於:グラインドハウス(B級映画しか上映しない映画館)
となる。
英語そのままのタイトルで正解だね。

カート・ラッセル扮する連続快楽殺人犯の愛車、これ分かりやすいドクロマークがババン!と描かれてるんだけど、運転席だけが要塞みたいにガードされてる改造車。
だから意図的に事故ってみようが助手席に誰がいようが、カート君だけは絶対死なないのである。
※逆に助手席は大変なんですよ
そ・れ・が「デス・プルーフ」!!

ここで意味もなくテレ東ぽく訳します。まずはスタンダードに
『監獄カー・オレの愛車は死の要塞』(07)inグラインドハウス
なんかの映画風に
『助手席乗ったらサヨウナラ』(07)inグラインドハウス
thの発音に注意して
『デス車デス。』(07)inグラインドハウス
何秒で気づくかな?
『殺人carとラッセル君』

…もういい?

閑話休題!

で、ストーリー展開はさすがタランティーノ。滅茶苦茶「不快」に終わる前半を受け、後半の追い上げがカウンターパンチ的に爽快。
特にラストシーンでの追い上げが凄い!
そのシーン、わずか一分足らずだと思うが、まるで欽ちゃんの仮装大賞においてゼロから一気に合格して欽ちゃんまで大喜び、慎吾の押しで出ました満点!満点です!
…みたいな勢い。
不快レベルが相当なだけに爽快感もひとしお。

イっちゃっててコワ~いカート君がエピソード後半で襲う女子は最強の三人組だった。

まさに死ぬ寸前までカート氏に襲われまくる三人だったが、スイッチが入った途端、形勢はコロリと逆転。激しいカーチェイスの末見事カートを捕獲!約一分間の集中攻撃でノックアウト!ビクトリー!!いきなり劇終!

そのラストシーンのテンポの軽妙さ、

目には目を、歯には歯を、歯を!
歯を!!歯をッ!!歯をッッ!!!!
…歯をッッイエー!!!劇終!!

ってな感じで早い。すごい早い!
だから余計に爽快だし、裸の大将もでてくるってな話なのである。

決して万人うけしませんが、タランティーノ好きにはやっぱり堪らない一本でしょうね。

鈴木的には「情緒皆無で見られる映画」(気楽にみれるってこと)かつ「うっぷんが晴らせた」という意味で、楽しめたかな。
ちょい役で出るタランティーノの演技は妙技。やっぱあのひと天才だよ。

続くロバート・ロドリゲスのグラインドハウスもの「プラネット・テラー」も、見てみたい。

どっちかといえばこっちの方が鈴木の好みな合いそうなんだけど、二本見て応募すると関連グッズが当たるらしいんだよね~。

使うか不明だけど、キーホルダーつけて街を歩けば誰かしら反応しそうだよな。
見るしかないね★ロドリゲス。