【AFP=時事】世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は7日、新型コロナウイルス対策に必要なマスクなどの防護具が世界的に不足していると警告した。
テドロス氏はスイス・ジュネーブで開かれたWHO執行理事会で、「世界は個人防護具(PPE)の慢性的な不足に直面している」と指摘した。WHOによると、防護具の一部は価格が通常時と比べ最大20倍にまで高騰。テドロス氏は記者団に対し、罹患(りかん)者や医療従事者ではない人々がマスクを「不適切に使用」し、事態の悪化を招いているとの見解を表明した。
テドロス氏はさらに「いまや備蓄を使い果たし、4~6か月分の受注残がある状態だ。全世界でのマスクとレスピレーター(防毒マスク)の在庫は不足しており、WHOとその提携機関の需要に対応できていない」と説明し、「これは倫理に関わる問題」との認識を示した。
新型コロナウイルスの感染者数は現在、3万1000人以上に達し、死者は630人を超えている。
WHOの新興感染症対策部門を率いるマリア・ファン・ケルクホーフェ(Maria Van Kerkhove)氏によると、感染者全体の約82%が軽症、15%が重症、3%が「危篤」状態にある。
また、「報告された感染者の致死率は2%未満」とされ、死者の多くは高齢で、他の健康上の問題があったという。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200208-00000001-jij_afp-int
WHOの新興感染症対策部門を率いるマリア・ファン・ケルクホーフェ(Maria Van Kerkhove)氏によると、感染者全体の
約82%が軽症、15%が重症、3%が「危篤」状態にある。
また、「報告された感染者の致死率は2%未満」とされ、死者の多くは高齢で、他の健康上の問題があったという。
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