基礎インスリン製剤で治療をしている糖尿病患者の77%が、血糖コントロールを改善する新たなインスリン製剤に期待していることが、サノフィが実施した「インスリン-ライフ・バランス調査」で明らかになった。
インスリン治療を続けながら、普通の生活を過ごすのが、ときには難しいことがある。「インスリン-ライフ・バランス」では、「インスリン治療と日常生活の調和」の実現を目指し、効果的な解決策を探る考え方を示している。
今回の調査では、インスリン治療における低血糖リスクと血糖コントロールの2点に着目した。結果は1枚の絵で分かりやすく解説して「インフォグラフィック」としてもまとめ、ウェブ上で公開されている。
基礎インスリンを使用している患者のうち、直近3ヵ月以内に低血糖を起こしたことがある患者は33.4%に上り、インスリン使用者にとって低血糖は身近な問題であることが明らかになった。
低血糖リスクは日中・夜間を問わず1日を通じてあり、午前から夜にかけての日中に低血糖を起こしたことがある患者は47.0%、夜中から早朝にかけての夜間低血糖は26.6%だった。
さらに、低血糖を起こした場合に「必ずしも医師へ話さない」と回答した患者が43.9%に上り、医師も把握していない低血糖の潜在的な患者がいることが示唆された。
低血糖を発症した時の対処法や予防のために補食をした患者のうち、48.0%は血糖コントロールが不安定になったと感じており、53.5%は体重増加にも影響すると考えていることが分かった。
さらに、患者にとっては補食することそのものがストレスへつながっており、低血糖予防のための補食では47.2%がストレスを感じると回答した。
このように低血糖を予防するための行為そのものが治療への悪影響だけでなく、患者のQOL低下へつながっていることが懸念される。
インスリン使用者の82.6%は医師から血糖目標値を聞いている一方で、血糖値のコントロールができている人は46.4%と半数以下にとどまることが分かった。
その背景として、低血糖リスクに対する懸念から、血糖コントロールに必要なインスリン容量を適切に注射していないケースもあると考えられる。
今後登場する新規のインスリン製剤への期待については、「血糖コントロールが改善される」ことが76.5%ともっとも高く、次が「針の痛みが少ないこと」(42.6%)であり、最も期待することでは「長期の安全性」が血糖改善効果に次いで2位に挙げられた。
調査を監修した横浜市立大学大学院医学研究科 分子内分泌・糖尿病内科学の寺内康夫教授は、「近年、有効性や安全性の高いインスリン製剤が登場しており、糖尿病治療も進歩していますが、積極的に血糖値 をコントロールしようとするほど低血糖のリスクが高まってしまうという、インスリン治療の難しさが依然としてあります。低血糖への対処、あるいは予防とし ての過剰な“補食”も多くみられ、患者さんの血糖コントロールや体重増加の懸念につながっています」と述べている。
「容認できない低血糖を起こすことなく、できるだけ健康な人のHbA1cに近づけていくという理想的なインスリン治療の実現に、患者さんの治療と日常生活の調和を図る“インスリン-ライフ・バランス”の視点が欠かせません」と、寺内教授は指摘している。
「インスリン-ライフ・バランス調査」は、1月10日~19日にインターネットで実施。基礎インスリン製剤を1日に2回以下注射している糖尿病患者707人(1型糖尿病76人・2型糖尿病631人)が回答した。
御堂筋暴走、会社員を逮捕 低血糖症の危険運転致傷容疑
大阪市中央区の御堂筋でワゴン車が暴走して通行人らが重軽傷を負った事故で、大阪府警は4日、車を運転していた大阪市福島区の会社員、宮谷則幸容疑者(65)を自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷)容疑で逮捕し、発表した。糖尿病による低血糖症で、意識障害を起こした疑いがあると判断した。5月施行の同法で、低血糖症の影響による危険運転致傷を問うのは全国で初めてだ。
交通捜査課によると、逮捕容疑は、6月30日午後4時ごろ、大阪市中央区心斎橋筋2丁目の交差点付近で乗用車やトラックに衝突し、自転車の女性(32)に重傷を負わせるなど、男女計3人にけがをさせたというもの。宮谷容疑者も負傷して入院し、府警は回復を待っていた。
宮谷容疑者は事故前の状況について、「低血糖症の兆候が出たので午後2時半ごろ、車の中でどら焼きを食べてジュースを飲んだ。その後、昼食を取るために御堂筋を走っている途中から意識がなくなった」と説明。現場の手前約2キロから、急停止を繰り返す異常な運転をしていたという。
親族によると、宮谷容疑者は若い頃から糖尿病を患ってインスリン治療をしており、低血糖症と診断されたことがあるという。府警は、食事を取らなかったことで低血糖症になり、その影響で意識を失って事故を起こしたとみて、過失による事故より重い危険運転致傷を適用した。
低血糖は、本当に怖い。僕も、3回、低血糖になったことがある。
1回目は、最初は「入院時」。夜間に看護師さんが見回りの時に気付いてくれて、ブドウ糖を2袋かじった。
2回目は、運転中。震えと、冷や汗、意識が薄れて。車を止めて、震える手で自動販売機のジュースを買った。約30分ほどで正常な状態に。
3回目は、自宅で。就寝中に。冷や汗が大量に出てきて「あっ!まただ!」と思い、這って冷蔵庫まで行って、砂糖を舐めた。
本当に怖い(´;ω;`)ウッ…高血糖も怖いが、低血糖も怖い。
ベット横、事務所、車の中に「取り敢えず用」として(´・ω・`) 3箇所に置いています。
「食事を摂っていないから、事故をした。はい、逮捕です。」って・・・
低血糖は3人に1人は経験した。とな(´・ω・`) 怖いですね。血糖コントロールは大切ですね。
ちょうど、これくらいの方が、いいのかもしれない(´・ω・`) 空腹時は130以下の方が良いか・・・・
最後までご覧頂きまして、ありがとう御座いました。
皆さんもご自愛ください。