数日前に縁あって、「終戦のエンペラー」という映画を観ました。
ああ、これがまさしく自我のシステムの象徴なんだと感じました。
第二次世界大戦の終戦に向けての、大日本帝国(主に陸軍の一部)の動きです。
本土決戦覚悟で、日本国中が丸焦げになってでも降参・降伏を認めないぞ!と考えている人々。
天皇陛下の玉音放送の内容を録音したレコードを奪い取ってでも
皇居を攻撃してでも、陛下を殺害してでも、
降参を認めようとしない。
(1000人の将校が皇居を襲撃したそうです)
終わらせない!!そんなことをしたらこの国は終わりだ!!
と、本気で信じて疑わない思考に囚われ、それそのものになっている状態。
「もう、終わりだよ。」って言っているのに
終わりを受け入れようとしない。
断固として、分離を継続し、現状維持を図ろうとする思考システム。
幻想の外から見たらすでに世界は終わっているのに...
幻想内部では自我の思考システムは終わろうとしない、
断固としてどこまでも遠回りしようとする
その働き、そのものの象徴を見せてくれたんだな。
と、感じました。
掴んでいる信念から手を放さないと、自分も兄弟も、幽閉は続くのですね。
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