小さき花が好きである、彼女は。小さき花幼稚園出身のせゐであらう。おそらく合唱の練習にて不在の育て主に代はり、お日さまに当ててやった。
その昔、通はれた(かふいふとき「大過去」時制を用ひるのであらうか?)仙台南材木町小学校は合唱が全国トップレベル、しっかり身にシミついて、ン十年たってもさえずっておる。しかるに余の音程は外れっぱなしヤメテチョーと母娘ともども叫ぶため、余は家では歌を忘れたカナリアになっちょる。
はて、お墓参りだけは余をせきたてるケーケンな曹洞宗仏教徒のはずであるが、ミサ曲のコーラスを何故にやっていなさるのか。これは鈴木徹先生のお考え、ご指導であらうな。ン十年前しこたまやっていた(こーゆうとき「半過去」で言うのであらう)I女高の同級・後輩とは、いまだにツルんで歌っておるやうだ。(やっと、現在形になりぬ!)
去年「大和言葉の美しき調べ」日本語であったが、今年のコンサートはラテン語、イタリア語、ドイツ語...みなさんダイジョーブなのであらうか、いらぬ心配、同級ハラッペ女史は語学の大学教授。
花のほうも、余ようわからぬ。無邪気な純情フリージャ、愛され幸せのアザレア、警戒せよのシャクナゲ、おお、成熟の魅力・優雅な夫人カトレア、キミは十分すぎるよ...まあ、余はどちらかと言ふとハデ系が好みじゃ。
玄関前の小さき花ども、ラッキークローバー、忘れな草、姫ツワブキ、オステオペルマム、青やピンクの心に秘めた愛マーガレット、しそ科ラムズイヤーなどと、鉢の小さき名札にあったぜよ。クローバーの四つの葉は、faith 、hope、love、luck、そして「be mine 私のものに なって」。
忘れな草、露地植えもいっぱいあるはずだが消えちゃったかな、だから、
forget me not ( nontiscordardime) , non scordarti di me なのであらうな。中学の時、梅津先生が黒板にこれ書いたな、花の名前だと答えたらちょっとおどろいて呉れた。(「遠過去」かな、これは)
いつのまにか小さくもなくなったムスメは、けふまで修学旅行らしい、東京ディズニーランドで何を研修なさってくるのであらうか?
アバウトなお兄と違ってどうもやることがチミツでありすぎ、大騒ぎで美術館から電車の小銭までインタネットでカンペキに調べていったぜよ、小使いン万円。これじゃあ、オトコどもはペーパアテストでは敵わぬわけだ。
ここまで書いたら、あれっ、彼女は帰ってきたぜよ、合唱じゃなく今日はムスコ殿皮膚科に連れてっただと。アレルギー、漢方で改善する。
若年性白内障との影響あり去年、今年と片目づつ手術した。ダルマ両目開き今年から何とか大学に行ってる模様であるが、ブレイクはたまたストリートダンスというのか、やっておることは、とんとケントーがつかぬ。
余はさきほど、猫のトイレの紙とゲンちゃんの「ほねっこ」の買い物を仰せ仕り候。(近過去、妻の命令形で余が受動態)
というわけで犬猫たち、ゲンちゃんやタスケ・ハクちゃんがこのフーフのカスガイになっておりまする。(現在進行形)
違いすぎるわれらどうし、この先どーなるのであらうか?(再帰動詞未来形、愚問文)
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「花の園芸 大百科 主婦と生活社 雑誌61341‐53 T1061341533908」