Storia‐異人列伝

歴史に名を残す人物と時間・空間を超えて―すばらしき人たちの物語

沈丁花のころ

2006-04-25 22:51:22 | なんでもあり・ファミリー
ごてごてと草花植えし小庭かな 子規

駐車スペースの脇につつじの花壇あり。奥のほうに沈丁花が二本根付いて、ずいぶん枝振りがよくなった。
それでいまごろは、ご近所にもいい香りのおすそ分け。
この木は、風に当たらずお日さまに隠れるようなところがいいらしい。
植え替えもきらう。もう一本は失敗、雪がドッサリ積もればへこたれそうになるし、なかなかこれまでになるのもむずかしい。

昔いた川崎・横浜あたりとくらべると、ここの沈丁花はひと月は遅い。
子猫の頃は自由に花畑の中でうっとり座っていたクロちゃん
クロ太逝く遠きあの日も沈丁花

西行の花はさくらだが、クロちゃんも同じだったね。
願わくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月の頃

季節の花 300」より、以下拝借。

・学名 Daphne odora
Daphne : ジンチョウゲ属
odora : 芳香のある,香りのいい
Daphne(ダフネ)は、ギリシャ神話の女神の名で「月桂樹」のギリシャ名でもある。葉の形が似ていることからジンチョウゲ属の属名にも使われるようになった。中国原産。室町時代に渡来した。
香りは沈香(じんこう)という香りに似ており、葉の形が丁子(ちょうじ)という植物に似ているところから”沈丁花”に。

「沈丁花いまだは咲かぬ葉がくれの くれなゐ蕾匂ひこぼるる」
「沈丁花みだれて咲ける森にゆき わが恋人は死になむといふ」若山牧水

コメント
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