訪問日:令和4年1月8日(日)
出 発:六甲布引ロープウェイ「風の丘中間駅」
到 着:六甲ケーブル「六甲山上駅」
第3回目は「市ヶ原」から「記念碑台」までを歩きます。スタート早々きつい坂を上りますが、摩耶山に登頂した後は緩やかなアップダウンを繰り返しながらドライブウェイに沿ってゴールに向かいます。摩耶山まで給水・トイレポイントはありませんが、スタート時に済ませておけば大丈夫でしょう。山の上がゴールなのでケーブルで下山します。さあ六甲全縦も後半です。
前回はゴールの「市ヶ原」から「布引の滝」を楽しみながら下山しましたが、コースの重複を避けるため今回は何と途中までロープウェイを利用します。神戸市営地下鉄「新神戸駅」のすぐ近くに神戸布引ロープウェイ「ハーブ園山麓駅」があります。ちょっと遅めですが午前9時30分の始発に乗ります。
あまり混雑していなかったためかゴンドラはグループ・家族ごとに案内され、ひとり歩紀の私は6人乗りのゴンドラにひとりで乗車しました。「ラッキー」。神戸の町が見下ろせます。今日は天気は良いのですが、気温が高いためちょっと霞がかかっているようです。
前回歩いた布引渓谷を下に見ながらゴンドラは進みます。
野里町歩紀初の「空中歩紀」です。
布引ダムの空撮です。
高低差330mを約10分で結びますが、私は途中の「風の丘中間駅」で降りました(930円)。準備体操をして午前9時45分、今日もニコニコ元気に出発です。ここは神戸市中央区。
駅を出て左へ。ロープウェイのゲートを出れば右へ。ウォーミングアップをしながら舗装道を歩きましょう。
「紅葉の茶屋」を過ぎ15分ほどで前回のゴール市ヶ原の「櫻茶屋」に着きました。歩数計はリセットしませんが、午前10時再スタートです。
すぐに公衆トイレと自動販売機があります。次の目的地である摩耶山まで給水・トイレポイントはないので、ここで済ませておきましょう。
今日歩くコースです(菊水山頂に設置された案内図を拡大したもの)。前半頑張りましょう。
7~8分歩けば「天狗道」への分岐に出ます。ここで太もも(大腿四頭筋)と膝の裏側(ハムストリングス)をよく伸ばしておきましょう。(午前10時3分)
最初は丸太の階段ですがどんどん登っていきます。
案内表示に従い右へ曲がります。
この坂は六甲全縦の難所の1つ「稲妻坂」です。
ずっと急な上り坂が続きます。ゆっくり登りましょう。岩場や手をつきながら登るところもあるので手袋が必要です。というかもう寒いので手袋がなければ歩けませんよ。
前方には大きな山塊が。あそこを登るんだろうな。
「学校林道」との分岐に着きました。ここは標高555mです。一息入れましょう。ここで自宅から持ってきた「うなぎパイ」を食べました。(午前10時42分)
摩耶山は標高約700mですので、まだ150mほど高度を上げなければなりません。
分岐を過ぎるとやや勾配が緩くなります。
ただこんなところもあります。ほぼ垂直です。
もうすぐ摩耶山のようです。
ここから先は「コロコロ坂」というようです。(午前11時18分)
なるほど。
やがでNHKなど放送局の施設が現れました。アンテナがあるということは頂上ということですね。
しばらく歩くと「摩耶山頂」への分岐点です。右へ曲がりましょう。
階段を上っていくと鳥居が。中には何やら巨石が祀られています。
こういうことらしいです。
天狗岩の後ろに摩耶山頂がありました。標高698.6mです。
その前に三等三角点があります。(午前11時38分)
なお地図を見るとここのちょっと西側。700mの等高線に囲まれた真ん中に標高702mの表示があります。身長168cmの私の目線辺りが700mですので、あの小高い部分が山頂でしょうか。特に表示等はなかったのでよくわかりません。
先ほどの六甲全縦に戻り、先に進むと突き当りにバス停。
右に曲がればすぐに摩耶ロープウェイ「星の駅」。そう摩耶山はバスやロープウェイで楽々登山ができるのです。
ロープウェイ駅の前は「掬星台(きくせいだい)」という展望公園。トイレや自販機があります。
標高は690m。ハイカーは別としてロープウェイで来られた方にとっては、ここが摩耶山頂でしょうね。
素晴らしい眺めですが、ちょっと霞がかかっています。
「1千万ドルの夜景」といわれる夜はもっとすごいらしいですよ。
いつもどおりいい時間です。昼ごはんにしましょう。
今日の昼食は、新神戸駅前のファミマで買ったおにぎり2個とゆで卵です。
食事を終え午後0時20分出発。ここからちょっとややこしいです。というのは私が見た限り掬星台に六甲全縦の案内表示はありません。地図を見ながら先ほどのバス停前まで戻ります。そこにある「摩耶山天上寺(山門)」への案内表示に従って車道を進みます。
カーブを曲がると公衆トイレがありますので左へ。
その先に案内標識がありますので「摩耶山天上寺(屏重門)」方向へ右折します。
狭い道を進んで行くと案内表示がありますので「アゴニー坂」方向に右折しましょう。
しばらく歩けば「摩耶の石舞台」への案内石碑があります。そこに「六甲全山縦走路」と書かれていました。六甲全縦に合流です。案内表示が欲しいですね。
「摩耶の石舞台」に立ち寄ってみましょう。「石舞台」と言いますが歴史的な遺跡ではなく展望台です。本来であれば金剛山から和泉山地まで見えるのですが霞で見えませんね。「摂河泉が見えないぞ」(午後0時30分)
先ほどの分岐に戻り右へ。ちょっと進めば立派な建物が見えます。「オテル・ド・摩耶」。元国民宿舎摩耶ロッジですが、昨年の3月末をもって閉館したそうです。
ホテル前の道を下っていきます。
ドライブウェイと合流すれば右へ進みましょう。
右に立派なお寺が現れます。摩耶山真言宗「?利天上寺」の西山門です。(午後0時39分)
門をくぐり階段を上って行けば右に「軍艦摩耶之碑」。摩耶山に因んで命名され昭和19年10月23日、レイテ沖海戦で470名の将兵とともに沈没した重巡洋艦「摩耶」の慰霊碑だそうです。「合掌」
艦名はイージス艦「まや」に引き継がれています(出典:海上自衛隊ホームページ)。
階段の突き当りには「参拝者用」のトイレがあります。
大化2(646)年、インドの高僧法道仙人により開基されたと伝わる古いお寺です。
石庭の奥には「摩耶夫人堂」。摩耶夫人(まやぶにん)とはお釈迦様の生母のことだそうです。マリア様のようなものですね。変わった名前だなと思っていましたが、摩耶山は仏教に因んだ山なんですね。
境内には美しい石庭が。「摩耶天空之庭」というそうです。
その前に本堂である金堂。御本尊様は「十一面観世音菩薩」。摂津國八十八ヶ所の第80番札所でお参りをしましょう。立派な建物ですが真新しいですね。
実は、天上寺は元々摩耶山の南側中腹にあったそうですが、昭和51年火災により大部分が焼失。その後、ここに再建されたのです。元の境内は摩耶山史跡公園として整備され、当時の仁王門などが残るそうです。
「天空の大舞台」と呼ばれる展望台からの眺めも素晴らしいですよ。
参拝を終え御朱印を授かり午後1時8分、境内を後にし元の道をオテル・ド・摩耶跡まで戻って駐車場方向に進みます。
いくつかの案内表示を見ながら進んで行くとこんな案内表示が。ちょっと「水道局摩耶接合井」方向に曲がりましょう。
地図では「摩耶別山(717m)」という山があるようなんですが、そこには水道局の施設があるだけでした。そしてその横に手作りの標識がありました。おそらく山頂に水道局の施設があるのでしょうね。
そのまま真っ直ぐ進めば六甲全縦に合流しました。回り道をしたようですね。左に曲がりましょう。
ここから「アゴニー坂」を下ります。
アゴニー(agony)とは英語で「激しい苦痛」という意味だそうです。
坂を抜ければドライブウェイと合流するので右に曲がります。
しばらくは車道を歩くことになります。
間もなく右に山小屋風のトイレが見えてきました。「杣谷峠」です。「そまたに」と読みます。ここは以前「灘区編」で訪れた「杣谷堰堤」まで続く登山コースとの分岐点です。(午後1時37分)
もうしばらく車道を歩きましょう。「市立自然の家」とバス停を通り過ぎれば右に六甲全縦の案内表示があり階段があるので入って行きます。
アゴニー坂でだいぶ高度を下げたので、ここからしばらくは上りになります。
こんな感じです。
山道を抜ければもう一度ドライブウェイと合流します。角には休憩所があります。ちょっと休憩しましょう。(午後2時)
午後の行動食は菓子パン。行動食はカロリーとか栄養成分を考えなければいけないのでしょうか?そんなことはないと思いますよ。食べたいものを食べたいときに食べればいいと思います。楽しく歩きましょう。それが嫌な人は、さして美味しくもないバランス栄養食品か無味無臭のサプリでも食べながら歩けばいいと思います(あくまでも私個人の意見ですが)。
道路を横断し六甲全縦に進みます。
ダイヤモンドポイントとの分岐点を右に曲がります。お気づきですか。角の石の上に望遠レンズが付いた一眼レフデジカメが。忘れ物でしょうか。とりあえず拾得します。
別荘でしょうか建物がありました。案内表示に従い左へ。
そしてこの案内表示に従い右へ入ります。
舗装道路に突き当たれば右へ。この辺りは標高800mくらいです。
別荘の間を進んで行きます。
坂を下れば「表六甲ドライブウェイ」と合流します。ここは「丁字ケ辻」。「辻」と書かれていますが大きな交差点です。左へ曲がります。(午後2時22分)
ここからはほぼ平坦な車道を歩きます。付近にはホテルのほか会社の保養所やセミナーハウス、別荘などが並びます。間もなくゴールです。
右には「ホテル神戸六甲迎賓館」。部屋からは素晴らしい景色(夜景)が望めるそうです。ペットも宿泊できるそうですよ。
その先には「藤原商店」。必要なものは何でもあります。
もう少し進めば左に「旧六甲ホテル本館」。昭和4年、宝塚ホテルの別館として開業し、その後独立したそうです。
レトロな建物は近代産業化遺産に認定されたそうですが、老朽化のため平成27年閉館。2年後、カフェレストランとしてリニューアルオープンしたそうです。神戸は本当にどこまでいってもお洒落な町ですね。
もう少し歩けば右に「六甲山郵便局」。ロビーはパノラマテラスとして開放され、トイレもあるようです。
左に交番と消防団車庫があります。事前調査でここに交番があることがわかっていましたので、先ほど拾得したカメラを届けます。(午後2時30分)
手続きのため20分ほどかかりましたが交番を出発。すぐに本日のゴール「記念碑台」に着きました。時間は午後2時57分。次回はここからスタートです。
ここは駐車場を囲んで公園になっており、公衆トイレやガイドハウス、ビジターセンターなどがあります。
六甲山は幕末の開国期から明治にかけて活躍したイギリス人実業家アーサー・ヘルケス・グレーム氏らの苦労と努力により保養地・観光地として開かれ、それを顕彰して記念碑が建てられたそうです。
記念碑に向き合うように「グレーム像」が建ちます。
グレーム像横の芝生が何やら掘り起こされていますが、これはイノシシの仕業らしいですよ。
そしてここは標高796mの山の上。案内表示に従って「記念碑台交差点」を下って行きます。目指すは六甲ケーブル「六甲山上駅」。
途中、道は分かれますが案内表示があるので大丈夫です。
本日のゴールである六甲ケーブル「六甲山上駅」に到着しました。駅舎のすぐ手前に「天覧台」という展望台。昭和天皇が行幸されたことから天覧台と呼ばれるそうです。
すぐ隣の駅舎は昭和7年3月の開通当初からあるレトロな建物です。時間は午後3時25分。本日の歩紀「21404歩」(14.55km)。長らく車両不具合のため運休していましたが昨年末に復旧したようです。
ケーブルの出発まで少し時間がありましたので、レトロな駅舎内を撮影しました。
午後3時40分発のケーブルに乗車します。ここから麓の「六甲ケーブル下駅」で神戸市営バスに乗り換え、阪急電車「六甲駅」を経て「大阪梅田駅」まで約1時間30分(1130円)です。次回が神戸9区の最終章です。
出 発:六甲布引ロープウェイ「風の丘中間駅」
到 着:六甲ケーブル「六甲山上駅」
第3回目は「市ヶ原」から「記念碑台」までを歩きます。スタート早々きつい坂を上りますが、摩耶山に登頂した後は緩やかなアップダウンを繰り返しながらドライブウェイに沿ってゴールに向かいます。摩耶山まで給水・トイレポイントはありませんが、スタート時に済ませておけば大丈夫でしょう。山の上がゴールなのでケーブルで下山します。さあ六甲全縦も後半です。
前回はゴールの「市ヶ原」から「布引の滝」を楽しみながら下山しましたが、コースの重複を避けるため今回は何と途中までロープウェイを利用します。神戸市営地下鉄「新神戸駅」のすぐ近くに神戸布引ロープウェイ「ハーブ園山麓駅」があります。ちょっと遅めですが午前9時30分の始発に乗ります。
あまり混雑していなかったためかゴンドラはグループ・家族ごとに案内され、ひとり歩紀の私は6人乗りのゴンドラにひとりで乗車しました。「ラッキー」。神戸の町が見下ろせます。今日は天気は良いのですが、気温が高いためちょっと霞がかかっているようです。
前回歩いた布引渓谷を下に見ながらゴンドラは進みます。
野里町歩紀初の「空中歩紀」です。
布引ダムの空撮です。
高低差330mを約10分で結びますが、私は途中の「風の丘中間駅」で降りました(930円)。準備体操をして午前9時45分、今日もニコニコ元気に出発です。ここは神戸市中央区。
駅を出て左へ。ロープウェイのゲートを出れば右へ。ウォーミングアップをしながら舗装道を歩きましょう。
「紅葉の茶屋」を過ぎ15分ほどで前回のゴール市ヶ原の「櫻茶屋」に着きました。歩数計はリセットしませんが、午前10時再スタートです。
すぐに公衆トイレと自動販売機があります。次の目的地である摩耶山まで給水・トイレポイントはないので、ここで済ませておきましょう。
今日歩くコースです(菊水山頂に設置された案内図を拡大したもの)。前半頑張りましょう。
7~8分歩けば「天狗道」への分岐に出ます。ここで太もも(大腿四頭筋)と膝の裏側(ハムストリングス)をよく伸ばしておきましょう。(午前10時3分)
最初は丸太の階段ですがどんどん登っていきます。
案内表示に従い右へ曲がります。
この坂は六甲全縦の難所の1つ「稲妻坂」です。
ずっと急な上り坂が続きます。ゆっくり登りましょう。岩場や手をつきながら登るところもあるので手袋が必要です。というかもう寒いので手袋がなければ歩けませんよ。
前方には大きな山塊が。あそこを登るんだろうな。
「学校林道」との分岐に着きました。ここは標高555mです。一息入れましょう。ここで自宅から持ってきた「うなぎパイ」を食べました。(午前10時42分)
摩耶山は標高約700mですので、まだ150mほど高度を上げなければなりません。
分岐を過ぎるとやや勾配が緩くなります。
ただこんなところもあります。ほぼ垂直です。
もうすぐ摩耶山のようです。
ここから先は「コロコロ坂」というようです。(午前11時18分)
なるほど。
やがでNHKなど放送局の施設が現れました。アンテナがあるということは頂上ということですね。
しばらく歩くと「摩耶山頂」への分岐点です。右へ曲がりましょう。
階段を上っていくと鳥居が。中には何やら巨石が祀られています。
こういうことらしいです。
天狗岩の後ろに摩耶山頂がありました。標高698.6mです。
その前に三等三角点があります。(午前11時38分)
なお地図を見るとここのちょっと西側。700mの等高線に囲まれた真ん中に標高702mの表示があります。身長168cmの私の目線辺りが700mですので、あの小高い部分が山頂でしょうか。特に表示等はなかったのでよくわかりません。
先ほどの六甲全縦に戻り、先に進むと突き当りにバス停。
右に曲がればすぐに摩耶ロープウェイ「星の駅」。そう摩耶山はバスやロープウェイで楽々登山ができるのです。
ロープウェイ駅の前は「掬星台(きくせいだい)」という展望公園。トイレや自販機があります。
標高は690m。ハイカーは別としてロープウェイで来られた方にとっては、ここが摩耶山頂でしょうね。
素晴らしい眺めですが、ちょっと霞がかかっています。
「1千万ドルの夜景」といわれる夜はもっとすごいらしいですよ。
いつもどおりいい時間です。昼ごはんにしましょう。
今日の昼食は、新神戸駅前のファミマで買ったおにぎり2個とゆで卵です。
食事を終え午後0時20分出発。ここからちょっとややこしいです。というのは私が見た限り掬星台に六甲全縦の案内表示はありません。地図を見ながら先ほどのバス停前まで戻ります。そこにある「摩耶山天上寺(山門)」への案内表示に従って車道を進みます。
カーブを曲がると公衆トイレがありますので左へ。
その先に案内標識がありますので「摩耶山天上寺(屏重門)」方向へ右折します。
狭い道を進んで行くと案内表示がありますので「アゴニー坂」方向に右折しましょう。
しばらく歩けば「摩耶の石舞台」への案内石碑があります。そこに「六甲全山縦走路」と書かれていました。六甲全縦に合流です。案内表示が欲しいですね。
「摩耶の石舞台」に立ち寄ってみましょう。「石舞台」と言いますが歴史的な遺跡ではなく展望台です。本来であれば金剛山から和泉山地まで見えるのですが霞で見えませんね。「摂河泉が見えないぞ」(午後0時30分)
先ほどの分岐に戻り右へ。ちょっと進めば立派な建物が見えます。「オテル・ド・摩耶」。元国民宿舎摩耶ロッジですが、昨年の3月末をもって閉館したそうです。
ホテル前の道を下っていきます。
ドライブウェイと合流すれば右へ進みましょう。
右に立派なお寺が現れます。摩耶山真言宗「?利天上寺」の西山門です。(午後0時39分)
門をくぐり階段を上って行けば右に「軍艦摩耶之碑」。摩耶山に因んで命名され昭和19年10月23日、レイテ沖海戦で470名の将兵とともに沈没した重巡洋艦「摩耶」の慰霊碑だそうです。「合掌」
艦名はイージス艦「まや」に引き継がれています(出典:海上自衛隊ホームページ)。
階段の突き当りには「参拝者用」のトイレがあります。
大化2(646)年、インドの高僧法道仙人により開基されたと伝わる古いお寺です。
石庭の奥には「摩耶夫人堂」。摩耶夫人(まやぶにん)とはお釈迦様の生母のことだそうです。マリア様のようなものですね。変わった名前だなと思っていましたが、摩耶山は仏教に因んだ山なんですね。
境内には美しい石庭が。「摩耶天空之庭」というそうです。
その前に本堂である金堂。御本尊様は「十一面観世音菩薩」。摂津國八十八ヶ所の第80番札所でお参りをしましょう。立派な建物ですが真新しいですね。
実は、天上寺は元々摩耶山の南側中腹にあったそうですが、昭和51年火災により大部分が焼失。その後、ここに再建されたのです。元の境内は摩耶山史跡公園として整備され、当時の仁王門などが残るそうです。
「天空の大舞台」と呼ばれる展望台からの眺めも素晴らしいですよ。
参拝を終え御朱印を授かり午後1時8分、境内を後にし元の道をオテル・ド・摩耶跡まで戻って駐車場方向に進みます。
いくつかの案内表示を見ながら進んで行くとこんな案内表示が。ちょっと「水道局摩耶接合井」方向に曲がりましょう。
地図では「摩耶別山(717m)」という山があるようなんですが、そこには水道局の施設があるだけでした。そしてその横に手作りの標識がありました。おそらく山頂に水道局の施設があるのでしょうね。
そのまま真っ直ぐ進めば六甲全縦に合流しました。回り道をしたようですね。左に曲がりましょう。
ここから「アゴニー坂」を下ります。
アゴニー(agony)とは英語で「激しい苦痛」という意味だそうです。
坂を抜ければドライブウェイと合流するので右に曲がります。
しばらくは車道を歩くことになります。
間もなく右に山小屋風のトイレが見えてきました。「杣谷峠」です。「そまたに」と読みます。ここは以前「灘区編」で訪れた「杣谷堰堤」まで続く登山コースとの分岐点です。(午後1時37分)
もうしばらく車道を歩きましょう。「市立自然の家」とバス停を通り過ぎれば右に六甲全縦の案内表示があり階段があるので入って行きます。
アゴニー坂でだいぶ高度を下げたので、ここからしばらくは上りになります。
こんな感じです。
山道を抜ければもう一度ドライブウェイと合流します。角には休憩所があります。ちょっと休憩しましょう。(午後2時)
午後の行動食は菓子パン。行動食はカロリーとか栄養成分を考えなければいけないのでしょうか?そんなことはないと思いますよ。食べたいものを食べたいときに食べればいいと思います。楽しく歩きましょう。それが嫌な人は、さして美味しくもないバランス栄養食品か無味無臭のサプリでも食べながら歩けばいいと思います(あくまでも私個人の意見ですが)。
道路を横断し六甲全縦に進みます。
ダイヤモンドポイントとの分岐点を右に曲がります。お気づきですか。角の石の上に望遠レンズが付いた一眼レフデジカメが。忘れ物でしょうか。とりあえず拾得します。
別荘でしょうか建物がありました。案内表示に従い左へ。
そしてこの案内表示に従い右へ入ります。
舗装道路に突き当たれば右へ。この辺りは標高800mくらいです。
別荘の間を進んで行きます。
坂を下れば「表六甲ドライブウェイ」と合流します。ここは「丁字ケ辻」。「辻」と書かれていますが大きな交差点です。左へ曲がります。(午後2時22分)
ここからはほぼ平坦な車道を歩きます。付近にはホテルのほか会社の保養所やセミナーハウス、別荘などが並びます。間もなくゴールです。
右には「ホテル神戸六甲迎賓館」。部屋からは素晴らしい景色(夜景)が望めるそうです。ペットも宿泊できるそうですよ。
その先には「藤原商店」。必要なものは何でもあります。
もう少し進めば左に「旧六甲ホテル本館」。昭和4年、宝塚ホテルの別館として開業し、その後独立したそうです。
レトロな建物は近代産業化遺産に認定されたそうですが、老朽化のため平成27年閉館。2年後、カフェレストランとしてリニューアルオープンしたそうです。神戸は本当にどこまでいってもお洒落な町ですね。
もう少し歩けば右に「六甲山郵便局」。ロビーはパノラマテラスとして開放され、トイレもあるようです。
左に交番と消防団車庫があります。事前調査でここに交番があることがわかっていましたので、先ほど拾得したカメラを届けます。(午後2時30分)
手続きのため20分ほどかかりましたが交番を出発。すぐに本日のゴール「記念碑台」に着きました。時間は午後2時57分。次回はここからスタートです。
ここは駐車場を囲んで公園になっており、公衆トイレやガイドハウス、ビジターセンターなどがあります。
六甲山は幕末の開国期から明治にかけて活躍したイギリス人実業家アーサー・ヘルケス・グレーム氏らの苦労と努力により保養地・観光地として開かれ、それを顕彰して記念碑が建てられたそうです。
記念碑に向き合うように「グレーム像」が建ちます。
グレーム像横の芝生が何やら掘り起こされていますが、これはイノシシの仕業らしいですよ。
そしてここは標高796mの山の上。案内表示に従って「記念碑台交差点」を下って行きます。目指すは六甲ケーブル「六甲山上駅」。
途中、道は分かれますが案内表示があるので大丈夫です。
本日のゴールである六甲ケーブル「六甲山上駅」に到着しました。駅舎のすぐ手前に「天覧台」という展望台。昭和天皇が行幸されたことから天覧台と呼ばれるそうです。
すぐ隣の駅舎は昭和7年3月の開通当初からあるレトロな建物です。時間は午後3時25分。本日の歩紀「21404歩」(14.55km)。長らく車両不具合のため運休していましたが昨年末に復旧したようです。
ケーブルの出発まで少し時間がありましたので、レトロな駅舎内を撮影しました。
午後3時40分発のケーブルに乗車します。ここから麓の「六甲ケーブル下駅」で神戸市営バスに乗り換え、阪急電車「六甲駅」を経て「大阪梅田駅」まで約1時間30分(1130円)です。次回が神戸9区の最終章です。
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