★進め!!野外探検隊★

身近な自然を見つけるために、カメラを片手に走り回ってます。『むし倶楽部』の参加者募集中。

富士市の巨木 - 木之元神社のムクロジ

2011-11-13 | 富士市の巨木

次は、鈴川の木之元神社の御神木であるムクロジです。
一時期弱っていましたが、手入れをしたことによってまた元気を取り戻しているようです。

ムクロジの種子は黒くて固いため、いろいろなものに利用されます。
代表的なものは、羽根つきの羽根の玉でしょうか。
つなげて数珠にする場合もあります。



例年は、このように実がついています。(画像は昨年のものです)
今年は台風でほとんどが落ちてしまいました。
かなりの数を拾ってストックしてありますけどね。
ストラップなどの自然クラフトで活用するつもりです。

果皮にはサポニンが含まれており、水をつけると泡立ちます。
かつては、洗剤としても使われたそうですね。
頑張ればシャボン玉も作れます。

富士市の巨木 - 富知六所浅間神社(三日市浅間神社)のクス

2011-11-12 | 富士市の巨木

今度は、富士市でもっとも大きい神社である富知六所浅間神社(通称 三日市浅間神社)の御神木である「大楠」です。



このクスは、高いというより、横に大きい樹形ですね。
枝を広く広げています。



幹の太さも立派です。
このクスは、静岡県指定天然記念物です。
立派な御神木なので、鳥居や絵馬掛けも置かれています。
この木自体を御神体としています。



裏側に回ると、幹の傷みも目立ちます。
真ん中お部分は空洞化しているそうです。

この幹の太さや空洞があることから「トトロの木みたい」なんて言われることも。
ただ、マメヅタが着生してマツバランにも覆われている姿は、ちょっと年老いているのかなと感じさせます。(マツバランは、環境省で準絶滅危惧、静岡県で絶滅危惧II類の植物ですが)



見上げると、四方に枝を広げていて樹勢を感じさせますが、同時に隙間も目立ちます。
枝を支える鉄の支柱が、年月を経て枝にめりこんでしまっている場所も何ヶ所かあります。
ちょうどこの大クスの前が、拝殿の隣にある式場の樟泉閣への通路になっており、踏み固められてしまって、成長が阻害されているということもあるようです。

江戸後期に建てられた拝殿の改築計画が進んでいます。
出来れば、この大楠がより長く元気でいられるような改築計画が進められるといいなと思います。

富士市の巨木 - 本国寺のボダイジュ

2011-11-11 | 富士市の巨木

次は、吉原の本国寺にあるボダイジュです。
釈迦が悟りをひらいたのが菩提樹の下ですが、この「菩提樹」はクワ科のインドボダイジュ。
インドボダイジュは熱帯性なので、涼しい中国ではうまく生育しません。
そこで葉の形が似ているシナノキ科のこの木を「ボダイジュ」と呼んだということです。
日本へは、臨済宗をひらいた栄西が持ち帰ったとされています。



本国寺のボダイジュは、墓地の中に植えられています。
なので巨木と言えるほどではありません。
ボダイジュとしては大きいかなといった感じです。それでも富士市指定の天然記念物です。



ちょうど実がたくさん落ちていました。
この実、木質で固く加工しやすいです。
穴を開ければウッドビーズとして使えます。
数珠にするには、ちょっと小さいですが。



墓地内には、クスノキもあります。
こちらは巨木と呼んでもよさそうな立派な木ですね。

富士市の巨木 - 十王子神社のイチョウ

2011-11-10 | 富士市の巨木

十王子神社には、もう1本巨木があります。
神社前の道路を挟んだ向かい側にあるイチョウです。
こちらも市指定天然記念物です。
元々は参道脇の木でしたが、道路が参道を横切って通ったためイチョウだけが取り残されています。



裏面は、大きく割れています。
雷の影響でしょうか。

富士市域の神社にはクスノキが多いですが、東京の神社にはイチョウの巨木が御神木となっていることが多いですね。神社巡りをしていると、しばしば立派なイチョウに出会います。

この十王子神社、主祭神がはっきりしていませんが、浅間信仰における浅間第十御子明神とする説が有力なようですね。
今泉村一宮である十王子神社とともに、このクスとイチョウは人々を見守ってきたのでしょうね。

富士市の巨木 - 十王子神社のクス

2011-11-08 | 富士市の巨木

次は今泉の十王子神社のクスです。
神社にはクスが多く植えられていますが、これは立派ですね。
環境がいいと、どんどん大きくなるようです。



見上げると枝振りも見事です。
なかなかの巨木でした。
これも富士市指定の天然記念物です。



十王子神社の拝殿の前に立つと、ちょうど真後ろにクスが見えます。
うっそうとした社叢の中で、クスのところだけ光が差し込んで神々しく見えます。
そんな姿も含めて、御神木として大切にされてきたのでしょうね。

富士市の巨木 - 一色のカヤ

2011-11-07 | 富士市の巨木

この3年ほど続けている富士市の巨木観察会を行いました。
今回は、富士市の中心部です。

まずは、前回時間が無くなってしまい見られなかった市天然記念物の一色のカヤです。
このカヤは、個人の敷地内にあります。
自宅に天然記念物があるっていいですね。



案内看板。
この看板より、目通りの太さは大きくなっていました。



このカヤの根本に祠がありました。
このカヤのあるお宅の五代目が享保年間に水天宮を勧進したようです。
やはり巨木には神が宿ると考えたのでしょうね。

富士市の巨木番外編 今宮浅間神社の切り株

2010-11-25 | 富士市の巨木
今宮浅間神社の鳥居脇には切り株があります。



この神社にはよく行くんですが、今まで気がついていませんでした。



横から見ると、残っているのはわずかだということがわかります。
ということは、元はかなりの大きさであったことが想像できます。
地域の古老の話によると、真ん中のうろの中で子どもが相撲をとれる大きさだったとか。
相当な太さですね。



今は、前の道路の整備に伴って切り取られ、かなり小さくなってしまっています。
でも新たなスギの若芽が中から育っていました。
こうして世代交代していくんでしょうね。

富士市の巨木 今宮浅間神社のスギ

2010-11-24 | 富士市の巨木
今度は今宮浅間神社のスギです。



大きく2つに分かれています。
2本ともかなりの太さです。



樹皮は、大きくねじれています。
迫力がありますね。



上を見上げると、まっすぐに伸びています。
とても勢いを感じさせますね。



違う角度から。
下の人間と比べると、かなり大きいことがわかると思います。
浅間神社には、大木のスギがあるところが多いですね。北口本宮冨士浅間神社や河口浅間神社に立派なスギがあります。



幹には着生した木の芽やシダがありました。
森を見守る存在としての風格があるように感じられました。

富士市の巨木 鵜無ヶ淵神明宮のシイ

2010-11-23 | 富士市の巨木
鵜無ヶ淵神明宮には、もう1本の巨木があります。
斜面にそびえ立つスダジイの木です。



クスよりは小さい木ですが、自分はこちらのほうが雰囲気があって好きですね。



幹は、中心が腐って空洞になっています。
大きな木は、そうなってしまっているものが多いですね。
このシイは、細くなっているところもちゃんと生きていました。



幹を見上げると、大きくねじれています。
風格のある幹ですね。



幹は、かなり上まで太くなっていました。



枝の広がりがすごいです。
重量感のある木ですね。



横から見ると、斜面に対して根をしっかりと張って立っていることがわかります。
長い間、風雨に耐えてきたんでしょうね。
そんな力強さを感じました。

富士市の巨木 鵜無ヶ淵神明宮のクス

2010-11-23 | 富士市の巨木
鵜無ヶ淵神明宮のクスです。拝殿の裏側にあります。



根本で4本に分かれています。



根本は苔生していて、かなり太いです。
樹高は25m、目通りが7.75mです。



上を見上げると、枝が広がっていてより大きく感じられます。
ツリーハウスを乗っけたら楽しいかも、なんて思ってしまいました。
御神木に対して失礼ですね。
木漏れ日がきれいな木でした。