釋守成の転居物語(旧タイトル・GONTAの東京散歩)

またまた転居を目論んでいます。
5年間で5回の転居。
6回目の転居の経緯を書いていきます。

おはぎ

2006年03月30日 22時34分39秒 | 季節
最近、頭の中で「おはぎ」が駆け巡っています。

事の起こりはお彼岸。
知り合いのブログに「あしたはお彼岸だからぼた餅を買ってきた。」っていう文章があったんです。
自分の頭の中からは完全に欠落していたんだけど、春の彼岸は「ぼた餅」秋の彼岸は「おはぎ」って違う名前で呼ぶっていうことをその文章で思い出したんです。

そこで納得してしまえば何のことはなかったんですが、そこがゴンタ。
調べ始めたら納得がいかないことばかり。

「おはぎ」は小豆のぶつぶつが萩の花のようだから「萩の餅」と名づけられて、女房言葉で「おはぎ」となったといわれています。
それにはすごく納得するんだけど、じゃ「ぼた餅」は?
漢字では「牡丹餅」って書くけれど、どう見ても牡丹に見えないんですけど。
それに萩の花は秋のお彼岸の頃に咲きますが、牡丹は春の彼岸の頃には咲かないでしょう。
普通牡丹の花の開花は4月末から5月はじめ・・・中には冬牡丹というのもありますが・・・・。

そこで旧暦の問題が出てきました。
旧暦だから今よりも暦が一ヶ月遅いのではないかという疑問。
しかし一ヶ月遅いのならば今度は萩が季節が合わなくなってしまう。
さらに彼岸である春分・秋分は二十四節季のうちの二つですので、一年を24等分して割り出しますから、旧暦である太陰暦から計りだされたものではなく、太陽暦から算出されたものです。
ですから江戸時代でも現在の季節と同じわけです。

ですから「ぼた餅」というのは「牡丹餅」ではないのではないかと思うのですが?

さらに調べていくと、江戸時代の文章に「ぼたもちのような顔」と女性をけなす言葉が出てくるそうです。
美人の形容に「立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花」といわれるように、美人の代名詞のような牡丹がブスの代名詞のように使われるという矛盾。
どうも、こんなことからも「ぼた餅」の語源が「牡丹餅」ではないような気がしてならないのです。


コメント (2)
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