釋守成の転居物語(旧タイトル・GONTAの東京散歩)

またまた転居を目論んでいます。
5年間で5回の転居。
6回目の転居の経緯を書いていきます。

早春と盛春の間(桜だより)

2009年03月19日 05時44分42秒 | 四季の花
私が東京都内でいろいろな桜を楽しむお勧めの場所は二つあります。そのひとつが新宿御苑です。約65種1300本から1500本の桜があります。
(資料によって200本も差があるほど桜の数が多いのです。)
ですから珍しい桜も数多くあります。

今、手元に新宿御苑が発行した「サクラウオッチング 新宿御苑の桜」という小冊子があります。昨年、新宿御苑の売店で購入したのですが、新宿御苑の桜探訪にはすこぶるよい冊子です。(価格500円)皆さんにもお勧めします。

その冊子の中で、桜の咲く時期を三つに分けています。その三つとは「早春」「盛春」「晩春」です。「ソメイヨシノ」が咲く時期が「盛春」としてありますから、今は「早春」の終わり「盛春」の前に当たります。

ですから17日に訪れた新宿御苑で見た桜の多くは、盛り過ぎか蕾の状態でした。桜の開花も一時休憩の時期があるのですね。

盛りを過ぎた桜



オオカンザクラ(大寒桜)
カンヒザクラとオオシマザクラの種間雑種。植木の産地、川口市安行の原木から広まったので「安行寒桜」とも呼ばれています。
葉はあまり出ていませんでしたが、多くの花が散っていました。



シュゼンジカンザクラ(修善寺寒桜)
カンヒザクラとオオシマザクラの種間雑種。
原木が伊豆の修禅寺にあることから名づけられました。ちなみに町の名前は修善寺、寺の名前は修禅寺です。
こちらはすっかり葉も出て、花はほとんど落ちていました。

今、盛りの桜



トウカイザクラ(東海桜)
シナミザクラとコヒガンから作り出された栽培品種。
親のコヒガンに似て、かわいらしい花が咲いていました。

これから盛りを迎える桜



コシノヒガンザクラ(越の彼岸桜)
エドヒガンとベニヤマザクラの交雑種とも、キンキマメザクラの交雑種ともいわれています。富山県の城端に自生地があるそうです。そこで越という名がついたのでしょう。皇居東御苑にも大木があります。



全体としてはまだこんな感じの咲きはじめです。



ヨウコウ(陽光)
カンヒザクラとアマギヨシノの栽培品種。
ピンク色が強く美しい花です。ソメイヨシノより一足早く咲きます。現在はまだ二分咲きという状態でした。日比谷公園にある陽光も日曜日に蕾が膨らんでいました。



シダレザクラ(枝垂桜)
蕾はだいぶ膨らんでいましたが、まだ開花の状態ではありませんでした。エドヒガンの栽培品種で、六義園のシダレザクラと同じ種類だと思われます。六義園ではまもなくライトアップが始まります。

ソメイヨシノはまだ蕾が固い状態でした。この暖かさで今週末か来週頭には咲くのではないでしょうか。
晩春を彩る桜たちの出番はまだまだです。今年の総理大臣主催の「桜を見る会」は4月18日だそうです。ですから晩春の桜たちの見ごろはこの日前後だと思われます。

現在の新宿御苑の主役は「ハクモクレン」です。江戸時代に植えられたそうで、高さ12mもある都内最大のものもあります。



(画像は3月17日撮影)


コメント
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