花の雲 鐘は上野か 浅草か
松尾芭蕉の時代から、上野は花の名所でした。
江戸時代は、もちろん東叡山寛永寺の境内、歌舞音曲や飲酒などはご法度だったようです。
そして、ソメイヨシノも無い時代でしたから、見ていたのは「エドヒガン」やそれらの園芸品種や「ヤマザクラ」「オオシマザクラ」などだったのでしょう。
今のお花見とはだいぶ様子が違っていたようですね。
上野の花見といえば、西郷さんの銅像付近から、噴水のある竹の台のあたりまでの通路が本場です。
カラオケ有、踊り有、なんでも有の日本一派手な花見の宴会場です。
最近、ニュースで知りましたが、この花のトンネルを上りきった左手にある小松宮の銅像の付近に原木があるエドヒガン(江戸彼岸)系の「コマツオトメ(小松乙女)」が、「ソメイヨシノ」の片親であるということが遺伝子を調べてわかったそうです。
だから、上野にはソメイヨシノも似合うわけだと思いつつ、今回は、もう少し人のいない上野の桜を見に行きました。
ここ数年、お決まりの場所に花見に行きます。
でも少し遅かったり、早かったり、今回はどうでしょうか。
人ごみを避けて降りるのは地下鉄の根津駅。
根津の町を抜けて、最初に出会うのが護国院大黒天の桜。護国院は寛永寺の子院です。
そこから、芸大の美術学部と音楽学部の間の道を博物館側に抜けます。
ここも立派な桜並木。
美術学部の角には、枝垂桜もあります。
その先、美術館の塀越しに、濃い桃色の菊桃が見えたり、まだ早いですがこれからはやや遅咲きの桜「イチヨウ(一葉)」が見えます。
博物館の正面で振り返ると、竹の台の噴水越しに上野の桜が見えます。
博物館の本館の前、右手には美しい樹形の「ヨシノシダレ(吉野枝垂)」があります。
まだ満開にはなっていませんが、白い花が美しい桜です。
博物館本館裏の庭園には珍しい桜がいくつかあります。
入ってすぐ右手の「ミカドヨシノ(御帝吉野)」。
ここでしか見たことがありません。ソメイヨシノよりもやや白い花です。
花の密度はソメイヨシノのほうが密な気がします。
池のほとりにある「ショウフクジザクラ(正福寺桜)」。
この桜はヤマザクラとキンキマメザクラの交雑種と考えられているようです。
八重咲きのなかでは早く咲き出します。
別名「ユムラ」とも呼ばれるそうで、濃い桃色の美しい花です。
さらに奥には「ギョイコウ(御衣黄)」があったのですが、今年は枝が伐採されていました。
ここの「ギョイコウ」は、どちらかというと「ウコン(鬱金)」に近い感じで、緑色も淡く、花に切れ込みがありませんでした。
抜かれていないところを見ると再生の可能性があるのでしょうか、復活するといいのですが。
庭にもほかに、ソメイヨシノをはじめ、エドヒガンの枝垂やオオシマザクラなど多くの桜が植栽されています。
博物館の館内では、桜にまつわる品々も展示されて、お花見ムード満載でした。
さて、続きは次回に・・・・・。
松尾芭蕉の時代から、上野は花の名所でした。
江戸時代は、もちろん東叡山寛永寺の境内、歌舞音曲や飲酒などはご法度だったようです。
そして、ソメイヨシノも無い時代でしたから、見ていたのは「エドヒガン」やそれらの園芸品種や「ヤマザクラ」「オオシマザクラ」などだったのでしょう。
今のお花見とはだいぶ様子が違っていたようですね。
上野の花見といえば、西郷さんの銅像付近から、噴水のある竹の台のあたりまでの通路が本場です。
カラオケ有、踊り有、なんでも有の日本一派手な花見の宴会場です。
最近、ニュースで知りましたが、この花のトンネルを上りきった左手にある小松宮の銅像の付近に原木があるエドヒガン(江戸彼岸)系の「コマツオトメ(小松乙女)」が、「ソメイヨシノ」の片親であるということが遺伝子を調べてわかったそうです。
だから、上野にはソメイヨシノも似合うわけだと思いつつ、今回は、もう少し人のいない上野の桜を見に行きました。
ここ数年、お決まりの場所に花見に行きます。
でも少し遅かったり、早かったり、今回はどうでしょうか。
人ごみを避けて降りるのは地下鉄の根津駅。
根津の町を抜けて、最初に出会うのが護国院大黒天の桜。護国院は寛永寺の子院です。
そこから、芸大の美術学部と音楽学部の間の道を博物館側に抜けます。
ここも立派な桜並木。
美術学部の角には、枝垂桜もあります。
その先、美術館の塀越しに、濃い桃色の菊桃が見えたり、まだ早いですがこれからはやや遅咲きの桜「イチヨウ(一葉)」が見えます。
博物館の正面で振り返ると、竹の台の噴水越しに上野の桜が見えます。
博物館の本館の前、右手には美しい樹形の「ヨシノシダレ(吉野枝垂)」があります。
まだ満開にはなっていませんが、白い花が美しい桜です。
博物館本館裏の庭園には珍しい桜がいくつかあります。
入ってすぐ右手の「ミカドヨシノ(御帝吉野)」。
ここでしか見たことがありません。ソメイヨシノよりもやや白い花です。
花の密度はソメイヨシノのほうが密な気がします。
池のほとりにある「ショウフクジザクラ(正福寺桜)」。
この桜はヤマザクラとキンキマメザクラの交雑種と考えられているようです。
八重咲きのなかでは早く咲き出します。
別名「ユムラ」とも呼ばれるそうで、濃い桃色の美しい花です。
さらに奥には「ギョイコウ(御衣黄)」があったのですが、今年は枝が伐採されていました。
ここの「ギョイコウ」は、どちらかというと「ウコン(鬱金)」に近い感じで、緑色も淡く、花に切れ込みがありませんでした。
抜かれていないところを見ると再生の可能性があるのでしょうか、復活するといいのですが。
庭にもほかに、ソメイヨシノをはじめ、エドヒガンの枝垂やオオシマザクラなど多くの桜が植栽されています。
博物館の館内では、桜にまつわる品々も展示されて、お花見ムード満載でした。
さて、続きは次回に・・・・・。