Whatever will be, will be.

気まぐれ日記。

天皇賞・春の回顧(まとめ)

2012-04-29 18:17:00 | G1
ビートブラックの快勝となった。
思い切ったレースをしたチャレンジャーに女神が微笑んだ。
勝者に失礼かもしれないが、負けて元々の立場。
高速馬場で内をロス無く回れる馬が断然有利な馬場状態。
それを最大限に活かした勝利だった

1000mごとのラップは1.00.0-1.01.9-1.00.0で残り200mが12.5。
一見速そうにも思えるラップだが、高速馬場であること。
G1であることを考えれば平均程度の流れだろう。
強いて言えば、ほんの気持ちだけ速いかどうかだろう。
引っ張った2頭の内の1頭ビートブラックが勝ったように大逃げでも暴走ではない。
あくまでG1に相応しいペースで自分の力を出し切った走りをしただけである。

しかし、逃げた2頭から少し離れた3番手のナムラクレセントを置き、
そこから大きく離れた4番手以降は超スローといって良い。
特にその馬群の後方にいたオルフェーヴルはさらに超スローな位置。
まず、折り合い云々の前にあの位置取り、距離差では勝てるわけがない。
これはオルフェーヴルだけではなく4番手以降の全馬にいえることなのだが、
前が潰れることを期待した他力本願の乗り方で、負けて当然である。
騎手の勝手な思いで3200のステイヤーとしてのレースに挑もうとしない。
こんなG1は哀しいし、3000級のG1を行う意味が無い。

今年はダイヤモンドS、日経賞もこういうレースで逃げ馬から大きく離れた後続が
逃げ馬に逃げ切られて勝たれてしまった。
長距離戦の重賞でこの立て続けの有様は何なんだろう?

離れた前が楽に逃げていて、自分たちの流れが遅いのが分かっているはずなのだから、
何故、前を追いかけて行かないのだろうか?
騎手(競馬関係者)は「先に動いたら負け」などということをよく言うが、
それは馬群が固まっている時。
逃げ馬から何十馬身も離れたところに居て、「先に動いたら負け」の言い訳は通用しない。

逃げたビートブラックは高速馬場ということもあるにしても、レコードに0.4秒差で
走ったのだから、G1の勝者に相応しいもの。

しかし、2着に来たトーセンジョーダンなど最後に突っ込んできた馬たちに称える価値はない。
3200の長距離戦で、溜めに溜めて上がり33秒台や34秒前半の脚を使っても何も価値もない。
勝ったビートブラックは36.5である。

「良い脚で追い込んだけど届かなかった」も何も意味がない。

自分はオルフェーヴルを本命にしたが、勝とうが負けようがそれは競馬だからどうでも良い。
ただ、3200mの天皇賞・春に相応しい全馬が熾烈な戦いをするレースが見れなかったことが
あまりにも寂しすぎる。
特にこういうレースが長距離戦で続きすぎているから尚更。

こういうレースは負けた馬たちの多くも不完全燃焼だし、馬券購入者も馬券を当てた人以外は白けるだけ。

熾烈なレースは馬券が外れた人も納得できるが、これでは。。。
馬券購入の意欲を削ぐというもの。
G1でこんなレースでは売り上げ減少に歯止めが掛かるわけがない。

2着以降はコメントする価値はない。
一応、オルフェーヴルだけは少し触れておく。
前走の失態のあとだけに、後方待機は止む終えなかっただろう。
問題はそのあとで、後方で妙に折り合いすぎなくらいに折り合って居るように見えた。
そしてずっと待機したまま。
いつまで経ってもゴーサインが出ず。。。
馬が走る気がなくなってしまったように思えた。
パドックや返し馬などは気合が乗った良い雰囲気に思えた。
闘争心はあったはず。
ずっと後ろにいたことから馬が競馬(勝つこと)を理解できなくなってしまったかのようだった。
結果的には前走のことも影響があったのだろう。
3コーナー過ぎから追い出したときの反応が悪く、4コーナーではウインバリアシオンと
同じ位置にいたから、そこからでも本来の力を出せば3着はあったはず。
しかし、結果はまったく伸びずに11着。
力を出さないまま終わったということだろう。
ただ、だから次は力を出せば・・・の期待も危険な感じが残ったレースぶりでもある。
あとは鞍上はどうするのだろうか?
ここまで乗り続けていたこともあるから、鞍上はそのまま池添が妥当ということなのかもしれない。
しかし、人馬の信頼関係が崩れたようにも思えるし、そもそも崩したのは馬ではなく、
騎手の方だと思う。
前走の逸走も個人的には騎手のミスだと思っているし、
今回の騎乗も折り合いを気に過ぎてまったく動かなかったのもどうかと思う。
前走の逸走しても(致命的な不利があっても)あれだけのレースが出来れば、
自分から追いかけていけば何とかなったようにも思える。
馬を信じられなかったということだろう。

乗り替りがあってもおかしくはないと思う。


まとめ
連対馬の傾向
ビートブラックは残せなかった。
こういう特殊な展開の場合は、例年とまったく違うレースの意味も出てくるので、
傾向から外れてしまう。

例年にどう取り込むか?
基本的に例外扱いで良いように思う。
きっと来年はこういう展開のレースは騎手も反省してしないことを期待して。

3着馬の傾向
ウインバリアシオンはイチオシだった。

オッズバランス編
だいたい妥当なところか。

馬券は・・・
オルフェーヴルが沈み、ハズレ。
そもそもビートブラックは無印だから、オルフェーヴルが来ても、どの道ハズレだったが。。。
ビートブラックは調教が良かったので気にはなったのだが・・・

天皇賞・春の見解...

2012-04-29 13:19:35 | G1
本命はオルフェーヴル。
実績上位の4冠馬。
ただ、3歳馬同士の3冠は相手が弱すぎた可能性もあるし、
有馬記念は超スローの平凡なタイムの特殊なレース。
レースぶりは強くても、まともなレースで本当に強いのか?
まだ疑う余地が残していたと思う。
しかし、前走のレースぶりは他馬との力差が決定的と思わせる内容。
他馬がそれぞれ100%を出しての結果とも思わないが、あれだけの不利があっての僅差2着。
3着以下には決定的な差を付けた。
もちろん前走、折り合い(逸走)の不安を改めて露呈したが、あれは馬の責任ではなく騎手のミス。
これまでも折り合わずに完勝してきたように、無理に折り合う必要は無く、
道中、後ろで(逃げずに)構えて、どこかでペースを上げて4角先頭に出るくらいの
菊花賞のようなレースをすれば、普通に勝てる相手関係だろう。
唯一、不安があるとしたら、土曜に好タイムが続出した高速馬場。
菊花賞で高速馬場に対応しているので、問題はないかもしれないが、
これを除けば、道悪の関係もあったりもするが、G1級と思えるようなタイムで
勝ったことはないから、1番の不安はこの高速馬場だと思う。
でも、これが2000m級のレースだったら尚更心配だが、この長距離ならばそれも大きな不安ではないだろう。

問題は馬券を考えてどこを狙うか?
この馬を本命にするならばポイントはここに掛かってくる。

対抗はナムラクレセント。
3000m級に限れば最も実績がある馬。
逃げるかは別にして去年のように途中から自分でペースを握ることも出来るこの距離でこその馬。
調教も良く動いていて良い状態に仕上がってきたように思えるから、この距離ならば、
オルフェーヴルを除けば、十分勝負になっても良いはずで、この長距離実績がありながらの
低人気は不当でもあるし、妙味も大きい。

単穴はローズキングダム。
近走不振続きで、かなり感じが悪い成績になってきた。
ただ、前走は復活の兆しのありそうなレースだった。
距離適正は微妙だが、基本的に軽い馬場、高速馬場でこその馬であるから、
今週の高速馬場は大いにプラスだろう。
馬場適性に期待したい。

連下には人気上位の有力馬たち。
もちろん普通に来てもおかしくないが、これらは一応、オルフェーヴルの有力ライバルたちで、
一応、オルフェーヴルを負かしに行く馬たち。(2着狙いかもしれないが)
特にオルフェーヴルが早めに動くことを想定した時、無理をして潰れる可能性がある。

馬券の組み立てとしては、その危険性と妙味の無さを配慮して、連下。

以下、印の通り。

◎18:オルフェーヴル
○03:ナムラクレセント
▲14:ローズキングダム
△16:トーセンジョーダン
△11:ウインバリアシオン
△08:ギュスターヴクライ
×13:フェイトフルウォー
×05:ジャガーメイル
×15:ヒルノダムール

04/29京都11R天皇賞・春

2012-04-29 12:09:30 | G1

04/29京都11R天皇賞・春
枠番馬番馬名実力近走距離競馬場調教評価着順
ビートブラック     
トウカイトリック     
ナムラクレセント★★  
モンテクリスエス     
ジャガーメイル ×2
ゴールデンハインド      
ユニバーサルバンク     
ギュスターヴクライ△3
コスモロビン       
10ケイアイドウソジン      
11ウインバリアシオン★★ △2
12クレスコグランド     
13フェイトフルウォー    ×1 
14ローズキングダム    
15ヒルノダムール  ×3 
16トーセンジョーダン★★   △1
17トウカイパラダイス     
18オルフェーヴル★★★11