強い台風9号は22日、暴風域を伴いながら北上し、同日午後0時半ごろ、千葉県館山市付近に上陸した。鉄道や空の便に運休、欠航が相次ぐなど交通機関も乱れた。気象庁は土砂災害や河川の氾濫、高波などに警戒を呼びかけた。気象庁によると、関東に直接上陸したのは2005年8月の台風11号以来11年ぶり。
北海道へ接近中の台風11号は、今年2度目の北海道への直接上陸となる見込みで「過去に前例がない状況」(気象庁)となっている。北海道への直撃が続くのは太平洋高気圧が通常より北東寄りにあるのが主な原因。北海道では大雨が続いており、大雨の特別警報が発令される「数十年に1度」の基準を上回る恐れもあるとして気象庁は注意を呼びかけている。気象庁によると台風11号は東北沖を北上中で、21日午後にも北海道に上陸する予想。北海道では17日に台風7号が上陸したばかりで北海道へ最初に上陸するのは平成5年以来で同じ年に2度続くのは異例という。