トランプ米大統領は三十日夜)、連邦議会の上下両院合同会議で、昨年一月に就任してから初めての一般教書演説を行った。政権二年目もメキシコ国境への壁建設や貿易赤字の解消を目指す考えを強調。北朝鮮の金正恩体制を「非道な独裁政権」と批判した上で、核・ミサイル開発の阻止に取り組む決意を表明し、核廃絶は非現実的との考えも示した。安全保障政策では「米国に挑戦する『ならず者国家』やテロリスト、中国、ロシアのようなライバルにわれわれは直面している」と指摘。「比類のない力が防衛の最も確実な手段だ。核兵器を近代化して再構築しなければならない」と述べ、核戦力を増強して「力による平和」を堅持する考えを強調した。