3月29日に欧州連合(EU)から離脱する予定の英国の議会下院で15日夜、メイ政権がEUと合意した離脱協定案の採決があり、賛成202、反対432の反対多数で否決された。メイ首相は21日までに議会に代替案を示す。政権も議会の多数派も「合意なし離脱」による混乱は避けたい意向だが、打開策は見えず、先行きは一段と不透明になった。
仏紙ルモンド(電子版)は14日、日産自動車の会長を解任されたカルロス・ゴーン被告について、仏ルノーの会長兼最高経営責任者(CEO)からも解任されるべきだ、との社説を掲載した。同紙は「日産とルノーの提携関係は日に日にもろくなっている」として、関係修復が必要と指摘。「ゴーン氏が職にとどまるのは客観的にみて無理で、時間が経つごとに、ルノーの経営陣は(解任の)引き延ばしの正当化が難しくなる」とした。
中国税関総署は14日、2018年の対米貿易黒字が前年比17.2%増の3233億ドルだったと発表した。米ダウ・ジョーンズ通信によると、対米黒字額は過去最大。米中間の貿易不均衡がさらに拡大したことで、中国に米国産品の輸入拡大を求めるトランプ米政権の圧力が一段と強まりそうだ。
経団連への不正アクセス事件をめぐり、米司法省が訴追した中国人ハッカー集団の関与の疑いが明らかになった。高度なハッキング技術を持った集団は「APT10」と呼ばれ、背景に中国政府の存在が指摘されている。日本も主要な標的になっているとされるが、国内では積極的な情報公開や共有がなされておらず、実態が見えづらい。
2020年の東京五輪・パラリンピックの招致を巡る贈収賄疑惑で、フランス司法当局は11日、日本の招致委員会の委員長で日本オリンピック委員会の竹田恒和会長を訴追する手続きを開始した。 絶妙なタイミングでの捜査開始報道に、ネット上では「ゴーン逮捕の報復か」といった見方が広まっている。
トランプ米大統領は十日、スイスで二十二日から開かれる世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)への出席を取りやめるとツイッターで明らかにした。政府閉鎖の長期化は外交日程にも悪影響を及ぼし始めた。
アテネ通信などによると、強い寒気の影響でギリシャ北部のフロリナで8日にマイナス23度を記録。同国北部を中心に学校の休校や道路の閉鎖が相次ぎ、パルテノン神殿などがある観光地「アクロポリスの丘」も閉鎖に追い込まれた。地中海の島々も、零下の冷え込みとなった。
訪米中の自民党の河井克行・総裁外交特別補佐は8日、ワシントン市内で講演し、韓国海軍の駆逐艦による海上自衛隊P1哨戒機への火器管制レーダー照射問題について、「軍を含む韓国社会全体に、『日本には何をやっても許される』という空気が蔓延していることが誘因となった」と述べ、韓国側の対応を批判した。
米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設の賛否を問う県民投票をめぐり、県は、投開票の事務作業を市町村に代わってできるようにする検討に入った。実施しない意向を示す市長が相次いでいるためで、県民投票条例の改正を考えている。
香港中文大の香港アジア太平洋研究所は7日までに、香港の18~30歳の若者のうち51%が海外移住を考えているとの世論調査の結果を発表した。全体では34%が移住を望んでおり、親中国派と民主派などの政治対立で香港社会の分裂が深刻化していることなどを理由に挙げた。
中国の習近平国家主席は4日の中央軍事委員会の会議で演説し、「我が国は発展の重要なチャンスを迎えているが、同時に予想が難しいリスクも増えている。危機意識を高め、軍事闘争の準備を着実に進めなければならない」と軍への指示を出した。習氏は場合によっては武力使用も辞さない強硬な姿勢を年頭から見せることで、米国を牽制した形だ。
昨年10月に開場した豊洲市場、初の新年を迎え、5日早朝、今年最初の取引となる「初競り」が開かれた。278キロの青森県大間産クロマグロが3億3360万円で落札され、東京の中央卸売市場で記録が残る1999年以降、最高額となった。
019年最初の取引となった1月4日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落し、18年12月28日の終値と比べて452円81銭(2.26%)安の1万9561円96銭で終えた。大発会での下落は16年以来3年ぶりとなり、下落幅の大きさも同年(582円安)以来。
海上自衛隊のP1哨戒機が韓国海軍艦艇から射撃用の火器管制レーダーを受けたとされる問題で、韓国国防省報道官は3日の記者会見で、日本の主張の問題点や韓国の要求を盛り込んだ映像を近く公開する考えを明らかにした。ただ、韓国海軍艦艇が撮影した現場映像は含まれていないという。
中国の習近平国家主席は2日午前、北京の人民大会堂で対台湾政策に関する包括的な演説を行った。習氏は「台湾問題は中国の内政であり、中国の核心的利益と中国人の感情に関わる。いかなる外部の干渉も許されない」と述べ、台湾との関係強化に動くトランプ米政権を強くけん制した。