功山寺決起

青山繁晴事務所から自由民主党の党員になりました。(2020年)

爆発物は蹴ってはいけない (2023/04/27)

2023-05-05 12:59:31 | ニッポン放送

岸田総理襲撃時の警護体制、検証はいかに

2022年の参議院選挙で安倍元総理大臣が銃撃、暗殺され、次の国政選挙となった先日の衆院補欠選挙では、岸田総理に爆発物が投げつけられる事態が起きた。警察当局は地方の遊説先で要人襲撃が相次ぐ事態を重く受け止め、要人の遊説会場での警護の在り方について検証を本格化させているが、岸田総理の襲撃、暗殺未遂で爆弾の破片がどのように飛んだかなど不明な点が残る。

飯田)これは、爆発物を投げ込んだ暗殺未遂ですよね。

青山)いまは威力業務妨害容疑とされていますが、完全に暗殺未遂です。「容疑が威力業務妨害だからけしからん」という話ではありません。いかなる容疑者も公正な裁判を受ける権利があるので、私は殺人未遂で送検し、起訴されるべきだと思っています。そこはむしろ慎重でなければいけません。

岸田総理襲撃事件について、議員への説明がない

青山)問題は、安倍さんを失いながら、警護体制の見直しが主権者の代表である私たちに説明されていないということです。説明というよりは、むしろ隠ぺいされているのです。

飯田)隠ぺいした。

青山)何の説明もありません。私も黙って見ているわけではなく、安倍元総理の暗殺事件のときと同じように、警察庁に説明を求めてきました。それが議員の務めです。

飯田)説明を求めることは。

青山)議員会館の事務所は自分の事務所ではなく、国民からお借りしているものです。そこに警察庁の人に来てもらって、安倍さんの事件のときには何度も激しい議論になりましたけれど、警護の問題について議論しました。でも最終的に、「こんなことをいつまでも」と言われたのです。「こんなこと」とは何なのか。私は陰謀論云々の話を警察にしたわけではなく、警護のあり方について話したのです。安倍元総理にSPの方1人が身体をぶつけて倒していれば、安倍さんはいまも永田町にいたかも知れない。今朝も国会に出てこられるわけです。

飯田)元気であれば。

青山)それを議論しているときに、警察庁の幹部から「そんなことをいつまでも言っているのは青山さんだけだから、あなたのためになりませんよ」と言われたので、「それは脅迫ではないですか」と言ったのです。

飯田)脅迫ではないかと。

青山)主権者の代理人として話をしているのですから。それも動画で公開しました。そうしたら今回は一切、説明に来ないのです。聞けば、他の議員のところにも来ないそうです。

岸田総理襲撃時の「検証説明」未だなし ~警察庁の「隠ぺい体質」を青山繁晴氏が指摘 | radiko news(ラジコニュース)

岸田総理襲撃時の「検証説明」未だなし ~警察庁の「隠ぺい体質」を青山繁晴氏が指摘 | radiko news(ラジコニュース)

作家で自由民主党・参議院議員の青山繁晴が4月28日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。岸田総理襲撃時の警護体制について解説した。 岸田総理襲撃時の警護...

緊急時の退避については総理にも訓練していただく

飯田)映像を観ると、総理は立って退避するような形でした。

青山)頭を押さえないといけません。自民党の治安・テロ対策調査会でも指摘したのですが、レーガン元大統領が襲撃されたときに、アメリカの警護官は元大統領の頭を遠慮なく押さえて、丈夫な大統領車の陰に隠したのです。

飯田)そうでしたね。

青山)だからレーガン元大統領は生きていたのです。アメリカとも連携訓練をやっているわけですから、いったい何を学んでいるのかと思います。やはり警護官の問題ではなく、上層部の訓練のあり方、判断の問題なのです。

飯田)「総理の頭を押さえつけるなんて!」ではなく。

青山)見えないところで総理にも協力していただき、訓練しなければいけない。当然、アメリカ合衆国は……これ以上は言えませんが、必要なことはやっています。

飯田)なるほど。

青山)警護官に、急に「大統領や総理の頭を押さえろ」と言ったってできませんよ。

飯田)咄嗟のときの身体の動き方は、それまでの訓練の賜物と言いますからね。

青山)高齢の方も多いので、そのときの総理の身体の硬さや、足が動くのかどうかなども含めて訓練しないといけません。岸田総理が襲撃された際の映像を観ると、明らかにやっていないです。

radikoのタイムフリーを聴く





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

官邸と外務省は、経産省に圧力を掛けて「ホワイト国」(2023/04/28)

2023-04-30 06:41:45 | ニッポン放送

官邸・外務省・経産省が韓国をホワイト国(グループA)に戻す動きに ~2019年に除外

飯田)本日(28日)更新された青山さんのブログの表題が、「韓国をホワイト国に戻すために官邸・外務省・経産省がかつてない動きに出ました」とエントリーされています。

青山)「かつてない動きに出た」というのは、自由民主党はいま政権党なので、法案と重要政策はほぼ毎日、朝8時から部会を行っています。

飯田)毎日、朝8時から。

青山)韓国との輸出管理の問題については経済産業部会で扱うのですが、日本から韓国に出した製品が、裏で北朝鮮に流れている問題があります……私は「疑惑」と言わずに「問題」と言いましたが、4年くらい前になります。いわゆるホワイト国……いまは「グループA」と言い方が変わりましたが。

飯田)表現が変わりましたね。

青山)あまり知られていませんが、日本から外国へものを出すときに「グループA」、「グループB」、「グループC」、「グループD」とあって、グループDは北朝鮮など、日本から輸出してはいけない国なのです。

飯田)グループDが。

青山)ではグループAとは何なのかと言うと、「まったく疑いの懸念がない国」ということです。真っ白な国なので「ホワイト国」と言っていたのですが、現に問題はあるわけですよ。北朝鮮に流れるという。

韓国の「ホワイト国」復帰、本日(4月28日)発表か 官邸・外務省・経産省のかつてない動きに青山繁晴が憤慨 | radiko news(ラジコニュース)

韓国の「ホワイト国」復帰、本日(4月28日)発表か 官邸・外務省・経産省のかつてない動きに青山繁晴が憤慨 | radiko news(ラジコニュース)

作家で自由民主党・参議院議員の青山繁晴が4月28日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。韓国を「ホワイト国」に復帰させようとする官邸・外務省・経産省の動き...

韓国がホワイト国から除外されたのは「レーダー照射問題」から ~青山氏が安倍元総理に提案

青山)私の目の前にいま、金属製のマイクスタンドがありますが、これはマイクに使っているので民生用です。しかし、こういうものでも北朝鮮に流れてしまうと、ミサイル胴体の素材の一部などになってしまう。こういうものを「デュアルユース」と言いますが、その問題があるのに規制していないので、4年前、私が外交部会で(韓国をホワイト国から外すように)提案したのです。

飯田)外交部会で。

青山)すると、経産省の課長が議員会館の部屋にやってきて、「韓国をホワイト国から外すなんてできるわけがない!」と怒鳴ったのです。私は正直なところ興味津々で、「そんなに困るのか」と思いました。

飯田)なるほど。

青山)いまだから言えることですけれど、その後、安倍さんに電話しました。韓国と日本は当時、韓国海軍が自衛隊の飛行機にレーダーを照射した問題があったので、自由民主党も興奮して「断交しろ」と主張していました。

飯田)大きな問題になっていました。

青山)しかし、断交しても日本が非難されるだけですから、冷静な考えとして日韓の間柄を正常化させるために、安倍さんに「ホワイト国からの除外をお願いします」と言いました。そして、安倍さんが半年後に実現させてくれたのです。

「いまは戻してはいけない」 ~議論せず

青山)それを意味なく、再びホワイト国へ戻そうとしている。「意味なく」というのは、韓国の大統領が来日し、日韓首脳会談で「(ホワイト国に)戻せ」という話だったのですが、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、現実には反日の動きをやめたわけではないのですよ。ですから「少なくとも、いまは戻してはいけない」という話をしているのです。

飯田)いまは。

青山)しかし岸田総理のいらっしゃる官邸と外務省は、経産省にのしかかるように圧力を掛けて「ホワイト国に戻せ」と迫っているのです。私はいま経済産業省の部会長代理なのですが、強硬に反対しました。そうしたら、経済産業部会では議論しないと言われたのです。

飯田)経済産業部会では議論しないと。

青山)「議論せず、もう決めてしまいました」と。内部告発の電話によると、きょう(4月28日)発表するということです。ただし、私たちは諦めていないので、議員グループの幹部会を開きます。護る会(日本の尊厳と国益を護る会)の幹部会です。

radikoのタイムフリーを聴く




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

護る会、軍艦島へ(2023/02/09)

2023-02-27 13:34:37 | ニッポン放送

「韓国の嘘」がなくならない限り、「日韓関係の正常化」は難しい 青山繁晴議員が日韓関係に言及 | radiko news(ラジコニュース)

「韓国の嘘」がなくならない限り、「日韓関係の正常化」は難しい 青山繁晴議員が日韓関係に言及 | radiko news(ラジコニュース)

作家で自由民主党・参議院議員の青山繫晴が2月9日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。アメリカ開催の予定で調整されている日米韓外務次官級協議について解説...

軍艦島では朝鮮半島出身者も日本人も同じ労働条件で働き、子どもたちは同じ学校で学び、同じように祭りを行い、平等に暮らしていた

飯田)青山さんは通称「軍艦島」と呼ばれている、長崎県の端島に行かれたそうですね。

青山)私1人ではなく、自由民主党の衆参両院の現職議員でつくる議員集団「日本の尊厳と国益を護る会」(略称「護る会」)の有志と行きました。国会中なので私含め、国会日程と重なっていない人だけで軍艦島に向かいました。

飯田)「日本の尊厳と国益を護る会」の有志の方たちと。

青山)長崎市内の港から船に乗ろうとしたとき、あの島で暮らした、あるいは働いておられた関係者の方々が、「護る会歓迎、頑張ってください」という意味の紙を持って集まっておられたのです。皆さん、ご高齢の方たちです。それだけで内心、涙が出そうになりました。

飯田)かつて軍艦島にいらっしゃった方々が。

青山)当時は日韓併合時代ですけれども、朝鮮半島出身の方と日本人が同じ労働条件で、子どもたちは同じ学校で学び、同じように祭りを行い、病院に通うのも平等で、全部が平等だったわけです。


「軍艦島」が世界遺産に登録されると、韓国が「朝鮮半島労働者が虐待された」と嘘の嫌がらせを始めた

青山)しかし、日本の産業革命遺産として世界遺産に登録されてから、韓国が突如、嘘の嫌がらせを始めたのです。朝鮮半島労働者が虐待されたと言ったり、『地獄島』という日本で公開されない酷い映画をつくって抗議した。大まかな内容のものを観ましたが、嘘ばかりなのです。

飯田)その内容が。

青山)だいたい現地施設と全然似てもいない。しかも、そういう韓国の動きによって、ドイツの新聞で「1000人の朝鮮半島出身労働者が殺されて海に投げ込まれた」という記事も出ました。でたらめも激しい。先日お会いした方たちのように、実際に働いた方々の名誉や誇りも傷ついているのです。


NHKドキュメント『緑なき島』

青山)NHKが『緑なき島』というドキュメントを流したのですが、「軍艦島」(端島)ではない炭鉱とみられるところで撮影されているのです。端島の炭鉱は整備されていて、背が立つところが中心であり、安全装備も当時としては最高水準だったのに、そのドキュメントでは人が上半身裸で這いつくばって作業しているのです。おそらく、まったく違うところの廃坑のなかで、私は俳優が演技しているのではないかと思っています。顔が白いのですよ。炭鉱で働いていたら、顔が白いまま出て来られるわけがないので、短時間の撮影だろうと思います。

飯田)違う炭鉱で撮影されている。

青山)それを国会の総務委員会で質問し、護る会のメンバーもたくさん質問しました。でも、NHKは頑として認めないのです。 そういう状況を打ち破るため、現地にみんなで行きました。朝鮮半島出身の方も日本人も、平等に働いていたという証拠になるような建物群は、崩れたりしているけれど当時のまま残っていて、それを確認することができました。


「軍艦島」は日本の誇り ~韓国が嘘を言うことをやめない限り、日韓関係の正常化は難しい

青山)記者会見も開いたのですが、護る会が記者会見を行っても、記者は来るけれど報道されないのです。私たちの同胞で、高齢なのですが、杖をついて軍艦島に一緒に上がってくださる方もいました。

飯田)杖をついて。

青山)皆さんが「初めて味方が現れた」と喜んでくださったので、私たちの気持ちも昂りました。でも、本当の味方は主権者なのです。

飯田)そうですね。

青山)幸いだったのは、どなたでも軍艦島に行けることです。思った以上にたくさんの人が軍艦島を訪ねています。管理が長崎市なので市の職員が入り、普段は入れないところも安全を確認し、よく配慮した上で見せていただきました。

飯田)普段は入れないところへ。

青山)その跡を見れば、仲よく暮らしていたことがわかりますよ。これは日本の誇りであり、だから登録されたのです。虐待の島だったら登録されるわけがありません。

飯田)日本の誇り。

青山)佐渡金山の問題なども絡んでいるのですが、慰安婦問題など、全部につながることです。私は「応募工」と言っているのですが、「徴用」は敗戦前の短い期間に起きただけで、しかも、日本人に対しても同じですからね。だから私はあえて「応募工問題」と言っています。これがどういう形で決着しようとも、嘘で日本をおとしめることが終わらない限りは、例えば貿易で特別扱いとなる「ホワイト国」には絶対戻してはダメです。

飯田)韓国を。

青山)外務省と経産省にそれを強く言いましたし、総理にも直接、電話で言いました。外務大臣にも直接言いました。「そんなことはしません」という答えをいただいています。韓国が嘘をやめない限り、日韓関係の正常化は無理です。


回復すべき名誉があるのであれば、正々堂々と議論するべき

飯田)国と国との関係も、人間と人間との関係と同じで、真偽の問題になってきますものね。

青山)嘘をつくことで、韓国の国民にどんな利益があるのですか? 日韓併合時代を顧みてもプライドが傷つくということであれば、嘘ではなく、正々堂々と議論し、その上で回復すべき名誉があるのであれば、回復させたらいいのです。

飯田)正々堂々と議論して。

青山)嘘を言ってしまうと、その嘘を韓国の若い人もみんな信じ込んでしまいますからね。付き合うのは大変ですよ。中国の人もそうですけれど、幼児教育で叩き込まれているから、若い人ほどそうなってしまう。しかし今後、日本とこういう状態になって、韓国や中国の国民にどんなメリットがあるのですか? 話が逆でしょう。


2023年2月9日(木)コメンテーター:青山繁晴 - 飯田浩司のOK! Cozy up!

2023年2月9日(木)コメンテーター:青山繁晴 - 飯田浩司のOK! Cozy up!

2月9日 (木) コメンテーター:青山繁晴(作家・自由民主党参議院議員)▼五輪談合 組織委元次長ら4人を逮捕▼日本政府 中国気球 飛来した場合必要なら撃墜の考え▼ト...




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

突然、電通が入ってきて (2023/02/09)

2023-02-22 13:57:49 | ニッポン放送

大会組織委員会大会運営局の元次長らが逮捕

東京五輪・パラリンピックに絡む入札をめぐり、大会組織委員会大会運営局の元次長、森泰夫容疑者と広告大手「電通」元幹部の逸見晃治容疑者ら4人が、独占禁止法違反容疑で逮捕された。

飯田)2月8日に速報が出て、各紙が大きく報じています。東京五輪・パラリンピックから1年半余りが経ったところですが。

青山)電通に手を入れた。それだけではなく、同じ広告代理店の博報堂は逮捕まで至らず、電通に逮捕者が出ました。公平な言い方を心がけて申し上げますが、検察庁は明らかに政治家狙いですね。

飯田)その先、上の部分があるだろうと。

青山)電通と特定の政治家でしょうけれども。私のことで申し訳ないのですが、政治献金を全部断り、パーティーを一切やらず、団体支持も全部お断りし、後援会長もいない、後援会もつくらずにいると、電通とはまったく縁がありません。

検察の狙いは間違いなく政治家

青山)仕事を受注する過程もあるのでしょうね。電通と政治家とのつながりは以前から指摘されています。だからいろいろ噂があっても「特捜の手が及ばない」と言われていたのが、そこを突き破ったのです。

飯田)特捜の手が及ばないと言われていたところを。

青山)(一連の事件で)電通からの逮捕者が出たのは今回が初めてですから。実際に検察がそこまで届くかどうか、まだわかりませんけれど、狙いは間違いなく政治家だと思います。

検察の狙いは間違いなく「政治家」 五輪談合事件 組織委元次長ら逮捕で青山繫晴議員が持論 | radiko news(ラジコニュース)

検察の狙いは間違いなく「政治家」 五輪談合事件 組織委元次長ら逮捕で青山繫晴議員が持論 | radiko news(ラジコニュース)

作家で自由民主党・参議院議員の青山繫晴が2月9日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。東京五輪・パラリンピックをめぐる談合事件について解説した。 大会組...

シンクタンクを経営していた時代の経験 ~突然電通が入ってきて

青山)別に検察の捜査を絶対視して言っているわけではありません。あくまで最終的には、起訴されたら裁判で確定されることです。私は民間専門家の時代が長いので、電通に関して直接驚いたことがありました。

飯田)電通に。

青山)民間の専門家は利益のためではなく、国益のために動くわけです。シンクタンクを経営していましたけれど、民間会社から、例えば外交や安全保障、危機管理、国家の危機管理も行わなければいけない。

飯田)利益のためではなく。

青山)何でもお上任せだから日本は前に進めないので、民間として取り組んでいたのですが、仕事がないわけですよ。役所の競争入札に入れると、酷いところは1円入札して、私たちの動きを止めようとするのです。

飯田)1円入札して。

青山)はっきり言うと、いままでの日本のシンクタンクは、お上からもらう仕事で成り立ってきたのです。逆にお上に提案するようなところは潰さなければいけないから、潰しにかかるのです。

飯田)逆に提案するようなところは。

青山)それでも、私自身が一生懸命役所を歩いて、役所のなかにも徐々に理解者を育て、歩いて歩いて、やっと育てた。1000件に1件ぐらいの感じで、ようやく自分たちのやりたい仕事がくる。しかし突然、電通が入ってきたのです。

飯田)ようやくやりたい仕事ができたら。

青山)電通本社に行き、「入ってもらう理由がない。あなたたちの手を借りる必要はない」と言っているうちにわかったのですが、電通が間に入ったのに、電通は既にその仕事を下請けへ下ろしているのです。

飯田)そうなのですね。

青山)だから、目の前に電通の中堅幹部が2人いたのですが、仕事の中身もよくわかっていないし、とっくに下ろしてしまって話が噛み合わないのです。

かつての経験のなかでも見えた政治家の影

青山)私は7年前の選挙の途中で「独立総合研究所」というシンクタンクを完全に辞め、創業者株を無償で返上しました。ただ、そのときに電通が入ってきた過程で、おそらく政治家なのだろうなと。こちらは政治家もたくさん知っていますから、私なりに調査の手を入れていったら、やはり政治家の影がありました。

飯田)政治家の影が。

青山)今回もそういうことを根拠にして考えると、検察の狙いとしては、最終目標は政治家であって、少なくとも任意捜査では立件したいと思っているのでしょう。

飯田)検察としては。

青山)捜査は公正に行わなければいけないので、「札幌があるから」と言って、捜査の手を緩めてはいけません。ただ、残念なのは、再び札幌で清潔なオリンピックをやろうかと考えているときに、「こんな汚いことをしたのか」と感じるでしょうし、アスリートも思っているでしょう。それがショックですよね。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気球の「搭載能力5トン」 (2023/02/09)

2023-02-09 12:58:50 | ニッポン放送

政府、中国の偵察気球が日本に飛来した場合「必要なら撃墜」の考え

2月4日、アメリカ本土上空に中国の偵察気球が侵入したことをめぐり、浜田防衛大臣は記者会見のなかで、日本で同様の事案があった場合に撃墜できるかを問われ、「(国民の)生命・財産を守るのに必要なことであれば実施すると思う」と述べた。

飯田)アメリカは領海のなかで撃墜したということです。

日本とアメリカに飛来した偵察気球は同じもの

青山)日米ともに、同じ気球が飛んできていると考えています。

飯田)同じもの。

青山)この間、防衛省に聞いたら「まだわかりません」という返事でしたが、防衛省はそう言うでしょう。私自身が集めた情報を総合すると、同じものを中国の大連辺りから日本やアメリカに向けて飛ばしています。

2020年に日本に飛来した際、「謎だ」とした日本政府 ~本当は中国からの偵察気球とわかっていた

青山)南米に行ってしまったものもありますが、基本的にはまず日本に飛ばし、様子を見てからアメリカに飛ばしているのです。日本は何もせずに「謎だ」と言っていました。


飯田)解明されませんでした。

青山)本当は日米ですり合わせもしているから、謎ではなく、中国のスパイ気球だとわかっていながら、当時は何もしなかった。当時の河野太郎防衛大臣は「関係ない」というような話をしていたでしょう。

飯田)そうですね。

青山)今回、浜田さんはよく言いましたよね。僭越ですが、はっきりおっしゃっていただいてよかったと思います。

中国が偵察気球を飛ばす本当の狙いとは

青山)その上で、中国の本当の狙いは何だと思いますか?

飯田)飛ばして情報を取るだけではなく、将来的には攻撃も含めて、ということですか?


青山)その通りです。地球から宇宙を眺めると、私たちが暮らしているのは対流圏という下から11キロぐらいのところですけれど、その次に中間があって、宇宙空間があります。実はその中間を、アメリカは支配できていないのです。

飯田)中間は。

青山)だから20キロぐらいの中間辺りに気球を飛ばして、そこに核弾頭も積みたいというのが中国の将来の狙いです。

宇宙空間と対流圏の中間においてアメリカを押さえるために気球を飛ばす中国

青山)宇宙空間と対流圏は米軍が支配しているのです。中国がいろいろなことを試みても、客観的に見ると米軍が圧倒的に支配しています。

飯田)宇宙空間と対流圏は。

青山)ところが、米軍がほとんど手を入れていないところがある。それが対流圏と宇宙圏の間、例えば成層圏などの中間圏、熱圏などもあります。その上もありますが、そこからアメリカを押さえつける、あるいは日米軍事同盟を押さえつける力を持ちたいと考えて、中国軍は気球を飛ばしているわけです。

気球の「搭載能力5トン」 ~小型戦術核であれば4個搭載可能

青山)国会議員として、政府に「謎の気球と言っていたのはおかしいではないですか。当時からわかっていたはずだ」ということを追及したら、思わず政府が「5トンありますから」と言ったのです。


飯田)5トン。

青山)それを聞いてひっくり返りました。なぜかと言うと、アメリカは公式に「990キロぐらい」と、1トンぐらいだと発表しているのです。

飯田)発表していますね。

青山)日米が水面下ですり合わせた結果を言っているわけですから、5トンではあまりに食い違っている。それが部会で「ポロッ」と出て、そのあともう1度よく聞いたら、ペイロードだと。

飯田)ペイロード。

青山)搭載能力のことです。気球に5トンの搭載能力がある。小さい核爆弾で1トン強ですから、小型戦術核なら4個ぐらいはぶら下げられるのです。あくまで狙いが不確かな自由落下になりますが。

飯田)4個も。

青山)米軍の手があまり及んでいない中間ゾーンにそれを飛ばされると、非常に厄介です。

アメリカが気球を機関砲ではなく、ミサイルで撃墜した本当の理由 ~中間ゾーンでも米軍は対処できることを示した

青山)なぜアメリカは、わざわざF22Aという最先端の戦闘機を出してきたのか。20キロぐらいのところを飛んでいた気球を1万7000メートルぐらいから、しかもバルカン砲でも機関砲でもなく、「サイドワインダー」というミサイルで撃墜した。もちろん、ミサイルで攻撃した方が機銃よりいいという判断もあるのですが、実際にはもう1つ理由があります。中国に向けて「たとえ中間ゾーンであっても、米軍は対処できる」と示すためです。

飯田)中国に対して。

青山)そこまで上がっていって攻撃できる戦闘機は滅多にないですから。実はそういう深い部分が、今回の気球騒ぎのなかにあったのです。

浜田防衛大臣が「必要ならば(撃墜を)実施する」と発言できたのは安保3文書を改定したから

青山)そこで日本にとってはどうなのかを、もう1度考えなければいけません。中国はアメリカにはっきりと狙いを持って飛ばす前に、日本へ飛ばしていた。それが「謎だ」で終わっていたことを考えると、浜田防衛大臣の発言が河野前防衛大臣の発言と変わったのは、個人の違いよりも、年末に安保3文書を改定し、反撃能力の保有に踏み込んだからです。

飯田)反撃能力の保有に。

青山)これは岸田総理の決断であって、それが影響して変わってきたのだと思います。

飯田)岸田総理の決断が。

青山)アメリカもトランプ政権時代に3度も(気球を)入れられているのに気が付かなかった。軍が気付いたのではなく、これは私の責任で申していますが、私が情報を集めた限りで言うと、情報機関が中国の飛ばした偵察気球であることに気付いたのです。

飯田)情報機関が。

青山)内部でアラームを鳴らしていたのです。今回はおそらく大連辺りから北に上がって、アリューシャン列島からアラスカ、カナダと降りていき、ロッキー山脈の上に出て、そこから本格活動で右斜め下に降りていった。アメリカの軍事施設をずっと見ると同時に、プレッシャーとしてペイロードが5トンある能力も見せつけながら飛んでいた。そしてバイデン大統領が決断し、被害が及ばない海に出たところで、アメリカの力を見せつける形でF22Aという最先端の戦闘機で撃墜した。

飯田)しかもミサイルで。

青山)米中の、あるいは日本を巻き込んだ深い対立、軍事対立です。情報戦であると同時に、もはや半ば直接的な軍事対立です。だから中国は興奮して言っているわけです。

民間でありながらその技術を軍で使う中国

飯田)中国は「民間だ」と言い張っていますけれども。

青山)民間ではありません。私の責任で言いますが、民間のフリをしていても、中国は技術もデュアルユースと言って、民政でありながら軍で使っているため、今回も軍です。

飯田)それにも対処していかなければならない。

青山)あの手この手でよく考えるなとは思います。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする