生きているうちに叶わなかった…

きょう出かける前に、
取り急ぎ、パソコンの受信メールタイトルに目を通していたところ、
友達の弟さんからメールが届いてまして…

友達が亡くなったと書かれていました。
年の初めに脳出血で倒れて意識不明になったと、
昨日旅立った、と…。
広島県北部在住の友達でした。

逸見政孝さんの亡くなった日のことを、
去年、このブログに投稿したことがありますけれども、
逸見さんが天に召された日、クリスマスを一緒に過ごしたのが、
この友達でした。

この年明けにもお年賀状をもらっていました。

私よりは人生の先輩でしたが、
若すぎる死でした。


彼女は、舞台の裏方として立ち働くことを目指し、明確に目標を持って大阪の大学に進学され、
実際に現場にも立っておられた矢先、病気を患われて、
志半ばで帰郷、
その後は人工透析を受けながら、懸命に生きて来られた方でした。
恐らくご自身の体調の波が大きいだろうに、
遠くにいる私のことを、やさしく気づかってくれる方でした。

それは、私が広島市内に居る時だけでなく、
山陰に転居してからも続きました。

私のホームページも見てくれていたそうで、時折メールも頂きましたし、
実りの季節には、立派な美味しい、広島県北名産のぶどうが届いていました。

私の家の玄関には、彼女から年に一度届く、お札があり、
お財布の中にはお守りが入っています。
私自身は特定の宗教に帰依してはいませんが、
それでも守られ、生かされているのだと思います。



以前彼女は、私のライヴでの歌を聴きたい、と言ってくれていました。

去年の冬、ライヴでのリアルタイム録音が出来ない代わりに、
リアルタイムレコーディングをして、
ＣＤ－Ｒに落としてもらうように、
ライヴでお世話になっている技師さんへお話を持ちかけていたのですが、
私の野暮用と体調の関係で、計画がその後進行せず
頓挫したままでした。
彼女が生きているうちに音源を作って届けられなかったのが
本当に悔やまれます。

私はいろんなことを
「きょう出来ないことは、明日やればいい。先に延ばして後回しにしていい」
いまだに、そういう生き方、過ごし方しかやってないけど…
だからこんなことになってしまったのかな、と思います。

山陰に来てから、長年同じ部署で働いてきた同輩、お世話になりまた尊敬していた…仕事上でまさに羅針盤のような存在だった元上司、会社時代に可愛がってくださった大先輩、そして今回の友達を
相次いでなくしました。

私がいま生きて、こっちの世界にいる意味を
考えさせられてしまいます。




○○ちゃん、
本当にありがとう。

私はこっちの世界で、もう少し頑張るから、
もし私がこの先、生きることに対して弱気になったときは
どうか叱ってください。
あなたのように立派な生き方は、出来ないかもしれないけれど、
歌えるうちは歌を続けたいと思います。
うた、間に合わなくてごめんね。
ご冥福をお祈りします。