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雑感「日々是好日2」

NO MUSIC,NO LIFE.音楽好きなのんびり屋さんの日常をつづってゆきます。きょう一日が良い日であるように…。

震災、そしてあの日のことなど...(3)

2011-04-09 23:13:14 | Weblog

(※Evernoteに書き留めたものを転載しています)

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わたしが父親の入院先(愛媛県某市内)に到着した時、
すでに母親が父の傍らに居ました。
人工呼吸器設置措置が施されて、
おかげさまで
父親は悪いなりにも落ち着いた様子でした。
危機的状況からひとまず脱したのかな、と思いました。
その病室には
父親含めて4人の患者が居ました。


病室に入ったわたしが
「この音、なに?」
母親が
「あぁ、それは機械(人工呼吸器)から出よる音じゃ」

母親は気に留めていないようでしたが、
その音のリズム(間隔)が均等でないのが
わたしは気にかかっていました。
それで、「この音、なに?」と。

様子を見ているうちに
父親の心臓の拍動そのものが
前述の「音」であることに
気づきました...



数時間後、
看護師長さんと看護主任さんが
巡回で来られました。

「ビックリされたでしょう。すみませんでしたね。
 お父さん、もともと不整脈があったんですけど、
 心臓のほうも弱っていて、
 呼吸が弱って
 顔色も急に蒼(あお)くなったんで、
 取り急ぎ電話させてもらったんですよ。
 (人工)呼吸器つけてからは
 落ち着いてきましたのでね」
御説明をいただきました。

「ありがとうございます」 

さらにあとから伺ったお話によると、
主治医である脳神経外科のM先生が
ご自身の体調を悪くされて
お休みを取られている間の出来事だったそうです。
たまたま別のふたりの先生(脳神経外科部長のN先生と、H先生)が
病院にいらしたので、
急いで措置をしていただいたのだと。



四国にいる間は、
とにかく
できるだけ...ですが、

母親に余計な心配をさせまい、と思いました。
食事内容(食事の量や時間帯など)、
さらには視聴する番組...
すべて母親に合わせました。
母親の目の前では薬を飲まない。貼らない。点さない(ささない)。
自分の身体(の痛む箇所)をさすらない。



看護師さんだけでなく、
介護士さんや
清掃員さんなどなど、
おおぜいの医療従事者が
入れ替わり立ち替わり
病室に来られていました。
いのちをささえるために
実にたくさんの手をお借りしていることを
あらためて知りました。

体格の良かった父親は
すっかり手足がやせ細り、
まるで食べ終わったあとの鶏の足(=骨)のような
状態になっていました。
身体がちいさくなってしまっていました。
全身の衰弱がどういうことなのか
あらためて見せつけられた瞬間でもありました...
(続く)