一昨日、あるある大辞典の捏造検証番組が放送されていました。
実はこの番組、人気のあるのは良く知っていたけれど、どうもうさん臭くて一時間通して見たことがありません。
だから今、捏造がこんなに大きな問題になっていることに少し不思議に思っていました。
そんなときに、放送される検証番組。しかも当事者である関西テレビの企画だというのだから、私の理解できる領域をすっかり超えてしまいました。
汚点でさえも商売にしてしまえる。そんな時代なのでしょうか。
結果的に視聴率は関西で6.0%、関東で5.1%と私の想像よりかなり低かった上、苦情の電話が殺到したというのだから、世の中そんなに甘くはないな。と改めて思いました。
ところで私はというと、その番組構成にとても興味があったので、とりあえず録画をしておきました。
最近では、興味のあるものは全てとりあえず録画しておき、寝る前の1~2時間を使って見るというのが習慣になっています。(結局、見ないままに削除する番組もあります。)
内容は、視聴率も納得の大して面白いものではありませんでしたが、結局最後まで見てしまいました。
CMがなかったことに最初は驚きましたが、良く考えてみれば、このような番組のスポンサーになるような企業があるハズもないですよね。
番組の中で、視聴者から届いたメールの紹介もあったのですが、それらを聞いていて、日本人もまだまだ素直な人が多いんだなぁ。と感心しました。
そして、こんなにも大きな問題になっている理由も納得できました。
それにしても、納豆を食べるだけで痩せられるのなら、ダイエットに苦しむ人は世の中に一人も居なくなるし、痩身を目的にしたエステや美容整形なんかも商売が成立しなくなってしまうのだから、そんなミラクルフードがないことくらい、みんな良くわかっているハズなのにね・・・。テレビの力は恐いものです。
さて、すっかり長くなりましたが、ここまでは前置きで、これからが本題です。
仕事をしていて、(時代の流れだなぁ。)と感じるのは、照明に対する感覚が、この数年で驚くほど変化してきている。ということです。
この話しは何度もしているかもしれませんが。
そういった時代背景もあってなのか、自然とハチセの物件にも照明器具費やされるコストが格段に上がりました。社内の反響も、オープンハウスに来て下さったお客様からも、聞くことが多くなりました。
コーディネーターという立場からすると、これはとても良い傾向なのですが、ほんの数年での変化に(仕掛け人が居るのでは?!)なんてこともついつい考えてしまいます。
そういえば、2006年12月4日のブログでとりあげた「好かれる方法」という書籍で、PR会社がどのような活動をされているのかを知りました。もしかしたら、この変化もPR会社が関わっているのかも知れません。
また、ユビキタス社会といわれる現在、情報の伝達も早く、専門家との距離もぐんぐん近付いています。新しいものが世間に周知される速度が速まっているということでしょうか。
ほんの2~3年前は、ダウンライトだけで計画した空間は、実際に販売される際に、一般的な蛍光灯に取替えられる。というようなケースもありました。現在では、蛍光灯を嫌う人も少なくありません。そこには少し誤った情報が錯綜している節も感じられますが、住宅に「日常」だけではない何かを求められるようになってきた。というのは「豊かさ」の証かも知れません。
そんな流れに沿って、計画した照明プランの一部を以下に紹介します。
北区西南町 リ・ストック京町家
オープンハウスに来場された方の評判も良かったようで、このようなプランが一般の人たちにも受け入れられるようになってきたことに、住宅における「変化」を感じています。
まずは、玄関部分です。
点灯時
消灯時
写真があまりキレイに撮影できなかったのですが、これはコイズミ照明のneoという店舗照明用のカタログの中にあるレトロジャパニーズに分類されるペンダントを利用しました。
ガラスの透け感も涼やかな、風鈴を思わせるペンダント。
と、カタログにもコメントが添えられているように、φ130mmと小ぶりでとても愛らしい照明です。
色は2色。どちらも捨てがたい商品でしたので、両方を使いました。
それぞれのランプ下端をFL(=床の高さ)より1,800mmと2,000mmに設置し、空間にリズムをつけました。ランプの表情を活かすために低めの設置としましたので、端の方に配置したこともポイントです。
町家独特の『ミセの間』といわれるスペースの和室。
(ミセの間とは、住宅の一部を仕事場としていたことから計画された町家の典型的な間取りで、『見せ』る場でもあり、町を歩く人に向けて、さりげなく商売のPRをしていたものです。このさりげない外とのつながりや空気感が、今に生きる人の心を掴んでいるのかもしれません。)
利用した照明は、松下電工の「光をデザインするという考え方」から生まれたMethodシリーズの中の「ishicolo」よりシーリングライト。
いしころのような、まあるくて、やさしいかたち。
というコメントの通り、シリコン製のやわらかなカバーにも特徴のある商品。
私のお気に入りで、良く利用しています。
押入れ上部に設置したのが、同じく松下電工の「草灯 -SOU-TOU」よりスポットライト。
和において格式を表す「真・行・草(しん・ぎょう・そう)」。
風雅の美「草」をイメージしてつくられたあかり。
手造り品のため、色味や模様が多少異なるというのがまた良くて、素材の美しさが光る商品です。
リビング
ここに利用した照明は、ペンダント、ダウンライトの他、松下電工の「Home Archi」という器具デザインよりも配光にこだわったシリーズよりハロゲンを利用したブラケットと床に埋め込んだフロアライトが印象的です。
点灯の様子のわかる写真はありませんが、テレビ台には、調光機能付きの間接照明を設置しました。
利用した器具は、オーデリックの「ORNARE オルナーレ」というキセノンボーランプの間接照明。
蛍光灯ののっぺりした光では物足りない、光に動きが欲しい時にはオススメです。
ダウントランス(=電圧を下げる電圧変換装置)が不要というのも計画しやすく、一般的な白熱灯用の調光器(=ライトコントローラー)を組み合わせて自由に調光することができます。ランプは、直管蛍光灯に比べて高価なものの、寿命は1.6倍の20,000時間。
間接照明は、省メンテナンスであることもポイントですよね。
ちなみに・・・
冒頭に利用した写真は、14日(土)初公開の新築住宅の和室に配置したディスプレイです。
こういった飾りつけが珍しくなくなったことも、最近の傾向なのかもしれません。
実はこの番組、人気のあるのは良く知っていたけれど、どうもうさん臭くて一時間通して見たことがありません。
だから今、捏造がこんなに大きな問題になっていることに少し不思議に思っていました。
そんなときに、放送される検証番組。しかも当事者である関西テレビの企画だというのだから、私の理解できる領域をすっかり超えてしまいました。
汚点でさえも商売にしてしまえる。そんな時代なのでしょうか。
結果的に視聴率は関西で6.0%、関東で5.1%と私の想像よりかなり低かった上、苦情の電話が殺到したというのだから、世の中そんなに甘くはないな。と改めて思いました。
ところで私はというと、その番組構成にとても興味があったので、とりあえず録画をしておきました。
最近では、興味のあるものは全てとりあえず録画しておき、寝る前の1~2時間を使って見るというのが習慣になっています。(結局、見ないままに削除する番組もあります。)
内容は、視聴率も納得の大して面白いものではありませんでしたが、結局最後まで見てしまいました。
CMがなかったことに最初は驚きましたが、良く考えてみれば、このような番組のスポンサーになるような企業があるハズもないですよね。
番組の中で、視聴者から届いたメールの紹介もあったのですが、それらを聞いていて、日本人もまだまだ素直な人が多いんだなぁ。と感心しました。
そして、こんなにも大きな問題になっている理由も納得できました。
それにしても、納豆を食べるだけで痩せられるのなら、ダイエットに苦しむ人は世の中に一人も居なくなるし、痩身を目的にしたエステや美容整形なんかも商売が成立しなくなってしまうのだから、そんなミラクルフードがないことくらい、みんな良くわかっているハズなのにね・・・。テレビの力は恐いものです。
さて、すっかり長くなりましたが、ここまでは前置きで、これからが本題です。
仕事をしていて、(時代の流れだなぁ。)と感じるのは、照明に対する感覚が、この数年で驚くほど変化してきている。ということです。
この話しは何度もしているかもしれませんが。
そういった時代背景もあってなのか、自然とハチセの物件にも照明器具費やされるコストが格段に上がりました。社内の反響も、オープンハウスに来て下さったお客様からも、聞くことが多くなりました。
コーディネーターという立場からすると、これはとても良い傾向なのですが、ほんの数年での変化に(仕掛け人が居るのでは?!)なんてこともついつい考えてしまいます。
そういえば、2006年12月4日のブログでとりあげた「好かれる方法」という書籍で、PR会社がどのような活動をされているのかを知りました。もしかしたら、この変化もPR会社が関わっているのかも知れません。
また、ユビキタス社会といわれる現在、情報の伝達も早く、専門家との距離もぐんぐん近付いています。新しいものが世間に周知される速度が速まっているということでしょうか。
ほんの2~3年前は、ダウンライトだけで計画した空間は、実際に販売される際に、一般的な蛍光灯に取替えられる。というようなケースもありました。現在では、蛍光灯を嫌う人も少なくありません。そこには少し誤った情報が錯綜している節も感じられますが、住宅に「日常」だけではない何かを求められるようになってきた。というのは「豊かさ」の証かも知れません。
そんな流れに沿って、計画した照明プランの一部を以下に紹介します。
北区西南町 リ・ストック京町家
オープンハウスに来場された方の評判も良かったようで、このようなプランが一般の人たちにも受け入れられるようになってきたことに、住宅における「変化」を感じています。
まずは、玄関部分です。
点灯時
消灯時
写真があまりキレイに撮影できなかったのですが、これはコイズミ照明のneoという店舗照明用のカタログの中にあるレトロジャパニーズに分類されるペンダントを利用しました。
ガラスの透け感も涼やかな、風鈴を思わせるペンダント。
と、カタログにもコメントが添えられているように、φ130mmと小ぶりでとても愛らしい照明です。
色は2色。どちらも捨てがたい商品でしたので、両方を使いました。
それぞれのランプ下端をFL(=床の高さ)より1,800mmと2,000mmに設置し、空間にリズムをつけました。ランプの表情を活かすために低めの設置としましたので、端の方に配置したこともポイントです。
町家独特の『ミセの間』といわれるスペースの和室。
(ミセの間とは、住宅の一部を仕事場としていたことから計画された町家の典型的な間取りで、『見せ』る場でもあり、町を歩く人に向けて、さりげなく商売のPRをしていたものです。このさりげない外とのつながりや空気感が、今に生きる人の心を掴んでいるのかもしれません。)
利用した照明は、松下電工の「光をデザインするという考え方」から生まれたMethodシリーズの中の「ishicolo」よりシーリングライト。
いしころのような、まあるくて、やさしいかたち。
というコメントの通り、シリコン製のやわらかなカバーにも特徴のある商品。
私のお気に入りで、良く利用しています。
押入れ上部に設置したのが、同じく松下電工の「草灯 -SOU-TOU」よりスポットライト。
和において格式を表す「真・行・草(しん・ぎょう・そう)」。
風雅の美「草」をイメージしてつくられたあかり。
手造り品のため、色味や模様が多少異なるというのがまた良くて、素材の美しさが光る商品です。
リビング
ここに利用した照明は、ペンダント、ダウンライトの他、松下電工の「Home Archi」という器具デザインよりも配光にこだわったシリーズよりハロゲンを利用したブラケットと床に埋め込んだフロアライトが印象的です。
点灯の様子のわかる写真はありませんが、テレビ台には、調光機能付きの間接照明を設置しました。
利用した器具は、オーデリックの「ORNARE オルナーレ」というキセノンボーランプの間接照明。
蛍光灯ののっぺりした光では物足りない、光に動きが欲しい時にはオススメです。
ダウントランス(=電圧を下げる電圧変換装置)が不要というのも計画しやすく、一般的な白熱灯用の調光器(=ライトコントローラー)を組み合わせて自由に調光することができます。ランプは、直管蛍光灯に比べて高価なものの、寿命は1.6倍の20,000時間。
間接照明は、省メンテナンスであることもポイントですよね。
ちなみに・・・
冒頭に利用した写真は、14日(土)初公開の新築住宅の和室に配置したディスプレイです。
こういった飾りつけが珍しくなくなったことも、最近の傾向なのかもしれません。