Advance

インテリアコーディネーターのブログ。
住まいのこと。インテリアのこと。仕事のこと。子どものこと。。。

6月15日 灯りづくり

2008-06-15 | インテリア/建築
昨日6月14日(土)、休みをとって守山で行われている「灯り教室」へ行って来ました。
人の出逢いや縁とは不思議で、突然なものだとつくづく感じます。4月に上京の町家で行われていた灯り展を訪れたことがきっかけで、私自身が灯りづくりにチャレンジすることになりました。

その準備は一週間前から始まりました。
まずは、ランプシェードを飾る押し花作り。家の庭を久しぶりに覗き、ランプに利用できそうなものを選びます。

私が選んだのは、「げんのしょうこ」。
漢字に置き換えると「現の証拠」。昔から下痢止めの薬草として有名で、煎じて飲めばピタリと治ることから由来しているそうです。また、同じ意味で「たちまち草」という別名も。7月から9月には、ピンク又は白い花をつけるんですよ。

花の解説はさておき、土曜日の正午過ぎ、京都駅から守山へと向かいました。かばんの中には、完成した押し花をはじめ、ものさし、はさみ、カッターナイフ、スプレーのり、木工用ボンド、両面テープ・・・。

毎月第2土曜日に開催されるその教室は、もう、すっかり常連の生徒さんたちがたくさんいらっしゃいます。
私の向かいで製作されていた方は2年半、そのお友達は3年以上もの間、通われていると聞きました。今でこそ、照明器具に対する日本人の意識が変わり始めているように思いますが、この教室の先生でもあり、私が灯り展で出会ったその人が照明づくりを始められたのは8年も前のことなのだとか。それは、高島屋で1台のフロアランプを購入したことがきっかけだったそうです。
私たちの想像以上に高価な商品が多い、照明器具。私も照明計画をする際には、毎回、予算とのバランスに頭を悩ませていますから、それはとても共感するところでした。
購入したランプを家に持ち帰り、バラしてみると、(なぜ、こんなものがこんなにも高いものなのか?)という思いが生まれたそうです。(これなら、自分で作れるのではないだろうか?)って。そうして、試行錯誤を繰り返し、素材や大きさの基準ができてきたそうです。
わたしたちは、そのようにして出来たデザインやアイデア、それからそれに必要な材料を準備して頂いて、ただただ“ものづくり”の楽しさに浸る4時間を過ごしました。

まずは、先生が用意してくださった設計図をもとに、耐熱フィルムにキリを用いてキズをつけ、折り曲げ線をつくります。次にフィルムを裏返して水性ペンでデザインを描きます。もう一度表に向けて、裏面のそれを基準に和紙を貼ったり、押し花を並べたり・・・。デザインが完成すれば、水で湿らせたティッシュを用いて、基準にしたデザインを消します。最初に付けたキズで折り曲げ、いよいよシェードがかたちになりました。
シェードが完成したら、次はランプ部分をつくります。
こんなところまで、一から作るとは驚きでした。教育課程で男女差のあった最後の世代である私は、女子は家庭科、男子は技術。と、男女に分かれた時間を過ごしましたので、初めて目にしたハンダゴテ(=半田鏝)。最後まで新鮮な時間でした。
熱中している時間は、あっという間に過ぎていきます。これってとてもストレス解消になりますよ。
そして完成した作品がこれ。


キレイに出来たので、ラッピングをしてプレゼントに・・・。

世界にたった一つのランプの完成です。
教室では、生徒に合わせて3つの設計図が準備されていました。
トップに掲載した写真が、その日参加されていた方が作成した全てのランプです。
実際に作ってみた私は、お店に並ぶ照明器具の価格設定になんだか納得してしまいました。一生懸命つくったそれに価格をつけるとすれば・・・やっぱり、そんなに安くは売れないなぁ~。

今日も最後までおつきあいいただき、ありがとうございます。そして、応援のワンクリックお願い致します。
人気blogランキングへ

たくさんの方にご覧頂くため、ファイブ ブログランキングにも参加しました。こちらもクリックお願いします。
ファイブ ブログランキング