米国務長官 元原爆館長に書簡NHK
アメリカのケリー国務長官が上院議員に初当選した翌年に、広島の原爆資料館の元館長に宛てて「いかなる人も再び核爆弾の悲劇を被るべきではない」などとつづった書簡を送っていたことが分かりました。
アメリカ外交のかじ取りを担う現役の国務長官の、核兵器に対する心情の一端がうかがえる資料として、内外の関心を集めそうです。この書簡は、アメリカの国務長官を務めるジョン・ケリー氏が、上院議員に初当選した翌年の1985年に、広島の原爆資料館の館長を務め、2年前に亡くなった被爆者の高橋昭博さんに宛てて送ったものです。
書簡は、高橋さんがケリー氏に対して、みずからの被爆体験を伝えた手紙への返信として届いたものだということです。
文面には「あなたの手紙は非常に感動的で、誰もが忘れてはならないメッセージが込められています。そのメッセージは単純です。決して、再び、いかなる人も核爆弾の悲劇を被るべきではありません」などとつづられています。
書簡は、高橋さんの妻が遺品を整理していたところ、今年2月ごろに自宅の引き出しから見つかったということです。
アメリカ外交のかじ取りを担う現役の国務長官の、核兵器に対する心情の一端がうかがえる資料だけに、内外の関心を集めそうです。広島市西区に住む高橋さんの妻の史絵さんは「主人は、ベトナム反戦運動にも携わったケリー氏の経歴を見て、核兵器の廃絶について『この人ならば、分かってくれる』と思ったのではないでしょうか。ケリー氏にはオバマ大統領に働きかけて、核兵器廃絶を少しでも進めてもらいたいし、主人もそのように祈っていると思います」と話しています。
05月23日 18時34分
アメリカのケリー国務長官が上院議員に初当選した翌年に、広島の原爆資料館の元館長に宛てて「いかなる人も再び核爆弾の悲劇を被るべきではない」などとつづった書簡を送っていたことが分かりました。
アメリカ外交のかじ取りを担う現役の国務長官の、核兵器に対する心情の一端がうかがえる資料として、内外の関心を集めそうです。この書簡は、アメリカの国務長官を務めるジョン・ケリー氏が、上院議員に初当選した翌年の1985年に、広島の原爆資料館の館長を務め、2年前に亡くなった被爆者の高橋昭博さんに宛てて送ったものです。
書簡は、高橋さんがケリー氏に対して、みずからの被爆体験を伝えた手紙への返信として届いたものだということです。
文面には「あなたの手紙は非常に感動的で、誰もが忘れてはならないメッセージが込められています。そのメッセージは単純です。決して、再び、いかなる人も核爆弾の悲劇を被るべきではありません」などとつづられています。
書簡は、高橋さんの妻が遺品を整理していたところ、今年2月ごろに自宅の引き出しから見つかったということです。
アメリカ外交のかじ取りを担う現役の国務長官の、核兵器に対する心情の一端がうかがえる資料だけに、内外の関心を集めそうです。広島市西区に住む高橋さんの妻の史絵さんは「主人は、ベトナム反戦運動にも携わったケリー氏の経歴を見て、核兵器の廃絶について『この人ならば、分かってくれる』と思ったのではないでしょうか。ケリー氏にはオバマ大統領に働きかけて、核兵器廃絶を少しでも進めてもらいたいし、主人もそのように祈っていると思います」と話しています。
05月23日 18時34分