産地偽装:前橋中央青果、他県産キュウリを「群馬県産」で販売 /群馬
毎日新聞 2013年09月19日 地方版
前橋市保健所は18日、前橋中央青果(同市東片貝町)が福島、長野、宮城県産のキュウリを「群馬県産」と偽って表示し、販売したとして、同社に対しJAS法に基づき表示の是正や原因の究明を指示した。同社の中里知文社長は「県産だけでは注文に間にあわなかったため、従業員の判断で他県産を混ぜて出荷してしまった。今後は法令順守を徹底したい」と話している。
同保健所によると、同社は6月28日から9月12日の間、福島、長野、宮城県産のキュウリ計1065箱分(1箱あたり約55本入り)を県産キュウリと混ぜて5本ずつ袋詰めし、「群馬県産」と偽って表示し、販売した。
同社によると、13日に匿名の電話があり、社内調査の結果、偽装が判明。県産に対する他県産の割合は2対1程度で、産地別に価格の差はなかったという。キュウリはコープぐんま(桐生市)が運営する県内8店舗に納品されていたといい、コープネット事業連合(さいたま市)は「表示が誤っていたのは残念で改善を求めたい」としている。【奥山はるな】