大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

『救曲のタクト』より

2009-12-02 12:00:00 | 音楽
 山田「宇宿さん、私はもうダメだ。君だけが砦だ。頑張ってくれ」
 宇宿「先生、何をおっしゃるんですか。まだまだこれからじゃないですか」
 と尋ねると、こういうことだったのです。
 氏が関西の有名なオーケストラを指揮した時のこと。あと5分でその曲の最終楽章が終わるというところで、練習終了の時間が来てしまった。するとインスペクター(メンバー側の監督)はすっと立ち上がって、「時間です」と、ひとこと。なんと楽員は曲の途中にもかかわらず、ピタっと練習をやめ、楽器をしまってさっさと帰ってしまったというのです。あの山田先生の悔しさに打ち震えた嘆きを、私は忘れることができません。

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