大川原有重 春夏秋冬

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中間貯蔵 来月の搬入開始断念 年度内に延期 除染遅れなど影響

2014-12-22 17:17:33 | 原子力関係
東京新聞



東京電力福島第一原発事故に伴う除染廃棄物を保管するため福島県内に建設する中間貯蔵施設をめぐり、政府は目標に掲げてきた来年一月の廃棄物搬入開始は困難と判断し、年度内の開始を目指すことが二十一日分かった。一月中に用地の整備に着手し、一時保管場の設置工事を始めたい意向。
 目標時期の延期は、除染の遅れや施設受け入れをめぐる福島側との交渉長期化などが原因。
 政府は今年十月から、福島県双葉、大熊の二町にまたがる予定地に土地を所有する企業などを相手に用地取得の交渉を開始。売買契約には至っていないが、一部企業から条件付きで一時保管場設置のための土地使用の内諾を得た。
 環境省は今月二十五日、一時保管場の整備工事の入札を実施し、来年一月中に業者を決定する予定。一月下旬には工事を始めたい考えだが、工事が本格化するのは二月以降の見通しで、政府関係者は「年度内には何とか搬入を始めたい」としている。
 しかし予定地周辺の除染方法や、輸送トラックに放射性物質が付いていないか調べるスクリーニングの方法などは未定。地元からは「搬入前には丁寧な説明が必要」との意見が強く、一時保管場完成後もすぐに搬入を開始できるか不透明だ。

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