大川原有重 春夏秋冬

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川内原発:燃料装着「再稼働を許すな」反対市民ら抗議の声

2015-07-08 15:30:00 | 原子力関係
川内原発:燃料装着「再稼働を許すな」反対市民ら抗議の声
毎日新聞 2015年07月07日 11時50分(最終更新 07月07日 15時08分)


原発の再稼働に向けた核燃料の装着に反対し、メッセージを掲げる人たち=鹿児島県薩摩川内市で2015年7月7日午前8時35分、山下恭二撮影

 ◇地元の商店街「秒読みに入った」と歓迎の声も

 川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働を目指す九州電力が7日、核燃料の装着作業を始めるのに合わせ、同原発前には朝から再稼働に反対する市民ら100人以上が集まり、抗議の声を上げた。一方、地元の商店街などでは「再稼働への秒読みに入った」と歓迎の声が聞かれた。

 「福島の悲しみを無駄にはしないでください」。警備員や警察官が警戒する物々しい雰囲気の中、原発ゲート前で午前8時から行われた抗議集会には、福島県からの避難者が書いた横断幕も掲げられた。

 川内原発建設反対連絡協議会長の鳥原良子さん(66)は「福島のことを考えると再稼働を許してはならない。住民をないがしろにしている」と訴え、市内の元会社員、上原正利さん(67)は「民間企業が説明会も開かず、一方的に再稼働を進めていることが腹立たしい」と憤った。

 薩摩川内市に隣接するいちき串木野市でデイサービスを運営する「ふるさと共生福祉会理事会」代表の江藤卓朗さん(58)は、高齢者や障害者ら要援護者の避難計画に触れ「事故が起きれば逃げるのが難しい。命が軽々しく扱われている」と声を張り上げた。

 一方で、地元には停滞する地域経済への再稼働効果を期待する声も大きい。原発作業員らの宿泊が大きな収入源という薩摩川内市ホテル旅館組合の福山大作組合長(64)は「待ちに待った再稼働の日が近づいた。万全を期して一日でも早く再稼働してもらいたい」と歓迎した。

 飲食店を営む若松愛美さん(33)も「やっとここまで国の規制委員会に認めてもらった。再稼働して、元の活気ある薩摩川内市に戻ってほしい」と語った。

 この日は、昨年10月に再稼働を求める陳情を採択した市議会の川内原発対策調査特別委員会が、現地で安全対策などを視察。委員が原発構内に入り、海水ポンプエリアの津波対策のための防水設備などを確認した。

 使用前検査がほぼ終わるのに合わせ、核燃料の装着とは関係なく計画していた視察だったが、森満晃・副委員長は終了後「津波や竜巻など最終的な安全対策を見た。細かいところまで対策がなされており、一安心した」と話した。【杣谷健太、宝満志郎】

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