九電川内原発1号機、7日に核燃料装填 [鹿児島県]
2015年07月03日21時19分 (更新 07月04日 02時28分)
東日本大震災
九州電力は3日、川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の原子炉容器への核燃料装填(そうてん)作業を7日に始めると、原子力規制委員会に報告した。装填後に異常がなければ8月中旬に再稼働し、発電を始める。川内1号機の稼働は2011年5月以来、約4年3カ月ぶりとなる。東京電力福島第1原発事故の反省を踏まえた新規制基準下では、全国で初めて。
規制委事務局の原子力規制庁は3日、川内1号機の燃料装填前に必要な使用検査を終えた。規制委への報告後に取材に応じた九電の中村明常務執行役員は「(今後の作業も)丁寧に進めていく」と述べた。
九電によると、川内1号機に入れる核燃料は157体。施設内の貯蔵プールから原子炉容器へ搬入する装填作業には4日程度かかる。装填後は原子炉や配管、安全設備が正常に機能するかどうかを確認。重大事故を想定した訓練も実施し、規制庁の検査を受ける。
検査が順調に進めば、8月中旬に発電を開始して再稼働。出力を上げた後に最終検査を受け、9月中旬までに営業運転に移る予定。
川内1号機は、規制委が昨年9月に新基準への適合を認める「審査書」を決定。今年3月に安全対策の詳細設計をまとめた「工事計画」も認可され、使用前検査に入った。九電はその時点で7月上旬の再稼働を想定していたが、書類の不備などで1カ月以上遅れる。川内2号機は6月10日から使用前検査に入っており、現時点で10月中旬の再稼働を目指している。
九電は、原発停止に伴う火力発電の燃料費増大で15年3月期連結決算が4年連続の最終赤字。川内1号機が電力需要期の8月に再稼働すれば、収益改善が見込まれる。
=2015/07/04付 西日本新聞朝刊=
2015年07月03日21時19分 (更新 07月04日 02時28分)
東日本大震災
九州電力は3日、川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の原子炉容器への核燃料装填(そうてん)作業を7日に始めると、原子力規制委員会に報告した。装填後に異常がなければ8月中旬に再稼働し、発電を始める。川内1号機の稼働は2011年5月以来、約4年3カ月ぶりとなる。東京電力福島第1原発事故の反省を踏まえた新規制基準下では、全国で初めて。
規制委事務局の原子力規制庁は3日、川内1号機の燃料装填前に必要な使用検査を終えた。規制委への報告後に取材に応じた九電の中村明常務執行役員は「(今後の作業も)丁寧に進めていく」と述べた。
九電によると、川内1号機に入れる核燃料は157体。施設内の貯蔵プールから原子炉容器へ搬入する装填作業には4日程度かかる。装填後は原子炉や配管、安全設備が正常に機能するかどうかを確認。重大事故を想定した訓練も実施し、規制庁の検査を受ける。
検査が順調に進めば、8月中旬に発電を開始して再稼働。出力を上げた後に最終検査を受け、9月中旬までに営業運転に移る予定。
川内1号機は、規制委が昨年9月に新基準への適合を認める「審査書」を決定。今年3月に安全対策の詳細設計をまとめた「工事計画」も認可され、使用前検査に入った。九電はその時点で7月上旬の再稼働を想定していたが、書類の不備などで1カ月以上遅れる。川内2号機は6月10日から使用前検査に入っており、現時点で10月中旬の再稼働を目指している。
九電は、原発停止に伴う火力発電の燃料費増大で15年3月期連結決算が4年連続の最終赤字。川内1号機が電力需要期の8月に再稼働すれば、収益改善が見込まれる。
=2015/07/04付 西日本新聞朝刊=