汚染コンクリ住宅で東電和解NHK
原発事故の避難区域にある福島県浪江町の砕石場の石から作られたコンクリートが住宅の建材に使われ、比較的高い放射線量となった室内で生活した家族が住宅の取り壊しと建て直し費用などを求めて和解を申し立て、東京電力が数千万円の支払いに応じたことがわかりました。
申し立てを行っていたのは、福島市に住む家族で、おととし8月に福島市内に新築した住宅の基礎部分に使われたコンクリートに、原発事故でいまも避難区域にある浪江町の砕石場でとれた石が使われていたことがわかったということです。
東京電力の調査ではこの住宅の室内の放射線量は、1時間あたり1点62マイクロシーベルトで、除染の対象となる数値の7倍を超えたということです。
家族側は住宅の解体費用や立て直しの費用、それに精神的損害に対する賠償など求め、去年10月、原発事故の被害者と東京電力との和解を仲介する国の紛争解決センターに申し立てていました。
センターによる仲介の結果、家族側の要求が認められ、東京電力は住宅の解体や新築の費用などとして数千万円、それに精神的な損害に対する賠償として数百万円を支払ったということです。
砕石場の石の流通経路を調べた経済産業省によりますと、福島市の住宅のほかにも二本松市のマンションなど合わせて9か所で、放射線量が比較的高かったということです。
申し立てを行った家族の紺野明弘弁護士は「同じような事案の参考になる内容で満足している」と話しています。
東京電力は「個別の案件なので回答は差し控えさせていただきたい」としています。
09月20日 20時59分
原発事故の避難区域にある福島県浪江町の砕石場の石から作られたコンクリートが住宅の建材に使われ、比較的高い放射線量となった室内で生活した家族が住宅の取り壊しと建て直し費用などを求めて和解を申し立て、東京電力が数千万円の支払いに応じたことがわかりました。
申し立てを行っていたのは、福島市に住む家族で、おととし8月に福島市内に新築した住宅の基礎部分に使われたコンクリートに、原発事故でいまも避難区域にある浪江町の砕石場でとれた石が使われていたことがわかったということです。
東京電力の調査ではこの住宅の室内の放射線量は、1時間あたり1点62マイクロシーベルトで、除染の対象となる数値の7倍を超えたということです。
家族側は住宅の解体費用や立て直しの費用、それに精神的損害に対する賠償など求め、去年10月、原発事故の被害者と東京電力との和解を仲介する国の紛争解決センターに申し立てていました。
センターによる仲介の結果、家族側の要求が認められ、東京電力は住宅の解体や新築の費用などとして数千万円、それに精神的な損害に対する賠償として数百万円を支払ったということです。
砕石場の石の流通経路を調べた経済産業省によりますと、福島市の住宅のほかにも二本松市のマンションなど合わせて9か所で、放射線量が比較的高かったということです。
申し立てを行った家族の紺野明弘弁護士は「同じような事案の参考になる内容で満足している」と話しています。
東京電力は「個別の案件なので回答は差し控えさせていただきたい」としています。
09月20日 20時59分