お気楽クロスステッチ生活

趣味のクロスステッチのことを中心とした日々のとりとめのない雑記帳です

マイマザー登場

2005-09-08 21:38:57 | お気楽徒然草

 私の母は70歳を目前に控え、ボケ予防も兼ねて昨年パッチワークを習い始めました。20年以上前に買った生地や、一度も手を通さないうちに着られなくなった洋服をリサイクルしたいと言うのです。
 パッチワーク教室は月に2回で、それはそれは楽しそうに通っています。教室が終わったあとも他のメンバーの方とお茶なんかしてなかなか帰ってこないらしい。この年で初対面の方々とすんなりとうちとけられる母の順応性に脱帽。それ以上にすごいのが、母のはまり様でした。「何でもっと早くはじめなかったのかしら」と本人も言うほど、寸暇を惜しんでパッチワークに励んでいます。たまに母がパッチワークをしている横に私が座りクロスステッチをする。同じ扇風機の風にあたり他愛もない会話をする。ああ、母娘っていいなぁと思うひと時。
 今年の春、母の母、つまり私のおばあちゃんが亡くなりました。とても親思いだった母にとって、祖母の死は相当こたえはず。高齢者にとって身内の喪失はボケにつながるとも言われているので、私も母が寝込んでしまったりボケてしまうのではないかと内心心配していました。でもパッチワークが母を救ったんですね。もちろん葬儀の時には涙を流していましたが、その後2、3日もしないうちにパッチワークを再開しました。「気が紛れるからね...」と言って。ああ、そうなんです。私のクロスステッチも同じ。辛い時や、いやなことがあった時、クロスステッチをすると無心になって何もかも忘れさせてくれました。自分が夢中になれるものがあるって、本当にいいことだなと思います。
 さて、冒頭に書いた古い布のリサイクル、まあだいたい想像していたのですが、減るどころかどんどん増え、元の量の数倍になっています。やっているうちに、やっぱりきれいな布合わせをしたくなり買ってしまうんですよね。よく2人で布を買いに行ったりします。それもボケ予防ですね。
 このポーチは私の最初のリクエスト品。まだまだ針目が粗く揃わないとぼやきながら作ってくれました。(今ではだいぶ針目も細かくきれいになりました。)

Comments (4)
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