普通とはなにかって感じの短編が4つ。表題作の「丸の内魔法少女ミラクリーナ」は30代の普通の会社員である女性が(心の中で)魔法少女に変身する話で、思いもよらない方向に話は進んでいき楽しい。「秘密の花園」は大学生の女の子がイケメンを監禁する話。「無性教室」は性別を禁止された高校生の不安で甘美な恋愛模様が描かれている。「変容」では両親の介護から解放された女性がいつのまにか世の中から「怒り」の感情が消えていて「なもむ」感情を持つ人が増えていることに気づく。全く村田ワールドは「まみまぬんでら」ですねえ。
カエルたちの楽園ナパージュ(NAPAJ)と楽園の決まりである三戒。カエルを信じ、カエルと戦わず、戦う力も持たない。やがてウシガエルたちに楽園は滅ぼされてしまう。そんな様子をアマガエルのソクラテスとロベルトの視点から描かれているのです。日本の国と憲法の矛盾の事を言っているのは明白なのです。なんか続編もあるようですね。