丘の上の賢人 旅屋おかえり

おかえりシリーズの第２弾。っていうか、旅屋おかえりに収録されなかったものを別本にしたものだそうです。タイトルが秀逸ですよね。こちらも感動の涙必至のものでした。フーテンのマハ（エッセイ）と高校時代のおかえりを描いた勝田文さんの漫画「おかえりの島」も収録された贅沢な一冊でした。

ロートレック荘事件 （一部ネタバレあり）

予想以上に本格ミステリーでした。特徴のある登場人物たちと、昔ながらの洋館での会話。読み進める手が止まらなくなるタイプの作品でした。最初からある違和感を抱き、なんとなくそれがトリックに大きく関わっているだろうと思っていましたが、はたして、それはだいたい正解でした。ときどき付いているロートレックの絵によって何か独特の雰囲気が漂う。そんな作品でしたが、トリックには特に意味はなかったということでしょうか。