マルコ・ダンドロを主人公とした「小説 イタリア・ルネサンス」シリーズの最終巻。どうやら、これまでの3巻はそれぞれのタイトルで30年くらい前に発表されており、このシリーズはこの4巻を含めて再構成したものらしい。
オリンピアを失い、ヴェネツィアに戻ったマルコは再び国政の中枢を担うようになる。中盤まではそんな中での芸術家たちとの出会いなどが語られ、後半は「レパントの海戦」に向けた話が中心となるためマルコはほとんど登場しなくなる。最後は海戦後のマルコの最後の活躍と引退後の話で締めくくられる。とてつもなく感動した。
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