6月20日(水)、台風が通過した大阪は、まだ曇っています。
まぁ、ホテルでの宿泊ですし、新幹線の中で宿泊するわけではないので、快適な夜でした。
ところで、6月17日(日)に愛車フィアット・パンダで群馬県の某所まで行ってきました。
その日は、道路も渋滞もなく快適なドライブ走行で気持ちの良い一日でした。
目的は、写真のA112が安価で売りにでていたので、その下見です。
見てのとおり、髭のA112です。
所有されている群馬のWさんは、パーツ取り車として購入されたようですが、
多く集めた車両の整理でこのところ数台のアウトビアンキを売却されてこれが最後の1台とのことです。
温厚なWさんの人柄がとても良くて、このA112を眺めながら、いろんな雑談で盛り上がりました。
この髭のA112は、何らかの事情で放置されて数年が経過しています。
車検書はあるのですが、ナンバーつきで廃車されていません。
ん・・・簡単に言うと税金が何年か払われていませんので、この車両を起こすには、滞納した税金と前の所有者の印鑑証明が必要で、
一度廃車してからレストア作業をするか、単にパーツ取りするかの選択しかありません。
とりあえず、車両の朽ち具合をチェックさせていただきました。
エンジンルームを覗くと、その埃の堆積と錆具合で放置された年月を感じさせました。
実はこのA112は、修理してある事情でそのまま放置されて数年が経過してこんな状態です。
その当時は、修理してあったので快適だったようですが、ここまで放置されるとエンジンを降ろしてオーバーホール、パーツ交換で
エンジンだけで40~50万は覚悟しないと駄目ですねぇ・・・。
車体番号もチェック。
このA112は、もとは赤色だったようです。
ドアを開けて、チェックすると黒かと思ったこのA112のドア色は紺です。
ってことは、このドアも交換されたわけですね。
ドアのヒンジ部分もお約束どおり錆びて、穴があいていました。
錆びやすいA112ですが、放置されればどんどん朽ちてしまうのは当然です。
内装は手を加えれば、なんとかOKかな・・・。
シートは張り替えたいですよね。
エアコン付なんですねぇ・・・(これは必要なしですね)
走行距離は78800kmです。
リアゲートもお約束の錆でグザグザです。
これも程度の良いものに交換しないと駄目ですね。
ご覧のようにナンバープレートがついています。
廃車証明がついていれば、まぁ・・・どうかな・・・。
助手席はご覧のように塗装が割れて、大きな錆が・・・。
ウインドウ周りの錆びも進行しているようです。
この部分も錆びやすい場所ですよね。
なんかお約束どおりの錆び方です。
意
ワイパー周りも錆びています。
ん・・・これはかなり気合をいれないと再生できませんね。
ボディーワークだけでも80~100万は最低必要かもしれません。
合算すると150万で、ノーマルに戻せるかなぁ・・・って概算です。
パーツ取りならそのままですが・・・ローダーで移送することやスペースを考えると無理かな・・。
そんな訳で、今回は残念でしたが、このA112はどうやら別の方にパーツ取りで買われていったようです。
朽ちたアバルト車を見ると反応する方も多いようです。
レストアは、いずれやろうと車両をためていると朽ちらしてしまう場合も多いです。
私も書類を起こした経験があります。
ですが、元の所有者が必ずしも、再生することを望んでいない場合もあります。
たとえば、想いがあるとそのまま朽ちらせたいという方もいますし、何らかの事情で朽ちていくこともあります。
ん・・・数年前にこのA112と出会いえたら、再生できたかもしれません。
レストアする車両で出会うのも、人の出会いと同じかもしれません。
世の中には、こんなに多くの人がいるのに、親しくなれるのはごく一部です。
今、レストアしているA112も、そんな出会いから始まったのですが、
出会った瞬間から、想いを感じているから、レストアしようと思えたのでしょうね。
今回のA112は朽ちているからとか、レストアに予算がかかるから断念したわけはありません。
この車両に感じるものが無かったのかもしれません。
それだけ、レストア中の我がアウトビアンキにはピンとくる何かを感じたわけです。
今回の何よりもの収穫は、群馬県のWさんに出会えたことです。
WさんはX1-9のオーナーで、弟さんはA112の所有者だそうです。
温厚な人柄が素敵なWさんでした。
今度、ぜひ横浜に遊びに来てくださいね。
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