朝礼当番の男性が、「今日の一言」として、財団法人日本漢字能力検定協会http://www.kanken.or.jp/index.htmlが毎年全国公募している今年の世相漢字について話題にした。
毎年12月12日に発表される世相漢字は2004年度は「災」だった。
彼の考えによると、今年は楽天・ライブドアの一連の話題から「株」というのもあるという予測だ。
なるほど、楽天・ライブドアの大量株取得による企業買収や、その防衛策、はたまた法整備などは大変紙面を賑わせた。資本主義社会下にいて、しかも株式を公開している企業にとっては当然こういったカタチでの騒動は予測できることである。両社が株を取得して相手企業の強みを取り込もうとする理由は、新聞などで見る限りどの経営者も考えて当然と思われるアイディアだ。たとえばインターネットという巨大なメディア内の仮想商店街で勝ちつづける楽天が、番組企画と製作技術で圧倒的にパワーを持つテレビ局と業務提携することを考えることなどは至極当然な流れだと思う。
これまでの通念で、リーダー同士がお互いをわかり合い、何年もかけてすこしずつ両者の友好関係を育てる手法では、スピードの速い社会ではどんどんその価値が減ってしまう。経済界の新しい流れを喚起したという意味でも「株」の話題は大きい。
「株」という意味でもうひとつ。今年は企業の倫理感、社会的使命、いわゆるコンプライアンスという言葉が広まった。企業の信頼度を「株が上がった」あるいは「株が下がった」という言い方をする。
春の福知山線での列車脱線事故におけるJR西日本のニュース、秋口から話題になっている耐震強度偽造事件に見る社会的信頼への裏切りのニュースなどは、「謝って済む問題じゃない」企業の社会的な存在意義をも問われる問題だ。
12日の世相漢字が気になる。
毎年12月12日に発表される世相漢字は2004年度は「災」だった。
彼の考えによると、今年は楽天・ライブドアの一連の話題から「株」というのもあるという予測だ。
なるほど、楽天・ライブドアの大量株取得による企業買収や、その防衛策、はたまた法整備などは大変紙面を賑わせた。資本主義社会下にいて、しかも株式を公開している企業にとっては当然こういったカタチでの騒動は予測できることである。両社が株を取得して相手企業の強みを取り込もうとする理由は、新聞などで見る限りどの経営者も考えて当然と思われるアイディアだ。たとえばインターネットという巨大なメディア内の仮想商店街で勝ちつづける楽天が、番組企画と製作技術で圧倒的にパワーを持つテレビ局と業務提携することを考えることなどは至極当然な流れだと思う。
これまでの通念で、リーダー同士がお互いをわかり合い、何年もかけてすこしずつ両者の友好関係を育てる手法では、スピードの速い社会ではどんどんその価値が減ってしまう。経済界の新しい流れを喚起したという意味でも「株」の話題は大きい。
「株」という意味でもうひとつ。今年は企業の倫理感、社会的使命、いわゆるコンプライアンスという言葉が広まった。企業の信頼度を「株が上がった」あるいは「株が下がった」という言い方をする。
春の福知山線での列車脱線事故におけるJR西日本のニュース、秋口から話題になっている耐震強度偽造事件に見る社会的信頼への裏切りのニュースなどは、「謝って済む問題じゃない」企業の社会的な存在意義をも問われる問題だ。
12日の世相漢字が気になる。