土屋龍一郎のブログ

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矢野顕子は長野市に来ないのは?

2005-12-16 01:20:03 | Weblog
 「矢野顕子」のリサイタル2005を、妻と二人で観にいってきた。妻は中学生の頃から熱心な矢野顕子ファンだった。当時僕がキッスとかディープパープルとかかぐや姫やらチューリップだった頃である。まあ、妻もジャパンとか追っかけていたそうだから、何でもありの時代だったということですが。
 とにかくそんな妻に対して、遅咲きの矢野顕子ファンも私ではあるが、「Super Fork Song」で、ブームの「中央線」をカバーした辺から一気にはまってしまった。いつか本物の矢野顕子さんを観たいと思っていた。妻は松本で一度出前コンサートを観ている。NYに移住する前だ。
 今回は平日で、しかも場所は茅野という、長野から電車を2つも乗り継いで2時間かかる場所である。都区内の乗り換えとは訳が違う。小雪まじりの風が吹きすさび、乗り換えを逃すと30分くらい冷気と戦わなくてはならぬ修行の移動である。高速道路を使えばもっと気楽なのだが、雪でも降って速度制限などされてはたまらないので、今回は電車だ。
 茅野駅に隣接する茅野マルチホール(多目的ホールっていわないところが気持ちよい)は生楽器のための優れた施設だ。MCで矢野顕子さんも言っていたけれど新しくてばりばりの音がする新品の高級ピアノが置いてある。だから、矢野さんのリサイタルも指先のニュアンスまで感じるくらい気持ちのよい音を楽しむことができた。
 やっぱり「中央線」は観客にも人気があるらしくて、「宮沢和史くんより多く歌ってるんですが」という前フリだけで拍手がきたほどだ。矢野さんの身体もピアノも全部が歌っちゃっているのだ。あんなに素直に楽器が言うことを聞いたらいいなと思うくらい気持ちがよい。
 アンコールが終わって、1998年から仲良くしている茅野の今井君と「よう!」と言ったきり、ダッシュで帰りの各駅停車に乗って、折からの忘年会シーズンで酒臭い車両のにおいを我慢しながら長野へ戻った。
 それにしても矢野顕子さんは茅野へは2回目、松本も数回コンサートをしているけれど長野へは来た記憶がない。
 ピアノが悪いのか、会場がないのか、誰も呼ばないのか、あまり人気がないのか?
 今回、相当無理を押しての茅野ゆきだったけれど、長野の方が興行的にもおいしいと思うのですが・・・