土屋龍一郎のブログ

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給料袋

2005-12-22 12:36:05 | Weblog
 給料袋を受け取ると受領した印を押して返す。給料自体は銀行振込の時代だから、ぺらぺらとした明細書が入った給料袋とは名ばかりのぺらぺらとした封筒である。
 給料日が日曜日で、さらに23日(金)が祝日なので、22日には給料袋を受け取った。昔は、日数の短い2月の給料をもらって少し得した気分になったものだが、休日のやりくりで給料日前にもらう給料は、実は次の給料日までが長くなっただけの話なので、よろしくない。

 まあ、小さなことはともかくとして、1月分から毎月の給料日の受け取りの印を押しては返していた給料袋が12か月分の印を押されて、一年の役目を終了する。この、最後の12月の欄に印を押すと、毎年、ああ今年も一年間終わるのだという感じがする。さらに一年前にも、先月にも自分が存在していたのだという、まことに当然ではあるが不思議な現象も感じる。一年前や一ヶ月前に自分が存在していた痕跡が自分の身体に認められないせいかもしれない。
 そんなことを考えながら眺めていたら、ぺらぺらとした給料袋の方がむしろ存在感を持って、12個の赤い勲章をつけて、その表面がやけに威張って見えてきた。