こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。
夏期講習も終わり、2学期が始まりました。
受験生はそろそろ志望校を決めていく時期ですね。オープンスクールに行ったりしてより多くの情報を集め、もちろん私もそれを提供して一緒に決めていきます。ただ、こうして一生懸命探して、そしてそのために頑張って勉強して合格できた高校であっても、いざ入学してみると自分が想像していた学校とは全然ちがうってことは残念ながらありますね。ですがそうなったからといって絶望する必要なんてなく、そこで何か楽しみを見つける方法もありますし、そこを離れて別の場所に移る方法もあります。
こういうことは中学受験の場合はもっと多くなります。なぜなら小学生がそんな将来のことまで考えて学校選びをすることなんてできないからです。小学生の頃は中学受験の勉強をしていると学校の勉強なんて退屈になり、いい意味で優越感に浸れるでしょう。それがますます心地よくなり、また塾などに通った場合は他の受験生に負けたくないという強い気持ちから勉強に熱が入り、何時間も勉強します。「できるだけ偏差値の高い学校に合格したい」中学受験をする子どもたちが持つ自然な感情です。そして本人も親も、大学への進学率も高い中高一貫校へいけば高校受験もしなくていいし、大学受験に向けて無駄のない勉強もできるし、ますます学力が伸びると信じて中学受験をするのです。
でもその道は決して甘くはありません。まず受験戦争を勝ち抜いてきた子どもたちが集まる学校ですから、当たり前ですがレベルが高く、入ってからの競争はさらに厳しくなります。小学校での優越感なんてものはなくなり、勉強についていくので必死になります。膨大な課題が与えられ、授業の速度も大学受験を見据えてますのでめちゃくちゃ速く、ちょっと気を抜いてしまうと取り返しがつかなくなってしまいます。
中学生になり、精神的にも成長し、また視野も広がってきます。これまで勉強以外ほとんど何もしてこなかった子が、何か勉強以外のことに興味を持ち始めます。ふと周りを見ると、公立中学校に通う同年代の子は、クラブに遊びに恋愛にと、なんだか青春をしているのに自分は勉強しかしていない。このまま中学を卒業してもそのままエスカレーターで高校に行くことになるからまだまだ自由になるまでは長いなあと、高校受験してみようかな、そんな子どもも多いのではないでしょうか。
中学を辞めて他の高校を受験するというのはかなり勇気のいる決断です。ですがそのリスクを負ってでもチャレンジしたいとなったら基本的には応援してあげるべきだと私は思います。ただ私立中学校からの公立高校への受験となると、内申点のつけ方も公立中学校とはまったく異なりますし、不利になる点が多く、厳しい道のりであることに変わりはありません。
私は中高一貫校を否定しているのではありません。優秀な人材を育成するためには効果的な勉強プログラムですし、設備も充実していて環境は文句ありません。問題なのは中学受験で燃え尽きてしまった子や、勉強についていけなくなった子が行き場を失ってしまうことなんです。厳しい勉強にも耐えることができ、能力も高く、中学・高校と成績は優秀で、一流大学に合格できる子にとっては、こういう学校の存在は本当にありがたいのだと思います。しかし、半分以上の子はその競争から脱落してしまっているという現実をもっと私たちは知るべきです。
「中高一貫校だから勉強もレベルが高く、中学から大学受験を意識した授業をしてくれるから安心だ」なんて思ってはいけません。現実は高校受験なしで高校に上がれるため、中3になっても特に受験勉強をせず、受験勉強をするようになる公立中学校の3年生に学力で負けてしまう子がたくさん出ます。中学生になったときにあった圧倒的な差が、わずか2年ほどで追いつかれそして追い抜かれてしまうのです。
大学進学実績なんてのも当てになりません。多くの中高一貫校が、いくつかのコースを設けています。一番上のコースの生徒が大学の合格実績を稼いでいるだけで、そうではないコースの子は宣伝しているような大学には行けないのです。この学校に所属している限り大学進学は安心だなんてのは大きな間違いです。
中学受験がいけないものではなく、大きなリスクを負うものなんだと知っておかなければなりません。私立中学に合格したからもう大丈夫なのではなく、そこからが始まりなのです。勉強についていけなくなった生徒は、学校側からしたら大学の合格実績の役に立たないという判断をされてしまう可能性もあるので、ひどい扱いを受けることもあります。そして傷ついた子どもは不登校になったり、やる気を完全になくしてしまったり、そんな子がたくさんいます。
今、このような状態になっているすべての子どもたちが、何かそこで目標を見つけたり、違う道に光を見出してそっちに方向転換したり、いつか元気になり前を向いて歩いていくことができることを心から願っています。みんなまだ10代なんだ。ちょっと頑張りすぎたり、自信を打ち砕かれたりで疲れてるだけなんだ。これからきっと君たちにとってそれぞれが進むべき道が見えてくるはずだから、下を向いてばかりいずに、たまにでいいから上を向いて頑張れ!
ONE-SのHP
夏期講習も終わり、2学期が始まりました。
受験生はそろそろ志望校を決めていく時期ですね。オープンスクールに行ったりしてより多くの情報を集め、もちろん私もそれを提供して一緒に決めていきます。ただ、こうして一生懸命探して、そしてそのために頑張って勉強して合格できた高校であっても、いざ入学してみると自分が想像していた学校とは全然ちがうってことは残念ながらありますね。ですがそうなったからといって絶望する必要なんてなく、そこで何か楽しみを見つける方法もありますし、そこを離れて別の場所に移る方法もあります。
こういうことは中学受験の場合はもっと多くなります。なぜなら小学生がそんな将来のことまで考えて学校選びをすることなんてできないからです。小学生の頃は中学受験の勉強をしていると学校の勉強なんて退屈になり、いい意味で優越感に浸れるでしょう。それがますます心地よくなり、また塾などに通った場合は他の受験生に負けたくないという強い気持ちから勉強に熱が入り、何時間も勉強します。「できるだけ偏差値の高い学校に合格したい」中学受験をする子どもたちが持つ自然な感情です。そして本人も親も、大学への進学率も高い中高一貫校へいけば高校受験もしなくていいし、大学受験に向けて無駄のない勉強もできるし、ますます学力が伸びると信じて中学受験をするのです。
でもその道は決して甘くはありません。まず受験戦争を勝ち抜いてきた子どもたちが集まる学校ですから、当たり前ですがレベルが高く、入ってからの競争はさらに厳しくなります。小学校での優越感なんてものはなくなり、勉強についていくので必死になります。膨大な課題が与えられ、授業の速度も大学受験を見据えてますのでめちゃくちゃ速く、ちょっと気を抜いてしまうと取り返しがつかなくなってしまいます。
中学生になり、精神的にも成長し、また視野も広がってきます。これまで勉強以外ほとんど何もしてこなかった子が、何か勉強以外のことに興味を持ち始めます。ふと周りを見ると、公立中学校に通う同年代の子は、クラブに遊びに恋愛にと、なんだか青春をしているのに自分は勉強しかしていない。このまま中学を卒業してもそのままエスカレーターで高校に行くことになるからまだまだ自由になるまでは長いなあと、高校受験してみようかな、そんな子どもも多いのではないでしょうか。
中学を辞めて他の高校を受験するというのはかなり勇気のいる決断です。ですがそのリスクを負ってでもチャレンジしたいとなったら基本的には応援してあげるべきだと私は思います。ただ私立中学校からの公立高校への受験となると、内申点のつけ方も公立中学校とはまったく異なりますし、不利になる点が多く、厳しい道のりであることに変わりはありません。
私は中高一貫校を否定しているのではありません。優秀な人材を育成するためには効果的な勉強プログラムですし、設備も充実していて環境は文句ありません。問題なのは中学受験で燃え尽きてしまった子や、勉強についていけなくなった子が行き場を失ってしまうことなんです。厳しい勉強にも耐えることができ、能力も高く、中学・高校と成績は優秀で、一流大学に合格できる子にとっては、こういう学校の存在は本当にありがたいのだと思います。しかし、半分以上の子はその競争から脱落してしまっているという現実をもっと私たちは知るべきです。
「中高一貫校だから勉強もレベルが高く、中学から大学受験を意識した授業をしてくれるから安心だ」なんて思ってはいけません。現実は高校受験なしで高校に上がれるため、中3になっても特に受験勉強をせず、受験勉強をするようになる公立中学校の3年生に学力で負けてしまう子がたくさん出ます。中学生になったときにあった圧倒的な差が、わずか2年ほどで追いつかれそして追い抜かれてしまうのです。
大学進学実績なんてのも当てになりません。多くの中高一貫校が、いくつかのコースを設けています。一番上のコースの生徒が大学の合格実績を稼いでいるだけで、そうではないコースの子は宣伝しているような大学には行けないのです。この学校に所属している限り大学進学は安心だなんてのは大きな間違いです。
中学受験がいけないものではなく、大きなリスクを負うものなんだと知っておかなければなりません。私立中学に合格したからもう大丈夫なのではなく、そこからが始まりなのです。勉強についていけなくなった生徒は、学校側からしたら大学の合格実績の役に立たないという判断をされてしまう可能性もあるので、ひどい扱いを受けることもあります。そして傷ついた子どもは不登校になったり、やる気を完全になくしてしまったり、そんな子がたくさんいます。
今、このような状態になっているすべての子どもたちが、何かそこで目標を見つけたり、違う道に光を見出してそっちに方向転換したり、いつか元気になり前を向いて歩いていくことができることを心から願っています。みんなまだ10代なんだ。ちょっと頑張りすぎたり、自信を打ち砕かれたりで疲れてるだけなんだ。これからきっと君たちにとってそれぞれが進むべき道が見えてくるはずだから、下を向いてばかりいずに、たまにでいいから上を向いて頑張れ!
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