こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。
小・中学生の頃はそれなりに勉強もでき、「もしかして天才かも」とイタイ考えを持っていましたが(笑)、高校に入ってからは見事に打ちのめされました。私より学力の高い子なんていくらでもいましたし、「ああ、これは絶対に敵わないな」と戦意喪失するほど、私とは歴然とした力の差がある子もたくさんいました。彼らはただ勉強ができるというわけではなく、なんといえばいいのか、頭がいいのですね。生まれ持った才能というか、努力だけではこの差は埋まらないだろうと気づきました。
私は大学受験で2浪しながらも、第一志望に合格することはできませんでした。もう1年勉強していたら…?そう考えることはほとんどありませんでした。というも、受験勉強はもう十分やるだけのことはしましたし、これ以上長く続けたところで多少の上昇は見込めたかもしれませんが、合格までは届かなかったはずです。これが私の限界でした。
この差ってなんだろうと考えたときに、これは努力の差ではなく頭の差なんだと感じました。頑張っても追いつくことができないもともとの能力の差、遺伝の力なんだと思いました。現在でもまだ十分にはわかっていないことも多いようですが、中学生の学力の40%ほどが遺伝で説明できるという専門家もいます。
ですが少なくとも残りの60%は遺伝ではなく生まれてからの環境や努力で差がつくということですよね。私は中学生を指導することが多いのですが、おそらく能力はあるのだろうけれどもテストの点数はよくないという生徒はよくいます。いい能力をもらって生まれてきたのだけれども、それを発揮できていないのですね。原因はいくつもあると思いますが、今回はそのうちの1つについて話をしようと思います。
学力の高い子は勉強に対する意欲も高く勉強時間も多いですが、そうではない子は意欲も低く勉強時間も少ないです、そうなると当然、両者の学力差はますます広がってきます。どこでこの差が生まれてくるのでしょうか?
まず簡単な話で、テストで95点とった子がいたとします。「もうあと5点で100点だ。次こそ頑張って100点を目指そう!」
うん、これはよくわかる。モチベーションはさらに上がるでしょう。
テストで5点しかとれなかった子はどうでしょうか。「100点まであと95点もあるわ。こんなん無理に決まってるやん!もう勉強やーめた!」
うん、これもよくわかる。目標が遠すぎて何をどうしたらいいのかわからなくなるんですね。
つまり、学力の差が広がる原因の1つはこれなんです。勉強するから成績がいいというよりも、いい成績をとるから勉強がはかどるんです。
「それならば、5点しかとれない子が10点取れたときにはいっぱい褒めてあげてモチベーション向上させればいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、そんなうまくはいきません。もちろん20年間私はこれを実践してきました。しかし、子どもはわかっているんです。「褒めてくれているけれど、所詮自分の点数はたったの10点なんだ。周りと比べて自分の点数は低すぎる。勉強しても自分の力はこんなもんやな」と。
ですから、10点や20点の点数の子に「もっといっぱい勉強しなさい!」と言ってもするはずないのです。「やってもできない。どうせいくら頑張っても50点くらいしかとれないはずや。」と諦めてしまっているのですから。
「あの子はよく勉強するしエライわー。あんたもあの子を見習いなさい」そんなこと子どもに言ったことはありませんか?勉強する子は確かにエライのでしょうが、おそらくお子さんも90点を初めからとれていれば、同じように勉強していたはずですよ。
こう考えると、やはりスタートが肝心ですね。よいスタートをきれれば、自然と勉強に対する意欲は高まり結果的によい成績となりやすいです。ですから子育ての段階からの子どもとの接し方というのは大切だと思います。バリバリの英才教育なんて必要ないと思いますが、いろんな能力を伸ばしてあげるためにも一緒に遊びながら学ぶという時間は必要でしょう。
また、能力的にどうしても80点や90点がとれない子もいます。それは生まれもっての能力の問題かもいれません。そういう子どもに勉強や学力がすべてだという価値観を植え付けてしまうと、まったく自己肯定できない人間になってしまう恐れがあります。勉強することは確かに大切だと思いますので、勉強をさせてあげる方向で間違いはないのですが、点数だけにこだわりすぎてしまうと、本来育つべき向上心がなくなってしまい、何かをやり遂げるという力も身につきません。
勉強以外のことで何か子どもが自信を持って生きていける拠り所をいっしょに探してあげること、それさえできれば、自分はダメな人間なんだと自己否定することなく、30点から40点に点数が上がれば素直に喜ぶことができ、勉強のモチベーションもしっかり維持できるようになります。
どうしてもテストの点数だけに目がいってしまいますが、もっと広い視野で、もっともっと先の子どもの将来を見据えて、子どもと関わっていくことが大切だと思います。子どもを頑張らせることと苦しませることは、まったく違うことですので。
最後に、台風の影響で大阪は大きな被害を受けました。辛かったり、しんどかったりしますが、しっかり前を向いてみんなで力を合わせて乗り切っていきましょう!
ONE-SのHP
小・中学生の頃はそれなりに勉強もでき、「もしかして天才かも」とイタイ考えを持っていましたが(笑)、高校に入ってからは見事に打ちのめされました。私より学力の高い子なんていくらでもいましたし、「ああ、これは絶対に敵わないな」と戦意喪失するほど、私とは歴然とした力の差がある子もたくさんいました。彼らはただ勉強ができるというわけではなく、なんといえばいいのか、頭がいいのですね。生まれ持った才能というか、努力だけではこの差は埋まらないだろうと気づきました。
私は大学受験で2浪しながらも、第一志望に合格することはできませんでした。もう1年勉強していたら…?そう考えることはほとんどありませんでした。というも、受験勉強はもう十分やるだけのことはしましたし、これ以上長く続けたところで多少の上昇は見込めたかもしれませんが、合格までは届かなかったはずです。これが私の限界でした。
この差ってなんだろうと考えたときに、これは努力の差ではなく頭の差なんだと感じました。頑張っても追いつくことができないもともとの能力の差、遺伝の力なんだと思いました。現在でもまだ十分にはわかっていないことも多いようですが、中学生の学力の40%ほどが遺伝で説明できるという専門家もいます。
ですが少なくとも残りの60%は遺伝ではなく生まれてからの環境や努力で差がつくということですよね。私は中学生を指導することが多いのですが、おそらく能力はあるのだろうけれどもテストの点数はよくないという生徒はよくいます。いい能力をもらって生まれてきたのだけれども、それを発揮できていないのですね。原因はいくつもあると思いますが、今回はそのうちの1つについて話をしようと思います。
学力の高い子は勉強に対する意欲も高く勉強時間も多いですが、そうではない子は意欲も低く勉強時間も少ないです、そうなると当然、両者の学力差はますます広がってきます。どこでこの差が生まれてくるのでしょうか?
まず簡単な話で、テストで95点とった子がいたとします。「もうあと5点で100点だ。次こそ頑張って100点を目指そう!」
うん、これはよくわかる。モチベーションはさらに上がるでしょう。
テストで5点しかとれなかった子はどうでしょうか。「100点まであと95点もあるわ。こんなん無理に決まってるやん!もう勉強やーめた!」
うん、これもよくわかる。目標が遠すぎて何をどうしたらいいのかわからなくなるんですね。
つまり、学力の差が広がる原因の1つはこれなんです。勉強するから成績がいいというよりも、いい成績をとるから勉強がはかどるんです。
「それならば、5点しかとれない子が10点取れたときにはいっぱい褒めてあげてモチベーション向上させればいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、そんなうまくはいきません。もちろん20年間私はこれを実践してきました。しかし、子どもはわかっているんです。「褒めてくれているけれど、所詮自分の点数はたったの10点なんだ。周りと比べて自分の点数は低すぎる。勉強しても自分の力はこんなもんやな」と。
ですから、10点や20点の点数の子に「もっといっぱい勉強しなさい!」と言ってもするはずないのです。「やってもできない。どうせいくら頑張っても50点くらいしかとれないはずや。」と諦めてしまっているのですから。
「あの子はよく勉強するしエライわー。あんたもあの子を見習いなさい」そんなこと子どもに言ったことはありませんか?勉強する子は確かにエライのでしょうが、おそらくお子さんも90点を初めからとれていれば、同じように勉強していたはずですよ。
こう考えると、やはりスタートが肝心ですね。よいスタートをきれれば、自然と勉強に対する意欲は高まり結果的によい成績となりやすいです。ですから子育ての段階からの子どもとの接し方というのは大切だと思います。バリバリの英才教育なんて必要ないと思いますが、いろんな能力を伸ばしてあげるためにも一緒に遊びながら学ぶという時間は必要でしょう。
また、能力的にどうしても80点や90点がとれない子もいます。それは生まれもっての能力の問題かもいれません。そういう子どもに勉強や学力がすべてだという価値観を植え付けてしまうと、まったく自己肯定できない人間になってしまう恐れがあります。勉強することは確かに大切だと思いますので、勉強をさせてあげる方向で間違いはないのですが、点数だけにこだわりすぎてしまうと、本来育つべき向上心がなくなってしまい、何かをやり遂げるという力も身につきません。
勉強以外のことで何か子どもが自信を持って生きていける拠り所をいっしょに探してあげること、それさえできれば、自分はダメな人間なんだと自己否定することなく、30点から40点に点数が上がれば素直に喜ぶことができ、勉強のモチベーションもしっかり維持できるようになります。
どうしてもテストの点数だけに目がいってしまいますが、もっと広い視野で、もっともっと先の子どもの将来を見据えて、子どもと関わっていくことが大切だと思います。子どもを頑張らせることと苦しませることは、まったく違うことですので。
最後に、台風の影響で大阪は大きな被害を受けました。辛かったり、しんどかったりしますが、しっかり前を向いてみんなで力を合わせて乗り切っていきましょう!
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