個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

できないことを見つけることも大事

2018-12-01 09:51:37 | 教室から
おはようございます。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

一気に寒くなりましたね。あわてて暖房器具を物置から出しました。これ以上寒くなってほしくないですが、まだ冬は始まったばかり、防寒グッズそろえて覚悟しとかないとですね。

こんな寒い中、頑張って来てくれている生徒たちの気持ちに応えるためにも、勉強の準備はもちろんですが、いつも健康でいなければならないな、と反省しています。というのも、またウォーキングをサボってしまっていて、体重もこの数ヶ月で6㎏も増えちゃいました。毎日は難しくても、ウォーキングは無理でも、軽い体操だけでも健康のためにしていこうと思います。

ここ数年はサッカー以外でテレビを見ることはずいぶんと減りましたが、最近は「僕らは奇跡でできている」というドラマにハマっています。ドラマ内では明確な表現はしていませんが、主人公である高橋一生さん演じる生物学者は少し変わっている人、いわゆる軽度の発達症であると想像されます。そんな彼が、自らの経験を通じて(幼少期にかなり苦しく悲しい思いをしたことは明らかにされていますが)、見つけた答えや考え方を語ってくれるのですが、それがどれも心に響くものばかりなんです。

「みんなと同じことができない自分が大嫌いだった」「ウサギは自分がすごいんだぞと他人に認めてもらいたいから走っている」「カメは初めから競争なんてしていない。ただ歩くのが好きだから、歩いて見える世界を楽しむために歩いている。ウサギのことなんて視界に入っていない」「今は、自分の好きなことができて有難いです」「どうして〇〇しなければならないと思うことをするんですか?したくないことはやめればいいのに」「誰にでもできることをできても、すごくないんですか?」

うろ覚えで細かい表現は違っているかもしれませんが、ニュアンスは伝わると思います。「ああ、なるほどなあ」と気づくことが多くあります。

「やればできるんだから!」これもドラマでの会話ですが、この言葉は子どもをとても傷つけてしまう場合もあるんですよね。じゃあ、やってもできない自分はなんなんだろう?って。どうして自分は、どうして自分だけができないのだろう? 自分はダメな人間なんだ。まったく自己肯定感のない人間になってしまいます。

人間には生まれ持った能力の差は確実にあります。努力したからといって全員が同じ場所にたどり着くことなんてできません。その場所が大人から見るととても低く簡単に行ける場所に見えるかもしれませんが、そこにたどり着く能力のない子もいるんです。自分の目線ではなく、その子の目線で考えるというのはとても大切なことなんです。

「なぜこの子は漢字が覚えられないんだろう?」努力が足りないからだ!もっと勉強時間を増やさなければ!
すぐにそういう結論を出すのは危険です。自分が覚えられたからといって、他のみんなも同じようにできるとはかぎりません。どうして漢字を覚えることができないのか、その原因をちゃんと考えなければなりません。そこをクリアにしないと、間違った認識で子どもに接していてもよい結果には絶対にならないんです。

そもそも、みんなができることができないってそんなにダメなことでしょうか?みんなができることをできた方が、そりゃあ安心でしょう。でもだからといって、できないもんはできないですし、何かができないということは、逆に他の何かができる可能性もあるわけです。できないことばかりに目を向けるのではなく、できるものをもっと探してあげてはどうでしょうか?もしかすると、これまで気づかなかった才能を発見できるかもしれませんよ。

人間は生きていく中で数えきれないほど多くの能力が求められます。それは別に仕事をするうえでの能力だけでなく日常生活でも求められます。私がもっと「一度決めたらやり通す」という能力があったら、禁煙するのに30回以上も失敗していません。たまたまこの年まで健康でいることができていますが、もしかしたらタバコが原因で体を壊していたかもしれません。

私が「使ったものは元の場所になおす。部屋をきれいにする」という能力を持っていたら、20年間も自宅の部屋を掃除しないなんてことはなかったはずです。40歳のときに部屋の掃除をしたら高校生のときのノートや、友人から借りたままになっていたファミコンのカセットやCDがたくさん出てきました。こんな人と友達になりたいですか?(笑)

かなり脱線してしまいましたが(笑)、他人がどうこうではなく、自分がどうありたいか、どう自分らしく生きていくのかそれを見つけることが幸せにつながるでしょうし、その手伝いをするのが大人の役目ではないでしょうか。

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