こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。
私はサッカーや競馬が好きでテレビでもよく見ます。サッカーの試合では、バルセロナの試合のときにはそれほどでもないのですが、日本代表の試合を見ると「下手くそやなー。なんや今のパスは?」「なんでそこでシュートにいくかなあ?こっちに、どフリーの選手がいるやん!」「守備が軽すぎるわ!」などど評論家気取りで批判してます。
競馬になるともっと言葉はキツくなり(お金がかかってますんで(笑))、「仕掛けんのが遅いねん!だからお前は2流なんや!」「外国人騎手にばかり勝たれて悔しくないんか!意地を見せろや!」など負けたときは自分の予想の反省をせず、騎手のせいにします。家族からは「そんなに言うんやったら、あんたできるんか?」などとわけのわからないツッコミを入れられますが、当然できるはずもなく、こういう文句を言うのも含めて、エンターテイメントとして楽しんでいるんですよね。ですから、サッカー選手や騎手の方とお会いできたときには、普段あれほど文句ばかり言っているのに、「いつもすごいプレーで感動してます!頑張てっください!握手してください!」と態度を急変させます(笑)。
それは心の中では、サッカー選手や騎手をとても尊敬していますし、私の想像なんかはるかに超える努力をされているのだろうなと思ってるからです。
それはべつにプロのスポーツ選手に限らず、他の職業の人に対してもそうです。私は塾の講師をしていますから、同業者の方々がどういう仕事をしていて、どういう苦労をされているのかは、だいたいわかりますが、それでもやはり個人差もありますので、細かいところまではわかりません。それが異なる業種の人だったら、なおさらわかりません。ですから、私は自分自身が経験したことのない仕事をしている人たちに対して「楽そうな仕事でええなー」「ストレスなんてないやろ?」なんてことは言えません。いくら楽そうに見えたとしても、私が知らないだけで、絶対にいろんな苦労をされているはずなんです。
そういう意味では、私は「ひきこもり」の人に対しても「毎日が休みでええなあ」とは言うことができません。「ひきこもり」の人たちも、彼らなりの苦しさやしんどさが必ずあるからです。特に、私は「ひきこもり」を経験しています。大学卒業後の約3年間ひきこもっていました。ひきこもっている状態の苦しさや不安、寂しさなどは経験しており、彼らの気持ちもある程度はわかっているつもりです。
だれかが私に「塾の仕事って楽でええよなあ。授業も夕方からやし、毎年同じこと教えるだけやしな。それで夏期講習や冬期講習っていう臨時収入もあるんやから」なんてことを言われたら、私もカチンとくるでしょうね。私は塾の仕事をしたいからしていて、自分では天職だとも思っています。ストレスもほぼないですし、基本的に毎日楽しく仕事をさせていただいています。ですが、授業の準備や問題作成など、授業時間以外での作業が多く時間的な余裕がありません。また座っている時間も長いので腰痛が酷くなっています。「授業だけしているわけでもないし、その授業もどれほど力を入れてしてるのかわからんやろ?」と心の中では思うでしょうが、それをいちいち相手には言わないでしょうね。
それは言ったところで、経験したことのない人にどこまで伝わるのか疑問ですし、なによりだれかに認めてもらいたいから仕事をしているわけでもありませんから。自分で好きな仕事を選び、やりたいことをしているわけですから、それで十分なんです。だから、だれかに俺の苦労や頑張りをわかってほしいなんて、これっぽちも思いません。
先日テレビで「ひきこもり」問題をあつかっている番組がありました。たまたま録画していたのを見たのですが、その中で1つ気になった言葉がありました。それは、「元・ひきこもり」の方の意見なのですが、「ひきこもりだって辛くて苦しいんだ。なのに、世間からは「甘えているだけ」や「毎日が休みでいいよな」など言われる。一度ひきこもりをしてみてほしいよ。どれだけ辛くてしんどいか!だれもが、ひきこもりをできるわけじゃないんだよ!」細かくは覚えていませんが、だいたいこんな内容だったと思います。
私はこの言葉を聞いたとき「だから、「ひきこもり」の偏見はいつまでたっても変わらないんだよ!」と思いました。同じ「ひきこもり」経験者として気持ちはよくわかります。「ひきこもり」の中には、ただの「甘えやサボり」ではなく、本当に自分ではどうしようもなく、苦しくてもがいていて、毎日悩み続けている人もいるでしょう。ですが、だからといって、あなたは「毎日、一生懸命何かのため、何かを守るために歯を食いしばって働いている人の気持ちはわからないでしょう?だってあなたは働いたことがないから」
自分の今の苦しさやしんどさを、だれかにわかってもらいたい、その気持ちは十分に理解できます。冷たい世間に対しての怒りもあるでしょう。ですが、もっと言い方を考えなければなりません。「自分だけが苦しい」のではありません。「自分も苦しい」のです。
それなのに、「自分だけが苦しい」という表現の仕方をすれば、そりゃ反発は起きてしまいますよね。「ひきこもり」に対する世間の見方を変えていくのなら、まずはその当事者・元当事者・支援者の人たちが、ここを変えていかなければならないでしょう。私は心から「ひきこもり」に対する偏見が変わってほしいと心から望んでいるからこそ、よけいに今回はそう思いました。
ONE-SのHP
私はサッカーや競馬が好きでテレビでもよく見ます。サッカーの試合では、バルセロナの試合のときにはそれほどでもないのですが、日本代表の試合を見ると「下手くそやなー。なんや今のパスは?」「なんでそこでシュートにいくかなあ?こっちに、どフリーの選手がいるやん!」「守備が軽すぎるわ!」などど評論家気取りで批判してます。
競馬になるともっと言葉はキツくなり(お金がかかってますんで(笑))、「仕掛けんのが遅いねん!だからお前は2流なんや!」「外国人騎手にばかり勝たれて悔しくないんか!意地を見せろや!」など負けたときは自分の予想の反省をせず、騎手のせいにします。家族からは「そんなに言うんやったら、あんたできるんか?」などとわけのわからないツッコミを入れられますが、当然できるはずもなく、こういう文句を言うのも含めて、エンターテイメントとして楽しんでいるんですよね。ですから、サッカー選手や騎手の方とお会いできたときには、普段あれほど文句ばかり言っているのに、「いつもすごいプレーで感動してます!頑張てっください!握手してください!」と態度を急変させます(笑)。
それは心の中では、サッカー選手や騎手をとても尊敬していますし、私の想像なんかはるかに超える努力をされているのだろうなと思ってるからです。
それはべつにプロのスポーツ選手に限らず、他の職業の人に対してもそうです。私は塾の講師をしていますから、同業者の方々がどういう仕事をしていて、どういう苦労をされているのかは、だいたいわかりますが、それでもやはり個人差もありますので、細かいところまではわかりません。それが異なる業種の人だったら、なおさらわかりません。ですから、私は自分自身が経験したことのない仕事をしている人たちに対して「楽そうな仕事でええなー」「ストレスなんてないやろ?」なんてことは言えません。いくら楽そうに見えたとしても、私が知らないだけで、絶対にいろんな苦労をされているはずなんです。
そういう意味では、私は「ひきこもり」の人に対しても「毎日が休みでええなあ」とは言うことができません。「ひきこもり」の人たちも、彼らなりの苦しさやしんどさが必ずあるからです。特に、私は「ひきこもり」を経験しています。大学卒業後の約3年間ひきこもっていました。ひきこもっている状態の苦しさや不安、寂しさなどは経験しており、彼らの気持ちもある程度はわかっているつもりです。
だれかが私に「塾の仕事って楽でええよなあ。授業も夕方からやし、毎年同じこと教えるだけやしな。それで夏期講習や冬期講習っていう臨時収入もあるんやから」なんてことを言われたら、私もカチンとくるでしょうね。私は塾の仕事をしたいからしていて、自分では天職だとも思っています。ストレスもほぼないですし、基本的に毎日楽しく仕事をさせていただいています。ですが、授業の準備や問題作成など、授業時間以外での作業が多く時間的な余裕がありません。また座っている時間も長いので腰痛が酷くなっています。「授業だけしているわけでもないし、その授業もどれほど力を入れてしてるのかわからんやろ?」と心の中では思うでしょうが、それをいちいち相手には言わないでしょうね。
それは言ったところで、経験したことのない人にどこまで伝わるのか疑問ですし、なによりだれかに認めてもらいたいから仕事をしているわけでもありませんから。自分で好きな仕事を選び、やりたいことをしているわけですから、それで十分なんです。だから、だれかに俺の苦労や頑張りをわかってほしいなんて、これっぽちも思いません。
先日テレビで「ひきこもり」問題をあつかっている番組がありました。たまたま録画していたのを見たのですが、その中で1つ気になった言葉がありました。それは、「元・ひきこもり」の方の意見なのですが、「ひきこもりだって辛くて苦しいんだ。なのに、世間からは「甘えているだけ」や「毎日が休みでいいよな」など言われる。一度ひきこもりをしてみてほしいよ。どれだけ辛くてしんどいか!だれもが、ひきこもりをできるわけじゃないんだよ!」細かくは覚えていませんが、だいたいこんな内容だったと思います。
私はこの言葉を聞いたとき「だから、「ひきこもり」の偏見はいつまでたっても変わらないんだよ!」と思いました。同じ「ひきこもり」経験者として気持ちはよくわかります。「ひきこもり」の中には、ただの「甘えやサボり」ではなく、本当に自分ではどうしようもなく、苦しくてもがいていて、毎日悩み続けている人もいるでしょう。ですが、だからといって、あなたは「毎日、一生懸命何かのため、何かを守るために歯を食いしばって働いている人の気持ちはわからないでしょう?だってあなたは働いたことがないから」
自分の今の苦しさやしんどさを、だれかにわかってもらいたい、その気持ちは十分に理解できます。冷たい世間に対しての怒りもあるでしょう。ですが、もっと言い方を考えなければなりません。「自分だけが苦しい」のではありません。「自分も苦しい」のです。
それなのに、「自分だけが苦しい」という表現の仕方をすれば、そりゃ反発は起きてしまいますよね。「ひきこもり」に対する世間の見方を変えていくのなら、まずはその当事者・元当事者・支援者の人たちが、ここを変えていかなければならないでしょう。私は心から「ひきこもり」に対する偏見が変わってほしいと心から望んでいるからこそ、よけいに今回はそう思いました。
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