個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

夢や目標を見つけるのも人生の楽しみの1つですよね

2018-09-21 10:41:01 | 教室から
こんにちは。堺市西区上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

秋分の日か近づいてきて、日中はまだ蒸し暑いですが、朝晩はずいぶんと涼しくなってきましたね。「夏の間は、暑いし熱中症になったらいけないんで、涼しくなってから再開しよう」と自分の都合のいい言い訳をして逃げていたウォーキングをいつから始めようかと考え中です。考えてる暇があれば、早く始めろよって自分でも思うのですが(笑)。「週に2,3回ウォーキングをする」というハードルの低い目標ですら継続・達成するのはなかなか難しいもんです。


大人たちは子どもに言います。「夢や目標を持ちなさい。それに向けて頑張ることが素晴らしい。それもほとんど努力なしに到達できる目標ではなく、もっと高い目標を持ちなさい」と。

確かに正しくて良いことなのでしょう。でもこれってしんどくないですか? 息苦しいというか、堅苦しいというか。「夢や目標がない自分はどうすればいいのだろう? 将来の夢は?って聞かれたときには無理やり何か答えないといけない。高い目標を持たないと成長できないって言われるけれど、そんな高い目標なんて自分には持てないよ。ああ、やっぱり自分はダメな人間なんかな。」

いやいや、そんなことないんですよ。まだ中学生や高校生の段階で夢を持つことなんて難しいですよね。特に現実的にものごとを考える子であれば、よけいに夢を持ちにくくなります。それに夢なんて人に言われて持つものなんかではなくて、そして別に何個も持つ必要もなくて、これから人生を歩んでいく中で、何か1つ「これだ!」というものに出会えることができればそれは幸せなことだと思います。そういうものに出会えたときには、きっと自然に頑張ることができるはずです。私がバイトもすぐ辞め、就職した仕事もすぐ辞めたのに、この塾の仕事と出会えてからは全力投球で頑張れているように。

目標にしてもそうです。すぐに達成できそうなところを目標にして何が悪いのでしょうか?だれもがみんな、高い志を持って目標達成のためには努力を惜しまず頑張れる人間ではありません。しかも「勉強する」ということに関しては頑張れない子の方が多いと思います。というのも、この勉強の先に何があるのか、それが見えていない子にとっては勉強する意味がわかっていない中でどうやって目標をつくれというのでしょうか?

〇〇高校に進学して、〇〇大学の〇学部で勉強し、卒業後は〇〇で働くという明確なプランがあれば話は別です。はっきりとその道筋は見えているので、多少高い目標だったとしても頑張れる可能性は高くなるでしょう。しかし、そうでない子にとっては、勉強というのは「なんとなくできた方がいいとは思う」という程度で、勉強する理由も「親に怒られるから」「点数が悪いとバカにされるから」といった消極的なものですので、高い目標を設定したところで、すぐに気持ちが負けてしまい途中であきらめてしまいます。こういう子をみると情けなく感じる方もおられると思いますが、そうじゃないんです。自然な反応なんです。

ちょっと手を伸ばせば届くようなところに目標を置いて、それに向けて進んでいくというのも私はとても素晴らしいことだと思います。「そんなことでは成長しない?」そんなことありません。少しずつ少しずつ成長しているんですよ。比較的簡単な目標であっても、それを達成したときの喜びや充実感はきっと得ることができるのです。それが自己肯定感につながり、大きな成長につながっていきます。初めからキツイ目標にしてしまって、達成できなかったときの挫折感や敗北感を味わい、それがきっかけで学校にいくことができなくなるかもしれない、そんな大きなリスクを背負う必要なんてないんですよ。

不登校の子どもが、月に1回だけ学校に行く。教室に入らなくてもとりあえず校門をくぐってみる。この目標だって素晴らしいですよね。今までまったく行くことができなかった子どもが、月に1回でも行くという目標を立てたのですから。目標達成できれば、それが月2回に、週に1回にとなっていくかもしれません。目標達成できなかったとしても、またもう一度やり直せばいいんです。何回だってやり直すことはできるんです。

子どもって1人1人まったく異なった能力や特徴を持っています。当たり前のことですが、この当たり前のことを大人は忘れがちで、全員に同じものを求めようとしてしまいます。同じ年齢であっても成長速度も何もかもし違うわけですから、その要求に応えることができない子どもがいて当然なんです。大切なことは、他人と比較するのではなく、しっかりとその子と向き合うことだと思います。

私は塾の講師で生徒たちに勉強を教えています(たまに雑談も入りますが)。学力は生徒によってずいぶんと差があります。生まれ持っての能力の差もあれば、努力の差もあります。ですから全員に同じことなんてまったく求めていませんし全員に同じ教え方なんて絶対にしません。それぞれが目指す着地点にたどり着けるように、最も効果的なサポートをしよう、そう心がけています。何も先が見えていない生徒とは一緒に探せばいい。どっちが上でどっちが下なんて次元の話ではありません。子どもたちをサポートするということは、何かを押し付けるのではなく、一緒に歩んでいくことだと思います。

ONE-SのHP



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