個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

幸せを願っているからこそ

2018-04-05 10:53:33 | 教室から
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

日本の人口は将来的に減少すると予測されていますが、それでも現在1億3000万人ほどいます。それだけの数がいるのに、絶対に同じ人間がいないことってなんだか不思議ですよね。同姓同名はいますが、顔や性格、育ってきた環境や経験、それぞれみんな違うんですよね。これほど自分とは異なる人間がいるのですが、一生のうちで出会うことができる人はそのうちほんの一握りです。出会えたこと自体が奇跡のようなものです。この1億3000万人の人と、「はじめまして、松下です。よろしくお願いします」という挨拶を5秒ずつしていくだけでも、約20年もかかってしまうわけですから。

そう考えると、こうして奇跡的に出会えた人たちとの縁を大切にし、「自分がこの人たちにできることはなんだろうか?」「何か役に立ちたいな」と自然とそんな気持ちになってきます。

といっても1億3000万人もの様々なタイプの人がいるわけですから、現実にはどうしても気が合わない人が存在します。みなさまも、職場の人、近所の人などでそういう人がいるのではないでしょうか。

そういう人と、どう付き合っていくかで人生の楽しさが大きく変わってくると思うのですが、これが難しいんですよね。私も若いころ、特に学生時代は同級生や先生とよく衝突しました。かなり友達が少ない方でしたので、私の方が変わっていたのでしょうが、どうしても合わない同級生や先生に対して文句を言ったり、腹を立てたりしていました。

ですが、年を取っていくにしたがって、少しずつそれは減っていきました。大人になって精神が成長したわけでもなく、他人と衝突したり怒ったりすることは、かなりエネルギーを消費するため、若いときにはできていましたが、年を取りそのエネルギーがなくなっただけなのです。

エネルギーもそうですが、大人になると、自由な時間が少なくなっていきます。限られたエネルギーや時間を、自分と気の合わない人のために使うのではなく、友人や家族といった大切な人のために使いたい、そう考えることによってとても楽になりました。自分にとって、どうでもいい人ではなく大切な人だからこそ、言いにくいことであってもしっかり伝える。一時的に険悪な関係になったとしても、時間とエネルギーをたくさん使ったとしても、どうでもよくない人だからこそ、しっかり伝える。どうでもいい人に貴重な時間とエネルギーを使うのはもったいないですよね。

親にとって、自分の子どもというのはだれよりも大切な人ですよね。どうでもいい、どうなってもいいなんて思っている親なんていないでしょう。子どもの幸せを心から願い、できるだけ不安や苦労を取り除いてあげたい、そのためなら自分はどんな苦労をしてもいいと、そう考えている人がほとんどでしょう。だからこそ、自分の子どもには、ときに厳しく注意したり怒ったりするんです。他人の子どもにそこまで注意しませんよね。

親は、子どもよりたくさんのことを経験しています。もちろん学生時代のテストや受験、そして社会に出てからの楽しさや厳しさ、その中で多くの知識を得たはずです。そうした貴重な経験をもとに、自分の子どもに幸せになってもらいたいから、子どもを導いていくのです。習い事や勉強させることがそうです。わざわざお金を払ってまで子どもにさせるというのは、それが子どもの将来に少しでも役立つと経験でわかっているからです。そしてまた、言葉でもいろんなことを子どもに伝えていきます。「勉強をもっと頑張らないといけない」「大学に進学するべきだ」「逃げてはいけない」などなど、これもまた子どもの幸せを願ってるからこそ出てくる言葉であり、そしてその言葉は、経験からくるものでしょうから、おそらく正しいのです。

しかし一方で子どもは、人生をスタートしたばかりで、ほとんど何も経験していない状態です。幼いころは、なんでも親の言うとおりに行動していた子どもも、だんだんと自分の力で考えるようになり、自分の意見を持つようになります。そこで、親の方針と子どもの進みたい道が一致する場合は何も問題ないのですが、そうではないときに対立が生じます。反抗期と呼ばれるのもこの対立の一種かもしれません。親は子どものためを思っているから、言うことをきかなくても、あきらめずに何度も何度も子どもに注意をしたり怒ったりします。しかし、子どもは現時点での自分の経験だけでは、親の言っていることのすべてを理解できるはずもなく、「自分には自分の考えがあるんだ!親の考え方は古い!」となってしまいます。

どちらの気持ちも、とてもよくわかります。どちらも正しいのだと思います。親と子どもとでは、住んでいる世界が違いますので、意見が違っていて当たり前なのではないでしょうか。ただ、こうして言い合いになったり、ケンカしたりするということは、それだけ真剣に子どもと向き合っているということですので、エネルギーは使うでしょうが、私は大切なことだと思います。

1つ付け加えると、いくら親子でも考え方や価値観が一緒になりません。親が考える幸せが、子どもの幸せになるとはかぎりません。ですから、親の考えを100%正しいものとして子どもに押し付けたり、子どもがこれから歩んでいこうとする人生の方向を最初から否定したりすることはよくないと思います。私なら、「俺はこういう考え方なんやけど、お前はどう思う?」これを基本に徹底的に子どもと話し合います。時間やエネルギーを使いますが、大切な子どもだからそれはできるはずです。

ONE-Sの塾生は、私の子どもではありませんが、なにかの縁があってここにたどり着いてくれたのだと思っています。ですから、私にとっては、どうでもいい人たちではなく、生徒もそのご家族も大切な人たちなんです。だからこそ、伝えるべきことはしっかりと伝えていこうと思っています。ただ成績だけ上げればいいというのではなく、成績を上げることはもちろんですが、それ以外の生徒たちの悩みや不安、そしてその相談、限られた時間の中ですので十分とはいかないかもしれませんが、そういう話し相手に選んでもらえる塾の講師になれるように、生徒たちと真剣に向き合っていきたいと思っています。

ONE-SのHP


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 本質を理解すること | トップ | まさか1年も続くとは。これ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

教室から」カテゴリの最新記事