「遅ればせながら」から始まる文章があったとしたら、皆さんは何を想像しますか?
遅ればせながら春の足取りがようやく聞こえてきました。
遅ればせながらこの度〇〇を始めました。
色々と皆さんなりの「遅ればせながら」があると思いますが、私の場合にはときめきクッキング実施報告を遅ればせながら、硯に向かいて記させていただきます。とか書くと吉田兼好か!とかツッコミが入るかどうかは分かりません。
大玉村社会福祉協議会で平成20年から出会いのイベントを実施してきましたが、途中から年齢制限を参加条件につけるようになりました。と言うのも、あまり参加者の年齢が幅広いとせっかく出会ったとしてもなかなか次に繋がりにくいかな、という想いがあったためです。
そのため通常は「20代、30代の独身男女」というような年齢制限だったのですが、そうすると40代以上の方から「自分たちも参加させてもらいたい」というようなお声をいただいてきました。
それならば40代以上の方(女性に関しては40代以上の男性を希望する場合には何歳でも参加可)向けのイベントをやってみましょう、ということで、2月15日に「ときめきクッキング」というイベントを実施しました。
なおこれから使わせていただきますイベントの写真はピントがぼやけていますが、これは参加者の個人情報に配慮したものです。決して目を細めたら見えるようになるわけではございませんので、ご了承ください。
まずは開会式です。
大玉村社会福祉協議会の渡辺初治常務理事兼事務局長から、イベントの趣旨やこれまでの経緯等を含めた挨拶がありまして、
その後一人一人に自己紹介をしていただきました。
これまでのイベントではだいたい一人一分ぐらいで自己紹介が終わったのですが、今回はいつもよりも年齢が上だからなのか、自分を語る時間が万里の長城みたいに長かったです。そりゃ語りたいことがいっぱいあるのは分かりますけどね。
そして自己紹介でだいぶ時間がおしてしまったので、時間を短縮して緊張を解くためのレクリエーション。それまでは私が何か問いかけても目も合わせてくれず、まるで視線が合ったら石になるとでも勘違いしているんじゃないか、と疑ってしまうぐらいだったのですが、ようやく笑顔が見えてきました。
この後、1対1でのお話の時間を設けて、異性全員と少しずつですがお話をしてもらいました。
その後グループ分けをして、今回のイベントのメインであるお昼ご飯作りの何を作るのか、そのために必要な食材は何か、果たしてそれらの食材等は予算の範囲内で買えるのか、等々について検討をしていただきました。
そして大玉村内にあります大型商業施設へ移動してお買い物。
積極的にカゴを持っている男性、両手をポケットに入れたままの男性等、買い物に行くとその人がどんな人なのかが分かりますね。
ちなみにこれまで買い物も含めた出会いのイベントを実施した場合にはカップルになったり、成婚したりする方が多かったというのはこういうところに原因があるのかもしれません。
買い物をしたら、いよいよ調理です。全部で3班に分かれたのですが、メインの料理は2班がナポリタン、1班が野菜炒め丼ということで、大玉村改善センターの調理室はトマトの匂いやら野菜に味噌を絡めている匂いがして、まるで匂いの宝石箱。
出来た順からさっそく食べてもらいます。やっぱり熱々のものをふーふーしながら食べるのが一番美味しいですもんね。上の写真の皿の上に載っているぼんやりしたオレンジ色の食べ物はキンカンです。キンカンに蜂蜜をまぶしたものを食べると喉に良く、ウィーン少年合唱団のような美声が出てしかたありません。
ということはなく、ナポリタンです。味見をさせていただきましたが、とっても美味でした。普段自分でパスタ料理を作る時にはペペロンチーノだったり、カルボナーラ、ボロネーゼが多いのですが、今度ナポリタンも作ってみようかなと思ってしまったぐらいです。
美味しい食事を食べた後は全員で後片付けをして、その後大玉村総合福祉センターさくらに戻ってきました。
ここでより一層皆さんに親睦を深めてもらう事と、せっかくお集まりいただいたので、なるべく多くの方とお話しするきっかけになるようにクイズをしました。
男女でペアになってもらって、二人でラケットやハエ叩き、場合によってはうちわを持って、間に大小のボールを挟んで落ちないようにしながら、答えが分かった場合には写真下部のオレンジのボールの所まで移動して、ボールを取って解答する。
ルールはこれだけですが、挟む道具や大小のボールによってなかなか苦戦している様子が盛り上がりに拍車をかけました。
そして一通り盛り上がった後で、フリートーク及び連絡先交換の時間です。普段草食系の方であったとしても、せっかくイベントに参加してくれたわけですから可能であれば肉食系、最低でも雑食系になってくださいね、とお話をさせていただいたのと、これまで半日近く一緒にいたため、お互いに打ち解けていましたので、積極的に連絡先交換をしていたようです。
今回実験的にいつもよりも上の年齢の方を対象にした出会いのイベントを実施させて頂きましたが、福島県内各地から、中には県外から参加してくださった方もいらっしゃいました。また男性の方は定員8名のところ、ほぼ2倍近くご応募いただき、皆さんの出会いのイベントに対するニーズの高さも改めて実感することが出来ました。
ですので、可能であれば来年度もまたこのようなイベントが出来たら良いのになぁ、そのためにも今回連絡先交換した方同士でご飯を食べに行くことになった、お出かけすることになった、などの思わず事務局のモチベーションが上がるような素敵なご報告をお待ちしております。