三太郎峠 九より続く。
峠の下りも、見晴らしのよい個所はそれほど多くない。
オープンなコーナー(下りの場合は左コーナー)を回り込むと、濃い緑の常緑樹が両側からトンネルを形づくる。
それなりに交通量があるため雑草がはびこる事はないが、枯葉や枯草が暗赤色の路側帯となってアスファルトの際を彩っている。
速度を抑え、いちばん高いギアで下っていけば、空冷4スト250もそれなりに静かに走る。
突然の接近に驚いたのか、小鳥やカラスが旧道の上空を逃げていく。
所々、山肌を小さな流れが削っているのが見える。
そんな一箇所に停まってみた。
山の雫(しずく)を集めて、清冽な水が迸る。
木々の向こうに見える景色は、この小さな旅の終わりが近いことを教えてくれる。
あと二回、お付き合いいただきたい。
峠の下りも、見晴らしのよい個所はそれほど多くない。
オープンなコーナー(下りの場合は左コーナー)を回り込むと、濃い緑の常緑樹が両側からトンネルを形づくる。
それなりに交通量があるため雑草がはびこる事はないが、枯葉や枯草が暗赤色の路側帯となってアスファルトの際を彩っている。
速度を抑え、いちばん高いギアで下っていけば、空冷4スト250もそれなりに静かに走る。
突然の接近に驚いたのか、小鳥やカラスが旧道の上空を逃げていく。
所々、山肌を小さな流れが削っているのが見える。
そんな一箇所に停まってみた。
山の雫(しずく)を集めて、清冽な水が迸る。
木々の向こうに見える景色は、この小さな旅の終わりが近いことを教えてくれる。
あと二回、お付き合いいただきたい。
つづく