林道節子線 六よりつづく。
人里が近づくと、不思議と目に付くものにも変化が出てくる。
道路脇の岩肌に小さな流れ。
近づいて見上げると、かなり上の方から水が流れ下っている。
エンジンを掛けるのも億劫になり、キーをオフにしたまま惰性で下りはじめるとすぐに、簡易水道らしきビニールパイプが見えた。
ヘルメットを外し、歩いてパイプ伝いに山へ入ってみる。
よく手入れされた道は、やはり簡易水道の取水口で終わっていた(踏み分け道はまだ奥へと続いている)。
道の脇のところどころに何か掘り返した跡。
ヒトだろうか、イノシシだろうか。
朽ちかけた蘇鉄に、新たな蘇鉄が根付いている。
倒木更新。
今は土台となってしまった蘇鉄は、もうじき朽ち果てるだろう。
着生した蘇鉄も、よほどの幸運がない限り、土に還る。
しかし、その上に、また新たな命が宿るに違いない。
ほとんど土壌がない、岩石の隙間のようなところにも根付く蘇鉄は、こうして長い時間を掛けて奄美大島に豊かな自然を形づくってきたのだろう。
人里が近づくと、不思議と目に付くものにも変化が出てくる。
道路脇の岩肌に小さな流れ。
近づいて見上げると、かなり上の方から水が流れ下っている。
エンジンを掛けるのも億劫になり、キーをオフにしたまま惰性で下りはじめるとすぐに、簡易水道らしきビニールパイプが見えた。
ヘルメットを外し、歩いてパイプ伝いに山へ入ってみる。
よく手入れされた道は、やはり簡易水道の取水口で終わっていた(踏み分け道はまだ奥へと続いている)。
道の脇のところどころに何か掘り返した跡。
ヒトだろうか、イノシシだろうか。
朽ちかけた蘇鉄に、新たな蘇鉄が根付いている。
倒木更新。
今は土台となってしまった蘇鉄は、もうじき朽ち果てるだろう。
着生した蘇鉄も、よほどの幸運がない限り、土に還る。
しかし、その上に、また新たな命が宿るに違いない。
ほとんど土壌がない、岩石の隙間のようなところにも根付く蘇鉄は、こうして長い時間を掛けて奄美大島に豊かな自然を形づくってきたのだろう。
つづく