南方単車亭日乗

奄美大島にIターンした中年単車乗りが、てげてげに綴ります。
はじめての方は、最初に《ごあいさつ》をお読みください。

林道節子線・新緑を探して 八

2006年03月26日 00時09分50秒 | 南方単車旅案内
林道節子線 七よりつづく。

林道は、節子(せっこ)集落のはずれの小学校にて終わる。
小さな防波堤で囲っただけの、ちいさな港になん隻かの漁船が停まっている。
防波堤の上を歩いてみた。
珊瑚と岩が造った遠浅の海を、漁船が通れるだけ切り拓かれた湾。
引き潮時で、小さな波が防波堤の裾を洗っている。



おばあちゃんがやってきた。
採っているのはアオサですか、貝ですか?
暖かい春の午後、命の営みがある。



振り向いて見上げる。
あの山を巻いて降りてきたのだ。



10年まえと較べれば、おそらく人口は減っているだろう。
親しくさせていただいているタクシーの運転手さんが言っていた。
「節子は、冬はいちばんいいところだ。
風が吹かない。天気もいい。最高だよ」

つづく


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