なかなかレンタルが空かなくて、先に原作を読みました。
とても穏やかで静かな、まいとおばあちゃんの日常。
ちょっとした2人の心の行き違い。
おばあちゃんの優しさ。
とてもキレイな映画で、心が癒やされるようでした。
母からではなくおばあちゃんからの無償の愛情。
おばあちゃんて、こんな感じだったよな…と、遠い昔の記憶を引っ張り出してみました。
私の両祖父母とも、遠くに(車で5時間ぐらいの場所)に暮らしていて、逢えるのは年に一度だけでした。
でも、私の妹が産まれる時、私は父方の祖父母宅に暫く預けられました。4歳ぐらいの頃。
当時、まだ子供がいなかった伯父夫婦にも、とても可愛がって貰った記憶がおぼろげに残っています。
大人だけの暮らしだった祖父母宅に私と言う子供が加わり、増えた物も幾つかあったようです。
私が「朝はパンが食べたい」とねだって買ってくれたトースターは、私が大人になっても、台所の片隅にあったっけ。
産まれた妹を連れて帰る際、買って貰った玩具は「持って帰れないから」と、祖父のバイクの後ろの座席に玩具と一緒に座り、祖父母宅近くに住む従妹にあげに行った。
従妹宅への近道を竹藪に見つけた私を見て、安全に歩けるようにと、余分な竹や木を伐った小道は今でも使われている筈だ。
映画を見ていて、記憶の海の底に沈んでいた、そんな思い出を引き上げてみた。
父方の祖父は軍人上がりで、厳しいけど優しいおじいちゃんだった。
祖母はあの時代の人にしては顔のほりが深く、異国の人を思わせるような顔立ちをしていた。少ししゃがれた声の優しいおばあちゃん。
母方の祖母は少し丸くてふっくらした人だった。いつも優しい笑顔を浮かべていた。
祖父は背が高く、三角の濃い眉毛が印象的だった。
饅頭屋を営んでいたので、祖父母とも忙しく、あまり遊んで貰った記憶は無い。
祖母が亡くなった後、何年かして身体を壊した祖父が「冬を暖かい所で過ごしたい」と、数ヶ月だけ我が家に居たことがあった。毎日静かに窓の外を眺めていた背中が印象的だった。
両祖父母とも彼岸に渡って久しい。
高校を卒業し、仕事に負われていた私は祖父母にはなかなか会えなかった。
ようやく会えたのは、臨終間際の祖父や、既に物言わなくなった祖母だった。
ふと亡くなった祖父母を思い出す。
それだけでも、きっと、彼岸に居る祖父母達は喜んでくれているんじゃないか。
「西の魔女が死んだ」を観て、そう思った。
祖父母達のタマシイは身体から脱出しているのだろうから。
この映画は思春期頃の女の子か、そんな娘を持つ母親が観ると良いのかもしれない。そんな映画でした。
まいのおばあちゃんを演じたサチ・パーカーと言う女優さん。髪を黒くして、もう少し顔を細くしたら、父方の祖母に似てるかもしれない。なんだか祖母が懐かしくなった。
うん。良い映画でした。
とても穏やかで静かな、まいとおばあちゃんの日常。
ちょっとした2人の心の行き違い。
おばあちゃんの優しさ。
とてもキレイな映画で、心が癒やされるようでした。
母からではなくおばあちゃんからの無償の愛情。
おばあちゃんて、こんな感じだったよな…と、遠い昔の記憶を引っ張り出してみました。
私の両祖父母とも、遠くに(車で5時間ぐらいの場所)に暮らしていて、逢えるのは年に一度だけでした。
でも、私の妹が産まれる時、私は父方の祖父母宅に暫く預けられました。4歳ぐらいの頃。
当時、まだ子供がいなかった伯父夫婦にも、とても可愛がって貰った記憶がおぼろげに残っています。
大人だけの暮らしだった祖父母宅に私と言う子供が加わり、増えた物も幾つかあったようです。
私が「朝はパンが食べたい」とねだって買ってくれたトースターは、私が大人になっても、台所の片隅にあったっけ。
産まれた妹を連れて帰る際、買って貰った玩具は「持って帰れないから」と、祖父のバイクの後ろの座席に玩具と一緒に座り、祖父母宅近くに住む従妹にあげに行った。
従妹宅への近道を竹藪に見つけた私を見て、安全に歩けるようにと、余分な竹や木を伐った小道は今でも使われている筈だ。
映画を見ていて、記憶の海の底に沈んでいた、そんな思い出を引き上げてみた。
父方の祖父は軍人上がりで、厳しいけど優しいおじいちゃんだった。
祖母はあの時代の人にしては顔のほりが深く、異国の人を思わせるような顔立ちをしていた。少ししゃがれた声の優しいおばあちゃん。
母方の祖母は少し丸くてふっくらした人だった。いつも優しい笑顔を浮かべていた。
祖父は背が高く、三角の濃い眉毛が印象的だった。
饅頭屋を営んでいたので、祖父母とも忙しく、あまり遊んで貰った記憶は無い。
祖母が亡くなった後、何年かして身体を壊した祖父が「冬を暖かい所で過ごしたい」と、数ヶ月だけ我が家に居たことがあった。毎日静かに窓の外を眺めていた背中が印象的だった。
両祖父母とも彼岸に渡って久しい。
高校を卒業し、仕事に負われていた私は祖父母にはなかなか会えなかった。
ようやく会えたのは、臨終間際の祖父や、既に物言わなくなった祖母だった。
ふと亡くなった祖父母を思い出す。
それだけでも、きっと、彼岸に居る祖父母達は喜んでくれているんじゃないか。
「西の魔女が死んだ」を観て、そう思った。
祖父母達のタマシイは身体から脱出しているのだろうから。
この映画は思春期頃の女の子か、そんな娘を持つ母親が観ると良いのかもしれない。そんな映画でした。
まいのおばあちゃんを演じたサチ・パーカーと言う女優さん。髪を黒くして、もう少し顔を細くしたら、父方の祖母に似てるかもしれない。なんだか祖母が懐かしくなった。
うん。良い映画でした。