昨日に引き続きブルーです
気を取り直して 今日はかなり昔に製作した帆船模型ネタであります
シーカヤックを始める以前に帆船模型にハマッていた時期がありました
この船は『サンフェリぺ』と言う17世紀末のスペインの第一級戦列艦と言われる船です
この模型は過去に制作した模型キットとは違いフルスクラッチビルト・・いわゆる、完全な手作りで制作しました 後ろのキャンドルランタンもついでに作ってみました。
マイルドセブンと比べれば大体の大きさは分かると思いますが・・・通常の帆船模型とは違いかなりのミニチュアサイズで制作しました・・・だって市販のキットだと70cm~90cm程の大きさなんです・・・しかも7万円超だし(完成品だと10倍です・・マジです)・・そんな物置く所も無ければ買う金もありません これなら手のひらサイズ?だし数千円しか掛かっていませんから・・・
しかし・・・手間と時間は掛かります。
なぜか?・・・兎に角小さいですし、滑車や大砲・・その他の儀装全てを作らなければならないからです。
一番大変だったのは、各種類の滑車の制作には苦労しました・・・豆粒のような滑車を10種類、100個以上です・・・ その他にもキャプスタン(錨巻上げ器)や螺旋階段・・装飾された手摺・・リギングピン(ロープを巻き留めるピン)など等・・・ピンセットを両手に持ってロープ(糸)を結びました・・・
ミニチュアとは言えフルサイズの帆船模型に並ぶ精巧さで作りたかったのですが、中でもサンフェリぺの美しい船尾楼にはこだわりました。
通常の帆船模型ではキールと言う背骨に骨組みを作りそこに船体となる細い板を張っていくのですが、ここではバルサの塊から概ねの形を削り出し、上から細い板を張りました。
セールを大きく広げ帆走する姿も優雅なのですが、私はセールを巻き上げ停泊している帆船の姿が好きです
停泊状態でのヤードや滑車の位置、ロープの取り回しなどを調べたり・・・マストには接着剤を使わずロープの張りだけで船体に固定します。
このミニチュア帆船模型は完成までに2年かかっているのですが・・・
カヤックを作る方が何倍も楽ですね・・・・