現在大嶽デザインさんちにお世話になり製作している『湖月改』の製作記録です。
自家設計の湖月を基に全長、全幅、及びボリュームなどの各サイズを変更します
細部詳細は極秘です。 湖月より喫水線長は長い!とだけ言っておきましょう・・ふふふのふ。
自作4号艇となります。
まずはサイドパネルです。 サイドパネルの形状でそのカヤックのボリュームや全体のフォルムそれに船の性格に影響するロッカーなどの全てが決定すると言っても過言ではありません
デッキを接合する為のシアー材を接着したサイドパネルの両端を縛り、中央を開きます。
で・・ボトムパネルを等間隔で開けた穴に銅線で縛っていきます。『ステッチアンドグルー工法』と言います
湖月を自作した時は合板への罫書に切り出しと一人でやったので大変でしたが、ここ工房では大嶽さんがやってくれているのでとても楽チンです
大嶽さんも「マルチチャインと違いハードチャインはパネルが4枚だけなんで楽チンだね」って言ってました。
ちなみにマルチチャインの設計は素人には無理っす
バウ側からだとこんな感じです。
尖ってますね~・・ふふふ・・・
全ての穴を銅線で縛ったら接合部にパテ状のエポキシを塗り込んでいきます。
クラフトテープで余計な部分にエポキシがはみ出ないようにマスキングされています プロならではのノウハウですな・・・自分ではまずやらないでしょう・・・
一日目はここまでで終わりです エポキシが硬化するまで24時間は必要ですからね。 しかしたった一日でハルの形ができてしまいました
で・・二日目です。
ここでは縫い合わせに使った銅線を全て抜き取り、船の内側にテープ状のガラスクロスを貼り付けます。
デッキとの接合部のシアー材が分かりますね~
ガラスクロスの上からエポキシ樹脂を刷毛塗りしたら、日光での乾燥を促します。
ある程度乾いた状態で内側全体にエポキシ樹脂を刷毛塗りします
横からの形はこんな感じ・・・。湖月より長いっす
この時点で銅線の穴と残りの接合部のパテ埋めを終わらせます。
二日目終了~
で、三日目では大嶽さんが、分割りする為のムク材を組んでいてくれました。
ホントに至れり尽せりで・・・注文通りでした。(感謝。
3分割りのカヤックになる為、コクピット前後の隔壁部分でムク材ごと切断されます
しかし・・・今までのお客さんの中でも、一番我がまま客ではないでしょうか?
まだラインナップに無い船を作らせるのは私くらいだと思います・・・
大嶽さんありがとう ホンと感謝します。
ペーパで磨きます・・ひたすら磨きます。
綺麗・・・
表面が滑らかになるくらい磨いたら、ハル全体をガラスクロスで覆います。
ここでも刷毛でクロス全体を馴染ませるといったプロの技が光ます・・・自分ではやらないっていうか・・簡単な事ですが、思い付かないっす絶対・・・
エポキシ樹脂をガラスクロスの上か塗ると・・・この通り
クロスが透明に透き通り、綺麗な木目が現れます。 ここでも余計な樹脂をこさぎ落とすといったプロの技が光ます
こんな技は習うか見るかしないと絶対思い付かないですよ・・・湖月ってよく完成したもんだ・・・・
二度のエポキシ塗付で・・ジャ~ン
これ以上塗るとカヤックが重くなるので三度は塗りません。
ここまで企業秘密とも言える様なノウハウが沢山でした・・・
ふふ・・・しっかり見てましたよ 私もいつかはこんな工房が欲しいです。
この状態まで、たったの三日目ですが・・・今週末は能登島遠征組に大嶽さんが入ってますので作業はできません
私は留守番ですが・・・・いきて~えぇぇ