ユーロシティのコンパートメントから

欧州旅行がメインですが、最近は日本の旅行が多いです。そして”鉄分”濃くなってきてます・・(笑)

レストランのテーブルの上の・・・

2006年02月07日 23時56分53秒 | ⑥06冬・ミラノ~ニース~パリ
ニースに戻ってレストランで夕食をとりました。

「ニース風の~」があるレストランを探して歩いたけど、意外と旧市街周辺以外で見つけるのが難しかった・・・
でもやっと見つけました。
あんまり意固地になってホテルから遠くまで行くにはもう疲れていたので・・・
(ーー;)

で、食べたのは「鶏肉のプロヴァンス風煮込み」。
鶏肉の塊をトマト、バジル、オリーブなんかが入ったソースで煮込んだもの。
それにサラダとポテトフライ添え。
まずまずの味でしたよ!


写真撮ったんだけど、料理の方はピンボケしてしまった・・・

でもこの「シート」、見てください!
いかにも「南仏」ってさわやかな感じでしょう!?
持って帰ろうかな?と思ったけど、こうして撮っておきました。
テーブルの上にあるから雰囲気もいいでしょう?

マントンの旧市街でちょっと感激!

2006年02月07日 00時43分58秒 | ⑥06冬・ミラノ~ニース~パリ
マントンのにぎやかな通りの端まで行くと、細い坂道がありました。
ここを登ると旧市街に入るのですが・・・

少し登っただけで雰囲気がガラリと変わる!!!
街の喧騒も全然聞こえないし、人通りも少なく、さらには古い南仏風の明るい色の家が並ぶ町並みへと大変身!

ほんとに「ほんの1分」ですよ!
階段を登るたびにどんどん時代もはるか昔に戻るかのような・・・
そんな言葉がまさによく合う旧市街への階段でした。

登り終えたところに小さな広場と教会がありました。
歴史物の映画にワンシーンに出てきそうな広場。
もししたらあっちからジャンヌ・ダルクやナポレオンが、とまではいかないけど、わらを担いだロバや騎士がひづめの音や足音をたてて来ても不思議でなかった、そんなシーンがよく似合うところでした。

そして見晴らしのいいところが・・・と思ったら海が見えた!
まだ明るかったので、日暮れ前の地中海をいい角度から心ゆくまで見れました。
この海岸線の先はイタリア。
そう、もうフランスの端のはしにいるんだけど、その風景はずっと穏やか。
もちろん国境線も見えないし、どこが国境かも分からない。

でも、この雰囲気の中にいると、変な話、そんなことどうでもよくなってました。
視界が海と小さな広場だけだったからほんとに昔のよう!
今は2006年なのに・・・
この不思議な空間、ほんとに「タイムスリップ」をしていた気分でした。

その広場に老夫婦が歩いてきました。
近くを通ったので「ボンソワ~」と挨拶すると、向こうも「ボンソワ~」と声をかけてくれました。
優しいですね。。。

こっちは旅人、しかもアジアの人間なのに。。。
ちょっと感激でした・・・

帰りの列車に間に合うために、後ろ髪を惹かれる思いで広場を後にしました。
でもこの坂道もすごく絵になる!
ほんのりとライトに灯された石畳の道の両側に並ぶ家、そしてその向こうにかすかに見える地中海。
この写真がそうなのですが、自分的には「マントンのベストアングルじゃないかな」と思ってます。

そのほかにもいろんなきれいな写真が撮れました。
マントンって思った以上に見所が多かったです。
でもそれ以上に印象的だったのは、想像以上にに「穏やか」だったんですね。
気候も街並みも、そして人柄も。
わずか1時間ちょっとの滞在だったのですが、本当に好きになりました。
次回はここにぜひ泊まってみたいです!

マントンで見つけたおみやげ

2006年02月06日 03時38分12秒 | ⑥06冬・ミラノ~ニース~パリ
海岸を歩き終えて、マントンで一番賑やかなところを通りました。
そこはいわゆる観光客が集まるような場所。
レストランやお土産やがそこかしこに並んでました。
でもニースほど観光地っぽくなく、ジモティ用の店も、もちろんジモティも多かったです。

そんな通りに写真のようなものを売ってる店が何軒かありました。

ずばりクエスチョン!
これは何でしょうか?

実はこれ、レモンの石鹸なんです!

ここ、マントンはレモンの栽培で有名な所だそうで、フランスで使われる7割がこのマントン産のレモンだとも言われてます。
そして2月~3月にはレモンフェスティバルが毎年行われるそうですよ!
まだ日本ではそれほど知られてないですが、マントンとレモンは切っても切れない関係なんですね!

せっけんの他にも芳香剤やジャムなどなど、さわやかな匂いがすごく気持ちいいレモンのグッズがいろいろありました。
正直、グリーンレモンのポプリのような物なんかとても気に入って、持って帰りたかったくらい!!
ただスーツケースに入れたら食べものに「その匂いが」移りそうだったので泣く泣くやめました・・・


結局、友達のためにこのレモンの形の石鹸を幾つか買いました。
見た目もかわいいし、しかも実用性があるから女性の方へのお土産に絶対喜ばれると思いますのでおすすめです!
ただ自分用に買わなかったがちょっと失敗・・・
飾りでもよかったから買っとけばよかった!!!

「マントンの夕焼け」に間に合った!

2006年02月05日 04時55分12秒 | ⑥06冬・ミラノ~ニース~パリ
おっとっと、こんな時間になってしまった!
レンタルで借りた映画(フランス映画の「勝手にしやがれ」→すごく面白かった!)を見たり競馬の予想をしてたからだけど、ちゃんと忘れずに載せますよ、旅行のことは!

で、どこまで載せたんだっけ???
「(^^;)))))

あっ、そうそう、マントンに着いたところから!

マントンに着いたのは5時少し前。
まだ明るかったので、とりあえず海岸沿いへ。

正直言って少し疲れ気味だったので足が重たかったけど、それでも歩いて約10分位で海辺へ!
着いた時は本当に「日暮れの時間」とドンピシャでした!!!
もう見逃すわけがありません!!!
地平線に太陽が沈むまさにその時を何枚も撮りました!

空や海、そして街がさっきの車窓から見たときよりもいっそう紅く染まってました。
そんな風景を見た瞬間からはもう疲れのことなど忘れてしまい、その風景の中にすっかり惹かれてしまいました。


この日は朝から何度きれいな風景を見てるんだろう???
そんなことをふと思いました。
夜明けに昼、そして夕方。。。
もしミラノ発の列車をお昼ので選んだら、はたしてこれらの風景を一度に楽しめなかったでしょうね。
まさに「早起きはなんとか」でした!
「朝弱いから・・・(←これはほんと!)」と弱気にならないでよかったです。

せっかくなんで、陽が完全に沈むまで波打ち際を歩きました。
海の方を見ると暗くなりかけた空にはひとすじの白い線が・・・
飛行機が白い絵の具で濃くなりだした青のキャンバスに描き始めたのです!

「あっ、超きれい!」


なんかもう夢の世界でした、本当に!

マントンまでの風景

2006年02月04日 00時22分53秒 | ⑥06冬・ミラノ~ニース~パリ
夕方4時頃、イタリアに近い小さな街、マントンに行きました。

ニースからマントンまでは2階建ての普通電車に乗りました。
もちろん2階の海側の席をキープ!
午前中に乗ったユーロシティよりもゆっくり、そして何回か停車するから、その時よりもじっくり長~く景色を見ることができました。

「この辺の家並み、きれいだなぁ~っ」
「ここで降りて散歩してみたいなぁ~」
「この海で泳いでみたい!」

そんな思いを何度したやら!!

もちろんこの時は夕方。
夕日に紅く照らされた家や海がなんてきれいなこと!
昼間見た地中海とはまた違った穏やかなやさしい表情がすごく印象的でした。
まるで美術館の絵画かフランス映画のワンシーンを見てるよう?!


マントンまでの30分はまさに夢のような世界でした。。。
でもこのあともさらに絵になる風景を見てきたんですよ!
それは、次回のお楽しみに!

使える(?!)イタリア語・「切符編」

2006年02月03日 03時32分52秒 | ⑥06冬・ミラノ~ニース~パリ
ミラノ~ニース間の列車の紹介の所で切符のことを少し書いたので、その切符を載せてみますね!

これがミラノ中央駅で買った指定券込み乗車券です。
これ1枚にイタリアの駅で列車の切符を買うためのキーワードがいくつか入ってます。

★PARTENZA(パルテンツァ)→出発
★ARRIVO(アリーヴォ)→到着
★BIGLIETTO(ビリエット)→切符
★PRENOTAZIONE(プレノタツィオーネ)→予約
★TRENO(トレーノ)→列車
★CARROZZA(カロッツァ)→号車・車両
★POSTO A SEDERE(ポスト ア セデーレ)→座席・席番
★NON FUMATORI(ノン・フマトーリ)→禁煙席・禁煙車
★CORRIDOIO(コリドーイオ)→通路・通路側
★LATERALE(ラテラーレ)→側面・(進行方向と)反対側

日付は「日付、月」の順に並んでるのは欧州共通です。
日米式の「月日」順とは違うのでお間違えの無いように!
それと、1等は「PRIMO CLASSE(プリモ・クラッセ)」、2等は「SECONDO CLASSE(セコンド・クラッセ)」と言います。

これらの用語(?)、列車に乗るとき以外でも使いますよね!

例えば・・・
●飛行機に乗るときに・・・「通路側(コリドーイオ)に座りたい!」
●カルチョを見に行く時は・・・「ラテラーレ(バックスタンド)の席の切符が欲しい!」
●ホテルに泊まる時に・・・「禁煙室(ノン・フマトーリ)にして欲しいのですが・・・」

(;^O^)/。。o「・・・・・、PER FAVORE!」

そう、このようになにか頼む時は、この「ペル・ファヴォーレ(お願いします)」をお忘れなく!

この切符、よーく見ると「TRENI RIVIERA」って書いてあるんです。
つまり「リビエラトレイン!」
別に記念切符でもなんでもないんだけど、ネーミングがちょっと洒落てるからいい乗車記念になりました。


最後に重要なことを・・・
イタリアで切符を買おうとするときは、充分時間に余裕を持って売場に行きましょう!
今回、ミラノ中央駅で並ばずに買えたのは本当に奇跡でした。
普段なら行列&数十分待ちは当たり前ですから。
シーズン中なら数時間待ち、ってこともありえるんですよっ!
苦い思い出の実体験ありなんで・・・

ニースの海岸でうとうと・・・

2006年02月03日 00時12分53秒 | ⑥06冬・ミラノ~ニース~パリ
ソッカを食べ終わってホッとしたところで、ひと休みを兼ねて海岸へ行きました。

海沿いの道路に出たら・・・
思わずこう言ってしまいました。

「うわあ~~~~~~っ、すげ~~~まぶし~~~いっ!!!」


青い海、そして「雲ひとつ無い」真っ青な空が視界いっぱいに広がっていてました。
吸い込まれそうな~、とはこういうことをいうんですね~っ。
それにとても冬とは思えない陽射しと暖かさ。
ミラノの寒さをその日の朝に身をもって感じていただけに、いっそうこの陽気が気に入りました!

そんな風景にさらに吸い込まれたくて、道を越えて岸辺まで降りました。
波の音や潮の香りも加わって、五感で感じる海はほんとうに気持ちよかったです!
始めは座っていたけど、あまりに気持ちよくなってきたので寝てみました。

見えたものは「ほんとうに青い」南仏の空だけ!
海風としおさい、2つのBGMに自然とリラックスできました。
何にも考えないで、ひたすら「ぼ~っ」と空や海をを眺めてるだけ・・・
南仏でぜひやってみたかったことを、今こうしてやっていて。。。
ほんと、贅沢な瞬間でした!


あんまり気持ちよかったんで、ついついクレモンティーヌの「L’ete」なんかを口ずさんちゃいました。
だって歌詞の通り「とても心地よいひととき」だったんだから!


ニースの旧市街は面白いですよ!

2006年02月02日 02時47分09秒 | ⑥06冬・ミラノ~ニース~パリ
せっかくなので・・・
ニースの旧市街も貼っておきますね!

迷路のような小道はまるで中近東やアジア、もしくはアフリカのよう!
「何がこの先にあるんだろう?」ってどきどきの連続でした。
時間の関係で途中までしか行かなかったけど、今度行けたらぜひ行けるところまで試してみたいです!

あと、このあたりならプロヴァンンス名物の「マルセイユせっけん」を売ってる店がいっぱいあります。
おみやげにとってもいいから、ぜひ捜してみてくださいね!

ニース名物「ソッカ」、ついに食べました!

2006年02月02日 00時35分47秒 | ⑥06冬・ミラノ~ニース~パリ
ニースのホテルにチェックインをして、少し休んでからお昼ごはんも兼ねて海沿いに行きました。

街のメインストリートをひたすら海へ。
確かにニースはリゾート地なんだけど、この辺りはデパートやファーストフードなんかが並んでいて、地元の人で賑わってました。
その地元の人も人種がいろいろ!
アジア、アフリカ、中近東、もちろんヨーロッパ・・・
もちろんスタンドもレストランも多種!
トルコ、アジア、中華、イタリアンなどなど・・・
ミラノではそれほど見られなかった多様性、「さすがフランス!」と感じました。

15分ほど歩いて旧市街の入口へ。
ここからは今までの近代的な建物とはうって変わった「昔風の趣き」の家や店が並んでました。
そして花市場。
たしかこのあたりにお目当てのニース名物「ソッカ」があったので、それを昼食に、と思ったのですが・・・

な、なんと・・・
そこはまさにその時、店を閉めてるところでした!
ガイドブックにも載っている有名なおばさんのソッカのスタンドで、まさのそのおばはんが全部片付けていた所なのででした!

もう大ショック!
せっかく、これが食べたくてはるばる日本から来たのに・・・

でも気を取り直して、再び街中を。
地図を冷静にもう1回見ると、別の方向に店がいっぱい並んでる路地裏っぽい道があったので行ってみることに。
入ってみると・・・
ありそうありそう、先ほどの市場の辺りは観光客相手っぽかったけど、ここは庶民的!
日常生活で使うようなものが道の両側に並んでいて、思わずあちこち目が移りました。

そうしてるうちにカフェのような飲んだり食べる所が集まってるところに・・・
よ~く見るとそのうちの一軒には、ありました、ありました、ソッカが!!!

他にも南仏風ピザやパニーニなんかも注文できたのですが、もう迷わず「ソッカくださいっ!」って注文しました。
路上に長いすとテーブルを出したシンプルな食べどころでしたが、南欧風の赤や白の建物が並ぶ狭い道の中で腰掛けると、それだけでもう別世界!
そんな雰囲気の中で食べたアツアツのソッカは素朴でおいしかったです!


あっ、ちなみにソッカっていうのは、ヒヨコ豆を細かくしたのを水で溶いたものを、オリーブオイルを敷いた鉄板の上で焼いた「お焼き」です。
簡単に言えば「具の無いお好み焼き」のようなもの。
味も豆の味だけだからとてもシンプル!
ちょっと急いで食べたせいか最後はちょっと食べづらかったけど、香ばしい匂いと味がたまらなかったです!
お好みでお酢やオリーブオイルをかけて食べるのもOKだそうですよ。

皆さんもニースに行ったらぜひお試しくださいね!
暑い時はビールやパナッシェ(ビールのレモネード割り)と一緒もいいですね。
それを想像したら、なんかたまらなくなってきた・・・

ミラノ~ニース間を走る列車の愛称名

2006年02月01日 15時13分32秒 | ⑥06冬・ミラノ~ニース~パリ
ミラノ~ニース間を直通する列車は3本あります。
それぞれの愛称がまたこの地方らしいので紹介しますね!

①「LIGURE」号
・・・ジェノヴァなどの地中海沿岸のリグーリア州にちなんでます。
今回乗った列車がこれです!

②「SAN REMO」号
・・・イタリアンリビエラのリゾート、サン・レモですね!

③「RIVIERA DEI FIORI」
・・・「花のリビエラ」と名づけられた、いかにも地中海に向かう列車にふさわしいネーミングですね!
これだけははるかスイスのバーゼルからの発着なので、この列車に始発から終点まで乗ってれば、スイスアルプスと地中海の両方を眺められます!

ちなみに、ミラノ~ニース間は約5時間、2等で30ユーロでした。
これらの直通列車は全席指定なので、乗る前に指定券を忘れずに!
ただ、予約する時はこれらの愛称名でなく、「列車番号」を使うので覚えておいてね!

地中海に沿ってニースまで

2006年02月01日 01時14分18秒 | ⑥06冬・ミラノ~ニース~パリ
9時少し前、ジェノヴァ駅を出発。
しばらくはダウンタウンの中を走ってたけど、やがて進行方向左手に青い海が・・・
そう、地中海が見えてきました!
\(^O^)/

始めは工業地帯だったけど、やがてヨットハーバー、さらには海岸が見えるようになってきて・・・
でも、この辺りはトンネルがやけに多い!!
なんで、途中まではフラストレーションがたまるたまる!!


でもSavona駅を過ぎた頃から海岸線と寄り添うように何も障害も無く青々とした地中海を心ゆくまで見ることができました。
コンパートメント側の窓から海が見れたので、今度は座り心地のいいシートに腰掛けながら見てたら、なんだか不思議とリラックスしてきました。
とても冬とは思えない「まばゆいばかり」の陽射し、そして暖かさ。
同じヨーロッパで、同じイタリアで、しかもミラノから列車でたった3時間で全然違う国に来たような・・・
絵になる風景の連続だったので、気がつけば動画をい~っぱい撮りまくってました!
ただ後で見たら同じのばっかりだですが・・・
「(^^;)

フランス国境が近づいてきた頃、コンパートメントに「イタリアの旅行についてのアンケートにご協力を!」と紙を渡されました。
車内を堂々と渡り歩いてるから怪しい輩ではなさそうでしたが、あとで戻るから、と言われて紙をのぞいて見ると・・・
「少々」と書いてるのに質問がい~っぱい!
クエスチョンの量もイタリアンサイズってことかいっ?!

まあ、テキトーに、って感じて書いてみたんですが・・・
なんか途中から気分が悪くなってきて・・・
(ーー;)
いや、アンケートのせいじゃなくて、ほんとうに気持ち悪くなってきて・・・
たまらずひじ掛けはねあげて寝込んじゃいました。
やっぱり夕べの寝不足、そして朝のカプチーノのツケが回ってきたのか?!
そういえば車内は暖房と陽射しでかなり暑くなってたし・・・

もうこうなったら体調優先!
アンケートは「気持ち悪くてかけなくなった!」と言って勘弁してもらおう、と決めてしばらく寝てました。


そうしてるうちに列車はサン・レモを過ぎ、国境駅ヴェンティミリア駅に着いてました。
どうやら先のアンケートの回収がここで来たようで、この時はほんとうにウトウトしてたのですが、何も言わずに持っててくれたようでした、やれやれ・・・

ヴェンティミリアを出るとそこはフランス。
イタリアとはここでお別れ。
でも自分は相変わらずコンパートメントで横になってました・・・
あ~~、なんで肝心な時に体調が!!!
ちょっと悔しかったです。
でも駅を出るときに一瞬起き上がって駅名だけ写真に撮っときました!
そしたら同じ部屋にいた人に笑われてしまいましたが・・・


でもいつまでも寝てばかりいられない!!
モナコ・モンテカルロ駅を出た頃に起きて、列車の後ろのデッキに行きました。
方向転換したからこの車両が最後部、つまり展望車のように車窓がながめられたのです。
いくら体調が悪くてもこれを見逃す自分ではない!
ニースに着くまでの数十分間は「がぶりつき」でコートダジュールの風景を「ひとりじめ」してました!
その開放的な景色のおかげでかなり気分がよくなり、また写真を撮りまくってました!
そのうちの1枚がこれです!

ニースには10分くらい遅れて12時10分頃に到着。
降りてみたら、もうコートなんか要らないっ!
袖をまくっても全然寒くなく、まるで季節が1つ進んだように、すごくまぶしい陽射しと穏やかな空気が東京やミラノとは全然違い、「あ~~~っ、本当に南仏に来たんだなぁ~っ!」って実感できました!

絵になる夜明けを見ながら・・・

2006年01月31日 00時18分18秒 | ⑥06冬・ミラノ~ニース~パリ
ミラノを出たユーロシティはなおも暗い朝の中。
新聞をちょっと見てから、「さあ一眠りしようかな?」と思ってました。

ところが・・・
外を見たら少し空が赤みを帯びてきてたのです!
そう、もうすぐ夜明け!
ちょっとだけ帯びてたのが眠気がすぐにぶっ飛んで、コンパートメントを抜けて通路にでました。

最初はほんのりと。
でも段々と広がる、ワイン色の空が、それはそれはすごく幻想的な、まるで印象派の絵のようにその風景が現れて、通路の補助席に座りながらただ、ただ、見とれてました・・・
通路は暖房があまり効いてなかったからちょっと寒かったけど、そんなことが気になら
ないくらい、ちょっと興奮してたのを覚えてます。

そして写真も何枚か。
その内の1枚がこれです。
こんなきれいな朝、今まで見たこと無い・・・
もう、ただ感激してました。


ミラノ~ジェノヴァ間は意外と山がちで、特にジェノヴァに着くまでの数十分間はまるでアルプスの中を走ってるかのようにトンネルとカーブが続いてました。
そんなところだったので、段々明るくなってくると残雪と霧で辺りは時々真っ白!
とても地中海に向かって走ってるのが信じられませんでした。

ただ、太陽が山の上から昇り始める頃には空から段々雲が消え始め、青空とまぶしい陽射しが窓いっぱいに広がりようになりました。
そして8時40分頃、長い長~~い坂を下り終えてジェノヴァに到着。
方向転換のために10分くらい停車してた時に降りてみたら、外は全然寒くなくてびっくり!

たった1時間半でこんなに気候が変わるのか、と驚いたのと同時に、このとき初めて「地中海の近くにいるんだな」と実感できました!

いよいよミラノを出発!

2006年01月30日 02時29分20秒 | ⑥06冬・ミラノ~ニース~パリ
3日目はミラノからニースへの移動から始まりました。

朝5時50分、睡眠時間約4時間半で起床。
でも昨日あれだけ1日中、目いっぱい動いた割には目覚めはよかったです。
\(^O^)/
荷造りをしながらテレビを見て、ちゃんと天気予報もチェック。
この日も天気はまずまず、とのことでひと安心!

チェックアウトをしたのは6時半。
ニース行きのユーロシティの出発は7時10分でまだ余裕があったので、駅までの途中でバールに立ち寄り、朝食をとりました。

バールではすでに何人ものミラネーゼが集まって朝ごはんをとってました。
その人たちに混じって自分も朝ごはん。
といっても「カプチーノ&パスタ」だけですが。
あっ、パスタ、と言ってもスパゲティの類じゃなくて、いわゆるクロワッサンやチョコレートパンのような「甘いパン」のことを言うんです。

本来はコーヒーは飲めないのですが、せっかく「今回の最後のイタリアの食事」だからと思ってイタリア式の朝ごはんを試してみました・・・

・・・な~んだ、けっこうおいしいじゃん!
ミルクの泡立ちがやわらかで飲みやすかった!
パスタも1個選んで立ち飲み食い。
入ってから食べ終わるまで10分ほどでしたが、その日常的な、そしてイタリアらしい雰囲気を朝から楽しむことができてよかったです!

6時50分頃、中央駅へ。
スポーツ新聞を買って(ガセッタ・デッロ・スポルト)ホームに向かおうとして刻印機に切符を通そうと思って立ち止まったら、なんか背中に「ビチャッ!」って音が。
いや~~な予感がしたので上を見たら・・・
「ハト」が何羽も・・・

・・・これ以上は書かないでおきますね。
念のために言っておきますが、この後、車内やホテルでちゃんと洗いましたから!

今回乗る車両は一番前!
列車が長いからようやくたどり着いたのが出発5分前!
ここからだと外がよく見えるのですが、朝7時というよりはなんか夜汽車のよう!
そんな旅立ちは海外では初めてだったのでちょっと不思議な感じでした。

コンパートメントに入るとすでに2人いました。
かるく挨拶をして荷物を片付けて、少し落ち着いたら列車は発車しました。

しばらくは広~い中央駅の構内をゆっくり走ってたのですが、依然として空は真っ暗!
そんな中、こうこうと光るライトが列車や線路を照らすシーンは、まさに冬の旅行の出発にふさわしかったです。
さあ、これでゆっくりできる、少し寝ようかな、と思ったのですが・・・

(続く!)

もう1枚ベルガモ!

2006年01月30日 00時46分51秒 | ⑥06冬・ミラノ~ニース~パリ
話が前後しちゃうけど、もう1枚だけ貼らせてねっ!

丘の上から見たベルガモの街並みです。
先日にも書いたけど、夕焼けの陽射しが街を紅くほんのり染めて、とてもきれいでしたよ!
しかも先日降った雪がこの辺りは陽の陰になってたのでかなり残っていて、すごく絵になりました。

正直、このベルガモ、ここまでいい街だと思いませんでした。
今までなんで行かなかったんだろう?
今度ミラノに行ったとき、都会の喧騒がいやになったらここにぜひまた行こう!

ドラマティックな「サン・シーロ劇場」!

2006年01月29日 04時18分24秒 | ⑥06冬・ミラノ~ニース~パリ
ベルガモからミラノに着いたのが午後6時。

中央駅じゃなくて「ポルタ・ガルバルディ」というもう一つの近郊列車が主に発着する駅に着きました。

ここは初めてなので、もう地下鉄に乗るまでに道に迷うこと迷うこと・・・

それに通勤客の人ごみが思ったよりもすごくて、まるで「新宿か池袋」のようでした。


ホテルに戻ったのは6時半頃。

ここでいったん夕食をとりました。
途中でトルコ料理のスタンドで買ったドネルケバブを食べました。

こんな時間にこんなもの、と思うかもしれないのですが、このあとすぐサン・シーロ・スタジアムに行ってカルチョを見て、戻るのが早くても午後11時、と言うことを考えると今食べた方がいいと思ったからです。

あと別に何でもよかったので、たまたま信号待ちをしてたら見つけたので、迷うことなくケバブにしました。

ボリュームがあるうえに値段が手ごろ、しかもすぐ食べられた!
このケバブは大助かりでした!


午後7時過ぎに再び外出。
いよいよカルチョ観戦です!!!

地下鉄とバスを乗り継いで30分程度でスタジアムに到着。

暗い夜の中に浮き出る「サン・シーロ劇場」の明かりはほんとうにファンタスティック!

でもその前に肝心なことを、そう切符を買わなければなりませんでした。

切符売場の近くに行くと、いるいる、いわゆる「ダフ屋」がごろごろ!
「チケット?」「ビリエット?」
いったい何人に声かけられただろう?
ちょっと怖かったけど、落ち着き払ってお目当ての売場を探し当てました。

「すみません、ここの席1枚欲しいんですが?」
「ありますよ、でも身分証明書見せてくれますか?」
「はい、(カバンの中をごそごそ・・)、はい、パスポート」
(中略)
「はい、切符です。ここのゲートから入ってください!」
「ありがとうございます!」

IDカードの類が必要となったのは驚きましたが、英語とイタリア語で何とかチケットをゲット!!
これでや~っと安心できました。
ここまできて「売り切れ」なんて言われたらシャレになんないですからねっ!


席はバックスタンドの2階席。
ぐるぐる階段を回って登ると、そこにはまぶしい緑の芝生と3回まであるでっか~いスタンドが広がる、まさにサン・シーロが目の前に!
もう思わずため息の連続・・・・
そして思わず写真を何枚も・・・

そんなことをしてるととなりのお兄ちゃんが・・・
「もっと撮んなよっ!」
悪い輩ではなさそうでしたが、何度も言うので言い返してやりました。

「もう何枚も撮ったよ!でもこれからもっと撮るから、分かった?」
\(^O^;)

そう言ったら黙って納得してくれました。
ここまで言えるようになったか、自分のイタリア語!
(↑ちょっとうぬぼれ)

試合時間が近づいてきたので自分の席に。
そしたら、先日書いた日本人の女性の方(以下「Oさん」と呼びますね)が隣にいて、声をかけられました。
Oさんはミラノに留学に来てる一方、ACミランの大ファンで、これまでにも何回かここに来てたとのこと。
そんな話から始まったらサッカーの話、イタリア、そしてミラノの話が止まりませんでした。

そうしてるうちに選手紹介が!
ミラノの選手には観客から歓声の嵐が!



そしてゴール裏のミラニスタは「興奮のるつぼ」と化して旗を振ったり発炎筒を揚げたり、それはそれはちょっと鳥肌が立つ風景でした。
それにしても相手チーム(アスコリ)のサポーター、ちょっとおとなしい。
今年Aに上がったばかりのせいかな?

20:30、試合開始。
序盤からミランペース。
何といきなり開始5分で、「ピッポ」ことインザーキがドリブルで持ち込んでゴール!!
スタンドのボルテージは早くも一気に頂点に!!
もちろん自分もOさんも立ち上がって歓声をあげました。

でも、これからはなかなか点が入らない・・・
いいプレーはあるものの、ツメが甘い。
まるでどこかの国の代表のように。
だから、観客もフラストレーションが段々たまってきて、凡プレーなんぞでようものなら

「ケ・コザ・ファ~イッ!(何やってんだ、おめーーっ!)」
”\(▼▼;)

近くの大柄のお兄ちゃん、かなりエキサイトしてました!
Oさん、ちょっと怖がってました。
お気持ち、よく分かります・・・
でもビューティフルプレーも連続だったから、それはそれで喜んでました。
この辺はさすがセリエAですね。
これだけでもこのスタジアムに来た甲斐がありました。

試合途中にライバルチームの途中経過が・・・

「ユヴェントス、リードされてる」と流れると大歓声!
「インテル、1点リード」と流れると大ブーイング!

・・・尋常じゃないです、サポーターのライバル意識。

ミランの試合を見に行く時は青や黒のシャツや上着は禁物ですよ!
日本代表のTシャツだってマズイかも、って彼女は言ってました。

試合は結局、このまま1-0でミランの勝ち。

Oさんと途中まで一緒に路面電車で帰りました。
この日は思ったよりも寒くありませんでした。
いろいろ防寒対策してきたのですが、幾つか必要なかったです。
Oさんも「今日はそんなに寒くないから試合に集中して見れるわっ!」と満足そう。

でも寒くなかったのは天気だけではなかったかも。
いろいろおしゃべりできて最後まで楽しく観戦できたOさんがいてくれたからだ、と思ってるんです。
Oさんも「いろいろ話せて、そして愚痴れてよかった!」って喜んでたようでした。
そう言われたら、なんとも言えない気持ちになりました。
やっぱりひとり旅してても誰かと一緒だといっそう楽しいから!

Oさんは途中で降りるので「今日はありがとう!体に気をつけてがんばってねっ!」と声をかけて別れました。
サッカーの興奮、Oさんと一緒だった時間のこと、そしてその後の1人になった寂しさが少々・・・


うん、まさに「想定外」、いや筋書きのないサン・シーロ劇場!
そんなことを思い出しながら、今までに味わったことがなかった不思議な気持ちをず~~~っと感じてホテルに戻りました。
Oさん、ほんとうに感謝、感謝です!
改めてのお礼になりますが、本当にありがとうございました。
いい思い出になりました!

ドゥオモで地下鉄に乗り換えて、ホテルに戻ったのは23時30分。
あまりお腹がすいてなかったので、「するめいか」を夜食にしてお腹を満足させました。
テキパキとお風呂に入って、翌日の支度をして、寝たのが午前1時半。
そう、「テキパキ」しなければいけない理由があったのです。
翌日は朝7時の列車に乗らなければならなかったので・・・